ジャンル:ポップス

2022/11/27

Matia Bazar / The Best Of (2022)

2022年にリリースされたMatia Bazarのベスト盤。13曲収録のうち、1曲目の「Non finisce così」は新曲、残りは過去の曲を現在のメンバーで演奏したものを収録してあるようです。
ちなみに、1976年にデビューした当時のオリジナル・メンバーはもう、ひとりも残っていません。現在のメンバーでいちばんキャリアが長いのは1998年に加入したキーボーディストのFabio Perversiで、次が2017年に加入したヴォーカリストのSilvia "Luna" Dragonieri、残りの3人は2021年の加入です。
そんなわけで、ある意味ではまったく別のグループによるMatia Bazarの曲のカバーとも言えそうな感じではありますが、Luna Dragonieriの歌声は素直かつ伸びやかで、過去の曲も、ある意味でエキセントリックとも言えるヴォーカルを聴かせた初代ヴォーカリスト、Antonella Ruggieroとはまた違った魅力があり、楽曲が本来持っている美しさが感じられるような気がします。




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2021/03/18

米津玄師 / STRAY SHEEP (2020)

ベストセラーとなったアルバム。
収録されている曲は、それぞれ単曲で聴くと良いのだけど、アルバムを通して聴いているとなんだか飽きてきてしまうのは、声の個性が強いのと、それぞれの曲がもつメロディ(フレーズ)が意外とどれも似かよっているからな。
アルバムとしての流れも、特に「曲がこの並びである必要」のようなものが自分には感じられず、シャッフルして聴いてもあまり印象が変わらないような気がする。
なんとなくベスト盤っぽい、と感じた。



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2019/02/13

久保田早紀 / Airmail Special (1981)

たしか、4枚目のアルバム。デビュー・アルバムとはずいぶん印象のポップな作風で、アルバム全体の統一感といった点ではちょっとばらけているけれど、アルバム終盤にはしっとりとした雰囲気が強まっていき、やっぱりこっち系のほうが久保田早紀はいいなと思う。アルバム・ラストの「長い夜」は名曲。



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2018/03/11

Paolo Vallesi / Un filo senza fine (2017)


Paolo Vallesiの7枚目のスタジオ・アルバム。1990年代は2~3年ごとにコンスタントに新譜を出していたのだけど、1999年の『Sabato 17:45』のあとは2015年に『Episodio 1... In questo mondo』とだいぶインターバルが長くなり、なんとなく忘れかけた感じになっていたのだけど、それから2年で新譜が出て、また少し創作意欲が高まってきたのかなと、なんだかうれしく感じます。

新譜ではありますが、全部が新曲というわけではなく、名曲「La forza della vita」の25周年記念ヴァージョンや、「Le persone inutili」のシンフォニック・ヴァージョン、「Grand」のワールド・ヴァージョンなども含んでいます。しかし、それらの曲も浮き上がることなく、アルバム全体がPaolo Vallesiらしい柔らかさでまとまっています。あいかわらずのびやかで美しく、少しセンチメンタルなメロディは魅力的で、優しさのある少しひび割れた声も変わりません。

デビューから25年以上が経ち、さすがにデビュー当初のころのような若々しさは薄まりましたが、その分、落ち着きや奥行きに磨きがかかったように感じます。やっぱりPaolo Vallesiの曲と歌声って好きです。





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2016/11/06

Riccardo Fogli / Storie di tutti i giorni e altri successi (2016)


Poohの初期メンバーで、その後はソロとして活躍を続けているカンタウトーレ、Riccardo Fogliのベスト盤です。Pooh時代の曲から1980年代の曲が中心となっているようです。また、カバー曲もいくつか収録されています。
Pooh時代の曲は、Poohと比べてしまうと、アレンジがシンプルすぎて物足りなく感じます。歌声にも甘さが少なくなり、なんとなく曲想と少し合わないように思えてしまいます。年を重ねたことで歌声にある種の落ち着きが出てきたとも言えるのでしょうが、それによってあまり個性や特徴のない平凡な歌声になってしまったように思えて、少し残念です。
また、演奏も全体に薄い感じがします。オーケストレーションは多用されていて、そこそこシンフォニックなのに、そこに厚みや奥行きがあまり感じられません。また、曲の終わり方が非常に単純なものが多く、余韻を楽しみにくいアレンジになっています。さっぱりしてていいとも言えますが、初期のRiccardo Fogleが好きだった自分としては、もう少しウェットなものを期待してしまいます。
カバー曲である「Quella carezza della sera」(New Trolls)、「I migliori anni della nostra vita」(Renato Zero)、「L'emozione non ha voce」(Adriano Celentano)などは、元々の曲が持つメロディの良さがとても際立って聞こえました。


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2015/01/08

鬼束ちひろ / DOROTHY (2009)


鬼束ちひろの5枚目のアルバム。
最初の2枚、『インソムニア』と『This Armor』はほんとに素敵なアルバムで、昔よく聞いてた。
というか、この2枚以外って聞いたことがなかった。
そんでもって『DOROTHY』なわけだけど、最初の2枚ほどの完成度は感じない。
それでも「陽炎」 とかはいい曲だね。
アルバム後半はバラードっぽいものが中心になり、終盤に向けて盛り上がっていくのもなかなか。




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2014/08/01

Claudio Baglioni / La vita e' adesso


イタリアン・ポップスを聞き始めた頃はRCA時代のアルバムのほうが圧倒的に好きだったのだけど、いまはCBS以降のアルバムもRCA時代とはまた違った味わいがあってとても好きです。
このアルバムはポップな中にほんのり哀愁の混じるタイトル曲も素晴らしいし、Claudio Baglioniの素晴らしいロングトーンを堪能できる「Notte Di Note, Note Di Notte」もお気に入りです。



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2014/07/23

Matia Bazar / Melancholia


いつの時代のMatia Bazarも好きだけど、やっぱりAntonella Ruggieroが歌姫だった頃がいちばん好き。ロマンティックに、ダイナミックに、センチメンタルに、どんなメロディも魅力的に歌い上げる。バックの演奏がプログレっぽいものからテクノ、ユーロ・ポップスと幅広くても、Antonellaが歌えばMatia Bazar。
「Melancholia」はテクノを通過したあとのユーロ・ポップス作品で、スピード感のある曲やロマンティックな曲のバランスがいいです。



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2013/04/29

Demis Roussos / On the Greek Side of My Mind (1971)

Demis Roussosといえばプログレ者にはAphrodite's Childのヴォーカリストなわけですが、一般的にはけっこう有名なギリシャ人ポップ・シンガーらしいです。まぁAphrodite's Childも『666』以外はポップスのフィールドで語られることの多いグループですから、というか『666』だけがグループの作品のなかでも異色で、かつ、キーボーディストのVangelisがその後プログレッシヴ方面で活躍したから、Aphrodite's Childも日本ではプログレッシヴ・ロックのファンに知られるグループなわけですが、世界の常識的?にはAphrodite's Childもポップス系のグループですね。

1971年というと、Aphrodite's Childが一時的に解散していた時期の録音でしょうか。『666』が出る前ですかね。独特の甘い声と歌いまわしが特徴的です。『666』ではないAphrodite's Childと似た感じはありますが、Aphrodite's Childにはサイケデリックなニュアンスもちょっと感じられるけど、Demisのアルバムには、そうした匂いはないですね。ギリシャ出身ならではなのか、いわゆる西欧のポップスとは違うエキゾチックさがたっぷりで、そこが魅力です。地中海の明るい太陽と青い海を思わせるような印象があって、なかなか心地よいですわ。



Demis Roussos/On The Greek Side Of My Mind


666〜アフロディーテズ・チャイルドの不思議な世界

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2011/02/05

BOW WOW / GUARANTEE

あぁ、なんでこんなアルバム聴いてるんだろう。
Bow Wowといえば昭和40年代あたりに生まれたロック・ギター小僧たちにとっては日本人ギター・ヒーローのひとりだった山本恭司のグループなわけだけど、このアルバムで聴けるのはロックではなく、まるっきりの歌謡曲。
なんかもう、聴いてて恥ずかしい歌詞とヴォーカルのオンパレード。
ギターにはロックがまだ残ってるけど、曲がひどい。フォークと歌謡曲のあいだにあるメロディや構成にロックぽいリズムをつけてみたって感じ。
歌謡曲チックなメロディを持ったロックでも、たとえばアン・ルイスとかカルメン・マキ&オズとかはロックのかっこよさを充分以上に感じさせるけど、Bow Wowのこのアルバムはロックをぜんぜん感じない。
ともかくヴォーカルの魅力のなさが異常。歌メロの陳腐さが異常。聴いててなんか眩暈がしてくる。



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