Zoran / Opera Universe (2019)
オーストラリアのグループらしい。
オペラティックなヴォーカルのドラマティック・メタルぽい曲なんだけど、ヴォーカリストの音程が不安定で、聴いていて不安な感じになったり、笑えてきたりする。
率直に言って、このヴォーカリストは少し音痴だと思う。
曲調自体は嫌いなタイプではないのだけど、ヴォーカルの音程が微妙すぎて、けっこうきつい。
もっとうまいヴォーカリストで聴きたかった。
オーストラリアのグループらしい。
オペラティックなヴォーカルのドラマティック・メタルぽい曲なんだけど、ヴォーカリストの音程が不安定で、聴いていて不安な感じになったり、笑えてきたりする。
率直に言って、このヴォーカリストは少し音痴だと思う。
曲調自体は嫌いなタイプではないのだけど、ヴォーカルの音程が微妙すぎて、けっこうきつい。
もっとうまいヴォーカリストで聴きたかった。
メロディアス・ハードロック・グループ、Pinnacle Pointの2ndアルバム『Symphony of Mind』(2020)に収録されている曲。Pinnacle Pointは、アメリカ人ヴォーカリストのJerome Mazzaとデンマーク人ギタリストのTorben Enevoldsenを中心としたプロジェクト的なもののようだ。
全体的には1980年代から1990年代にかけての産業ロックぽい印象で、そうした音楽ムーブメントのなかで学生時代をすごした自分には、とても懐かしく、かつ、心地よく感じる。美しくてわかりやすいメロディをもち、キーボードが明るい音で曲に厚みをつけ、ほどよくシンフォニックでもある感じは、Giuffliaとかを思い出してしまう。
そんななかでも「Hero」はヴァイオリンが大活躍し、『Point of Know Return』あたりのころのKansasにそっくり。Jerome Mazzaのヴォーカルも、KansasのSteve Walshとよく似ているように感じる。ちなみにJerome Mazzaは、Steve Walshのソロ・アルバム『Black Butterfly』にゲストで参加して何曲かでリード・ヴォーカルをとっているらしい。
それはともかく、『Leftoverture』『Point of Know Return』『Monolith』あたりのKansasが大好きだった自分からすると、Pinnacle Pointの「Hero」からは、当時のKansasが現代に甦ったかのような印象を受ける。華やかなヴァイオリンと明るいキーボード・オーケストレーションがたまらない。大好物。
StyxのヴォーカリストだったDennis DeYoungのライヴ盤。タイトルどおり、Styx在籍時の曲を中心に演奏している。
Styxはの最盛期はやはり、Dennis DeYoungとTommy Shawの両方がいて、『Crystal Ball』『The Grand Illusion』『Pieces of Eight』『Paradise Theatre』といった名作アルバムを立て続けにリリースしていた1970年代後半から1980年代前半にかけてだろう。Dennis DeYoungのこのライヴ盤でも、このころの楽曲が多く取りあげられている。
Styxの楽曲において、Dennis DeYoungの歌声は魅力のひとつだったと思う。Styx自体はいまも現役で、コンスタントにライヴを行い、ライヴ・アルバムも数年おきくらいのペースでリリースしているが、Dennis DeYoungではなくLawrence Gowanが歌う全盛期のころの曲は、やはりどこか物足りなさを感じなくもない。Lawrence Gowanのヴォーカルも張りがあってよいのだけど、Dennis DeYoungのもつどことなく甘い雰囲気は、曲に色気を与えていたように思う。ただ、ヴォーカルが変わってもStyxはやはりStyxで、古い曲も最近の曲も魅力的に聴かせてくれる。
一方、Dennis DeYoungのこのライヴは、おなじみの曲をおなじみの歌声で聴くことができ、ある種の安心感はあるのだが、なんというか、眠たい。Styxの曲ではあるのだけど、やはりソロ・シンガーのパフォーマンスなんだな。奏でられるメロディはもちろん美しいのだけど、演奏にバンドとしての力強さや緊張感のようなものが感じられず、どこか間延びした感じがしてしまう。このライヴ盤を聴くと、往年のStyxの曲をすばらしいものにしていたのは、Dennis DeYoungのヴォーカルももちろんだが、それ以上に、そこにTommy ShawやJames Young、Chuck Panozzoらによる厚いコーラスと力強い演奏が加わった「バンド」としての音の一体感や躍動感による部分が大きかったのかなと感じた。Dennis DeYoungがいたころのStyxの同じ曲をライヴで聴き比べると、StyxではないDennis DeYoungのソロよりも、Dennis DeYoungのいないStyxのほうが、やはりStyxなんだと感じる。
アンド・ザ・ミュージック・オブ・スティクス 〜ライヴ・イン・ロサンゼルス [ デニス・デ・ヤング ] | ||||
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Pink Floydのフォロワー以外にありえないと思えるバンド名なのに、ぜんぜん違ったアメリカのバンド。こういうのはなんていうの? 少しサイケ風味の漂うオルタナティブ・ロック? 残念ながら自分の好みとは違うタイプでした。
元Pink FloydのRoger Watersのアルバム。これまでにリリースされたソロ作品のなかでは、いちばんPink Floydっぽい雰囲気があるかな。『Animals』から『The Wall』あたりの雰囲気を、優しく、柔らかく、弱弱しくしたような印象を受けた。
Rogerの過去のソロ作を聴くたびに「ここにDavid Gilmourのギターが鋭く切り込んできたらすごくいいのに」というようなことを思うのだけど、この作品でもやはりそれは変わらず、あちらこちらで「ここにDavidのギターが入ればなぁ」と感じてしまう。そのうえ、Rogerのヴォーカルもなんだか迫力がずいぶんなくなってしまったようで、「ここに往年のRogerの歌声があればなぁ」とも思ってしまう。まぁ、それなら往年のPink Floydを聴けよという話なのだが。
なんというか、みんな、歳をとっちゃったんだなぁ。
【輸入盤】イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント? [ Roger Waters ] |
アメリカの、フロリダ州クリアウォーターというところ出身のグループだそうです。ジャケットからしてもろにヴァイキング・メタルかなと思って聞き始めたら、予想どおりRunning Wildを思いっきり小粒にしたような曲で、ちょっと微笑ましいです。インディペンデント・レーベルからのリリースだけあって、録音とか音づくりとかすごくチープで、なんだかすっかすかなんですが、それもまた微笑ましくかわいらしい。けっこうポップなハード・ロック・テイストもあって、こういうの、意外と好きです。演奏ヘタだけどな。
King Diamondの親戚かと思うような名前の、アメリカのグループ。これはファースト・アルバムで、いちおうプログレ扱いになってるっぽいけれど、あまりプログレっぽくない、なんだかどんよりした感じのロックでした。ときどきキーボードがシンフォニックな感じにはなるけれど、聞いててあんまりときめきません。歌メロが魅力的に感じられないし、ちょっと陰鬱な感じのヴォーカルももうひとつ。サード・アルバムの『Black Plastic Sun』の評判がいいので、機会があったらそっちもためしに聞いてみようとは思うけど、このデビュー作とあんまり変わらないようなら、King Diamondの『Abigail』を聴こうって感じです。
イギリスのウェールズ出身のグループだそうです。シンフォニック・アレンジが施されたメロディックなロックで、美しい女性ヴォーカルが少しだけRenaissanceとかを思い出させたりします。ちょっとゴシックな雰囲気もあります。メロディには意外とポップな感覚があって、なかなかいいです。ジャケットもほんのりゴシック・ロック風味でいいですね。
初めて聞いたELOのアルバムがこれだったこともあって、数多くあるELOのアルバムのなかではたぶん、このアルバムがいちばん好き。プログレの香るポップ・ロック。ストリングスが艶やか。
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