書籍・雑誌

2023/08/06

『夢のあとさき』最近の更新

須川邦彦 『無人島に生きる十六人』
樹園伊緒 『ポンコツ編集者の本づくり日記 Ⅱ: 本を「読者」に届けたい、だけどそこには険しい道がある』
エクトール・マロ 『家なき子』


ポンコツ編集者の本づくり日記 Ⅱ

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2022/11/20

『ポンコツ編集者の本づくり日記』発行しました

自主製作Kindleブックレーベル「libropensiero giappone」のひさしぶりのリリースは『ポンコツ編集者の本づくり日記』。
その昔、編集者ブログがいくつも存在していた頃に、早い時期から開設されていた「未公認なんですぅ」という編集者ブログがありました。出版に関連するものを中心にさまざまなエントリがアップロードされていたなかから、特に本づくりに関連したものをピックアップし、必要最小限の加筆修正等を加えてまとめたのがこのKindleブックです。
筆者が編集者となって10年程度の頃に書かれたものが中心で、多少のキャリアを積んだからこそ突き当たる、本づくりに対する壁や疑問などは、いま、同じような疑問などを感じている編集者の方にもなんらかの参考になるのではないでしょうか。
そして、これから本を書こうと思っている方にとっても、編集者がどんな思いを抱えながら本をつくっているのかを知るうえで、興味深いものかもしれません。
本書はKindleブック版と同時にペーパーバック版も発行。よろしかったら読んでみてください。



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2022/06/19

ジュール・ルナール 『にんじん』

フランスの古典小説。
読むのがけっこう苦痛な作品だった。
「にんじん」と呼ばれる主人公の少年が、どうしても好きになれない。
その考え方も行動も、共感できないし、むしろ腹立たしい。
そして「にんじん」の家族も好きになれない。
粗野で、意地が悪く、悪意を感じる行動が少なくない一家の物語。
最後まで読み切れば印象が変わるかと思ったけれど、変わらなかった。


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2021/03/22

江戸川乱歩 『悪魔の紋章』

猟奇的な趣はなかなか良いのだけど、、、、
ちょっとネタバレっぽい記述をするので、ここでいったん、広告を挟みます。
「ネタバレ困る」という方は、ここから先は読まないほうがいいかも。



江戸川乱歩で探偵ものといえば、活躍するのは名探偵・明智小五郎ですが、本作では明智探偵に勝るとも劣らない推理力でこれまでに数々の難事件を解決し警察からの信頼もあつい法医学の権威で民間探偵の宗像隆一郎博士が、猟奇的な事件を解決すべく奔走します。

発生する事件や、犯人の動機、それに死体の扱い方とかは、なかなかにエグくて良いです。
ただ、探偵小説としては、なんというか、禁じ手ではないかしら。映画『ソウ(SAW)』 の1作目的というか。

「すべての不可能を消去して、最後に残ったものがいかに奇妙なことであっても、それが真実となる」というのはシャーロック・ホームズのセリフだったかと思いますが、この作品でも、発生する事件のそれぞれにおいて「不可能」ぽいことを消去していくと、あぁ、この人が犯人かなぁというのが途中でなんとなくわかります。

そのこと自体は、読者が探偵の気持ちになって物語を楽しむうえで悪いことではないのですが、その結果、残ったもの=犯人がこの人なのかってところで「それは反則じゃね?」という気持ちになり、いや、まだひとひねり、ふたひねりがあるのではないかと期待して最後まで読んだら、やっぱりそれが真実だったときの「やっぱり反則じゃね??」感が強いです。

ていうか、最後にちょろっと出てきた明智探偵がおいしいところ全部もってっちゃった、という話でした。

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2020/12/13

『le notizie "Pensiero!" archive 2000-2001: イタリアン・ポップス・メールマガジン復刻版 第3集』を発行しました

第2集を発行してから半年以上が経ってしまいましたが、やっと復刻版第3集ができました。
メールマガジン発行当時の雰囲気を感じたり懐かしんだりするための資料のひとつとしてお楽しみいただけたら幸いです。

復刻版第3集には、2000年1月から4月までに発行した分と、2001年8月から12月までに発行した分の、合計10回分を収録しています。本当は2000年5月から2001年7月までに発行した分についても収録したかったのですが、原稿データが消失してしまったため、収録できませんでした。もし、当時のメルマガをお持ちの方がいらっしゃって、ファイルを提供していただけるのなら、完全版に作り直してもいいかもなぁなどと思いつつ。。。


le notizie "Pensiero!" archive 2000-2001: イタリアン・ポップス・メールマガジン復刻版 第3集



◆目次(抜粋)◆
2000年のサンレモ音楽祭
2000年のナポリ音楽祭
Eugenio Finardi レコード会社と戦う
Milva来日
LigabueとBocelli、プラチナ・ヨーロッパ・アワードを受賞
私のおすすめアーティスト -- Luna Pop
Avion Travel、ゴールドディスクを獲得
Marco Masini、舞台から落ちる
Renato Zero「テレビはもういいよ」と語る
Fiorella Mannoia、ベスト・ライヴ賞を受賞
Mau Mau来日
Francesco De Gregori、インターネットで無料配信を始める
Matia Bazar来日中止に
「Buona novella」の舞台始まる
Cristiano De Andre'のニューアルバムはエスニック指向
「日本におけるイタリア2001年」関係
Claudio Baglioni、楽曲をオンライン配信
Iva Zanicchi、テレビでの活動はあと2年でおしまい
Romina Power、ドラッグはAl Banoのせい
Andrea Bocelli、プラチナ・ヨーロッパ・アワードを受賞
イタリア語版『Notre Dame de Paris』リリース
など


4月に第1集を出したときは今年中に10年分のすべてを復刻するつもりだったのですが、思った以上に時間がかかっています。
この分だと、来年中に復刻が完了するかも微妙です。。。。

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2019/04/14

久保亮吾『ホスピタリティを育てる物語』

以前勤めていた出版社で編集制作を担当した『サービスマインドをたかめる物語』という本があります。その出版社ではたくさんの本の編集制作を担当しましたが、そのなかでも個人的に思い入れが強く、テーマも内容も仕上がりも気に入っている本のひとつです。

残念ながら以前勤めていた出版社は現在は事業を縮小しており、この本もおそらく、現在の在庫がなくなったら、増刷されずに市場から消えていってしまう運命でした。それがとても残念でした。

しかし、出版社と著者の久保亮吾さんとのあいだで話しあいが行われ、『サービスマインドをたかめる物語』はこのまま自然消滅的になくなっていってしまうけれど、その代わりに別の出版社から、新たにリメイク版が発行されることになりました。そうしてできたのが『ホスピタリティを育てる物語』です。『サービスマインドをたかめる物語』をもとに文章やイラストを時代に合わせて修正・調整し、新たなコンテンツも加えて、装いも新しくリメイクされました。

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『サービスマインドをたかめる物語』は、文章を極力シンプルにして、見開き2ページのうちの左ページは基本的にイラストにし、読者さんに言葉で理解してもらうよりも感性に訴えかけるような内容をめざしました。言ってみれば、サービスパーソンになったばかりの人に向けた絵本のような本でした。

リメイクされた『ホスピタリティを育てる物語』は、根底に流れるものは変わりませんが、絵本というよりは、より書籍らしい内容になっているように感じます。

書籍のサイズがA5判から四六判になったこともあり、いくぶんテイストは変わりましたが、このまま消滅してしまうのかと残念に思っていた書籍がリメイク版となってこの先も残っていくことになり、オリジナル版の編集担当としてはやはりうれしいです。リメイク版を作ってくださった編集者さんと出版社さん、そして著者の久保亮吾さんに感謝。

 

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2018/09/02

平野啓一郎 『最後の変身』


読み切るのがすごく苦痛だった。途中の、カフカの『変身』の解釈部分はなるほどなどとも思ったけど、基本的には自意識ばかり強くて、だけどなににもなろうとせず、けっきょくなににもなれなかった主人公が、なれなかった理由を自分以外のせいにして、ひたすら愚痴と文句と泣き言を一見、理論的な感じで書き散らしているだけで、こういうことはティーンエイジャーのうちに終わらせておこうよというようなことを社会人2年目に引きこもりになったいい大人が言っているという設定がもうきつい。そして最後はインターネットを使って不特定多数を自分の愚かさに巻き込んで不快にさせてやろうという思考形態も勘弁してほしい。こういう感じの思考や行動の形態をインターネット上で見せる人はときどき実際に見かけるように思うが、人目につかないところでひとりでやってかってに朽ち果ててろよと思う。



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2018/04/22

アーネスト・ヘミングウェイ 『老人と海』

なんだろう。いまでは年老いて、漁もうまくなっている老人が、いつもより遠くの海にまで出かけ、これまでに出合ったことのない大きなカジキと数日にわたる戦いをし、ついには釣り上げたのだけど、港に戻る途中でサメに襲撃され、釣ったカジキをすべて食べられてしまったという、ストーリーとしてはなんということのない話だし、カジキとの戦いのなかでの回想は「むかしは俺もすごかった」という過去の栄光のフラッシュバックだし、なにより帰り着いたときには獲物はなしで漁としては大失敗で終わる物語なのに、読後感がなんか清々しいんだよな。だから、ときどきまた読みたくなる。なんかよくわからないけれど、また読みたくなる。





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2017/11/29

Obscured by Pink / Confessions (2009)


グループ名や曲名などからも、きっとPink Floydが大好きな人たちなんだろうなぁと思ったけれど、曲を聞いたら予想どおりでした(笑)
プログレッシヴ・ロックというほどプログレッシヴではなく、アート・ロックやサイケデリック・ロックのような雰囲気も漂わせつつ、あちらこちらにPink Floydの曲へのオマージュというかリスペクトというかパクリもどきというかが散りばめられてて、なんだか微笑ましくて半笑いになります。



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2013/02/14

チャオ・アモーレ・イタリア


懐かしく感じる人にはすごく懐かしい
イタリアン・ポップスのミニコミ誌
「チャオ・アモーレ・イタリア」や
「LA STAGIONE DELLA MUSICA」が
楽天オークションに出てますよ。

チャオ・アモーレ・イタリア No.1

チャオ・アモーレ・イタリア No.2

LA STAGIONE DELLA MUSICA INVERNO

LA STAGIONE DELLA MUSICA PRIMAVERA

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