Vimma / Antrasiitille
2023年リリースの『Tornadon Silmassa』に収録されている曲。
プログレッシヴ・ロック・テイストであるけれど、どことなくフォークっぽい香りもある。
フィンランドのグループらしいのだけど、なんとなくフレンチ・ポップスを思わせるような感じもするのは、女性ヴォーカリストの紡ぐ言葉がどことなくフランス語っぽい音をもっているからか。
ちなみにフィンランドにはVimmaというグループとViimaというグループがあり、混乱する。。。
2023年リリースの『Tornadon Silmassa』に収録されている曲。
プログレッシヴ・ロック・テイストであるけれど、どことなくフォークっぽい香りもある。
フィンランドのグループらしいのだけど、なんとなくフレンチ・ポップスを思わせるような感じもするのは、女性ヴォーカリストの紡ぐ言葉がどことなくフランス語っぽい音をもっているからか。
ちなみにフィンランドにはVimmaというグループとViimaというグループがあり、混乱する。。。
ノルウェーのプログレッシヴ・ロック・グループが2024年にリリースしたアルバム『Dawn of Oberon』収録曲。なんとなく涼しげというか、凍てついた空気のような印象を受けるシンフォニック・プログレ。
メロディアス・ハードロック・グループ、Pinnacle Pointの2ndアルバム『Symphony of Mind』(2020)に収録されている曲。Pinnacle Pointは、アメリカ人ヴォーカリストのJerome Mazzaとデンマーク人ギタリストのTorben Enevoldsenを中心としたプロジェクト的なもののようだ。
全体的には1980年代から1990年代にかけての産業ロックぽい印象で、そうした音楽ムーブメントのなかで学生時代をすごした自分には、とても懐かしく、かつ、心地よく感じる。美しくてわかりやすいメロディをもち、キーボードが明るい音で曲に厚みをつけ、ほどよくシンフォニックでもある感じは、Giuffliaとかを思い出してしまう。
そんななかでも「Hero」はヴァイオリンが大活躍し、『Point of Know Return』あたりのころのKansasにそっくり。Jerome Mazzaのヴォーカルも、KansasのSteve Walshとよく似ているように感じる。ちなみにJerome Mazzaは、Steve Walshのソロ・アルバム『Black Butterfly』にゲストで参加して何曲かでリード・ヴォーカルをとっているらしい。
それはともかく、『Leftoverture』『Point of Know Return』『Monolith』あたりのKansasが大好きだった自分からすると、Pinnacle Pointの「Hero」からは、当時のKansasが現代に甦ったかのような印象を受ける。華やかなヴァイオリンと明るいキーボード・オーケストレーションがたまらない。大好物。
フィンランドのプログレッシヴ・ロック・グループ。たしかセカンド・アルバムだったと思います。2枚組全15曲収録のうち、12曲は往年のプログレッシヴ・ロック・グループの曲のカバーです。
Englandの「Three Piece Suite」とか、Genesisの「Dancing With The Moonlit Knight」とか、やっぱり曲自体のクオリティが高いなと感じます。オリジナルと比べるとどうしてもヴォーカルに弱さを感じてしまいますが、これはこれで優しくポップなニュアンスがあって悪くないですね。「To Take Him Away」とか、なんかすごく素敵なメロディで、この曲、知ってるし絶対CDかLPを持ってるはずだけど誰の曲だったっけなと思ったら、Sandroseでした。ヴォーカルの雰囲気がだいぶ違うはずだから、あとでオリジナルも聴いてみよう。Yesの「Time And A Word」も、やっぱりいい曲だな。Yesの初期の名曲のひとつですね。
カバー曲のオリジナルのアーティストの持つ個性をうっすらと感じさせながらも、ヴォーカルと演奏で全体に調和と統一感があって、爽やかなプログレッシヴ・ロックが楽しめます。
グループ名や曲名などからも、きっとPink Floydが大好きな人たちなんだろうなぁと思ったけれど、曲を聞いたら予想どおりでした(笑)
プログレッシヴ・ロックというほどプログレッシヴではなく、アート・ロックやサイケデリック・ロックのような雰囲気も漂わせつつ、あちらこちらにPink Floydの曲へのオマージュというかリスペクトというかパクリもどきというかが散りばめられてて、なんだか微笑ましくて半笑いになります。
Yesの2001年のヨーロッパ・ツアーを収録したライヴ盤。自分が聞いた2003年リリースのものはCD1枚に編集されているが、2009年にはCD2枚組で再発されたようだ。バックにオーケストラを従えてシンフォニック・アレンジが施されているのだけど、これは成功しているんだろうか?
Yesの楽曲は、楽器どうしの細かく緻密なアレンジ・アンサンブルと、ハードロックにも通じるような力強さと疾走感が大きな魅力で、その代わり、個々のメロディはそれほど大きなものはなく、メロディ自体の持つ魅力で聞かせるとか、オーケストラルナハーモニーを楽しむというタイプではないと思う。その意味で、Yesとオーケストラとの組み合わせは、それほど相性がいいように思えない。
実際、このライヴ盤に収録されたどの曲も、なんだかもったりした感じがして、もともとの楽曲が持っていた、せっかくの勢いとか爽快さとかが、そがれているように感じる。その分、オーケストラルな分厚いハーモニーが楽曲に新しい魅力を与えているかというと、そうも思えない。
自分はそれほどYesが好きというわけではないのだけど、それは別にしても、あるいは、それゆえか、Yesにこういうのは求めてないんだよなぁと思ってしまった。
1997年のProgfestの模様を収録したライヴ盤。収録されているアーティストはJohn Wetton Band、Le Orme、Arena、The Flower Kings、Spock's Beard、Bigelf、Sinkadusの7グループ。イギリス、アメリカ、スウェーデンからそれぞれ2グループずつに、イタリアから1グループですね。
John Wetton Bandは、UKの曲を2曲と、King Crimsonの曲を1曲やっていて、非常になじみ深いのだけど、収録されたグループのなかでは演奏力がいちばん低いな。UKもKing Crimsonも演奏技術が高いグループだったので、こういうよれよれな演奏で聞くとけっこうな違和感です。ちょっと残念。
Le ormeは、当時の新譜である『Il fiume』からの曲と、往年の名曲「Felona e Sorona」を演奏。つくられた年代に20年ほどの開きはあるけど、どちらもLe ormeらしいと感じてしまうところはさすが。
Arenaは、大仰だけど、あまりイギリス的な味わい深さを自分は感じなくて、それほど好きじゃないんだな。
実はあまり聞いたことがなかったのだけど素晴らしかったのはThe Flower Kings。美しいメロディと曲の構成、そして高い演奏力は、まさにプログレッシヴ・ロック。もっとちゃんと聞いておけばよかった。これから少しアルバムを集めようかと思う。
Spock's Beardはキャッチーなところがいいし、人気のあるグループのようなんだけど、メロディにあんまり魅力を感じないんだよなぁ、自分は。
Bigelfは初めて聞いた。プログレ・ハードっぽい派手なサウンドで、まぁ、こういうのも悪くないけど、自分の好みとはちょっと違う。
Sinkadusも初めて聞いた。フルートとかも使っていてプログレらしさはあるのだけど、なんかあまり奥深さが感じられなくて、それほど興味を持てなかった。
というわけで、Le ormeとThe Flower Kingsが個人的にベストでした。
元Pink FloydのRoger Watersのアルバム。これまでにリリースされたソロ作品のなかでは、いちばんPink Floydっぽい雰囲気があるかな。『Animals』から『The Wall』あたりの雰囲気を、優しく、柔らかく、弱弱しくしたような印象を受けた。
Rogerの過去のソロ作を聴くたびに「ここにDavid Gilmourのギターが鋭く切り込んできたらすごくいいのに」というようなことを思うのだけど、この作品でもやはりそれは変わらず、あちらこちらで「ここにDavidのギターが入ればなぁ」と感じてしまう。そのうえ、Rogerのヴォーカルもなんだか迫力がずいぶんなくなってしまったようで、「ここに往年のRogerの歌声があればなぁ」とも思ってしまう。まぁ、それなら往年のPink Floydを聴けよという話なのだが。
なんというか、みんな、歳をとっちゃったんだなぁ。
【輸入盤】イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント? [ Roger Waters ] |
なんらかの事情で参加メンバーが明らかにされていない日本のグループ。一部のマニアックなプログレッシヴ・ロック・ファンのあいだで評価が高いらしいのだけど、自分にはよさがあまりわからない。クラシックの単純なロックアレンジという感じで、ディストーションのきいたギターや、ときにハードに、ときにメロウに響くオルガンの音色などは、まぁ素敵といえば素敵だけど、ロック的なビート感がある以外に、曲のアレンジや構成におもしろみを感じられない。少しロック色の強いイージーリスニングといった印象で、これだったら普通にクラシックを聴いたほうがいいし、同じクラシックのロックアレンジであれば、ヨーロッパのプログレッシヴ・ロックにはもっと出来が良くてかっこいいものがあるし、イージーリスニング的なものでも、たとえばオランダのEkseptionのほうがまだおもしろみがあるように感じる。
ロック・オブ・ジョイ[CD] / マンハイム・ロック・アンサンブル |
主に1970年代に活動していたフランスのグループ。シアトリカルなヴォーカル・スタイルが魅力のプログレッシヴ・ロック。1979年ころに一度解散したのだけど、1998年に復活してアルバムをリリースし、2000年にはカリフォルニアで行われたProgfestに出演。そのときの演奏を集めたのがこのアルバムです。
同じフランスのシアトリカル・ロックでも、大御所であるAngeに比べると、Mona Lisaのほうがちょっと軽いというか、大仰さに欠ける分、ポップでかわいらしいところがあって、そこが好きでした。
このライヴでは再結成後にリリースされた『De l'ombre à la lumière』からの曲が中心になっているようですが、相変わらずのシアトリカル・ヴォーカルと、ほどよく軽くてチャーミングな演奏で、やっぱりMona Lisaっていいグループだなと思います。
ただ、演奏力はむかしより落ちたな。ヴォーカリスト以外のメンバーはVersaillesとかいうフランスの若いグループの人らしいのだけど、オリジナルのころよりもっさり感が強くなった感じがします。
そして、ジャケットアートがひどすぎる!!