『ヒッチャー (The Hitcher)』(1986年・アメリカ)
監督:ロバート・ハーモン Robert Harmon
出演:C・トーマス・ハウエル C. Thomas Howell、ルトガー・ハウアー Rutger Hauer、他
ルトガー・ハウアーのマッチョなサイコっぷりが印象的。
クルマで移動中にたまたまヤバいやつとちょっとした関わりを持ってしまったがために執拗に追い回され命を狙われるというという構図は『激突! (Duel)』(1971年・アメリカ)っぽくもあるが、追いかけてくるクルマの運転手が最後まで映らない『激突! (Duel)』のほうが不気味感は上かも。
犯人が名前も身元もどこでどういうふうに生きてきた人間かもわからないという設定は『セブン (SE7EN)』(1995年・アメリカ)と同じだけど、ルトガー・ハウアーが演じたJohn Ryderのほうが、『セブン』のJohn Doeよりも人間味があるように思う。その意味で不気味感は『セブン』のほうが上かも。
ジョン・ライダーが神出鬼没すぎる(なぜジム・ハルジーの居場所がことごとくわかるのか)とか、警察が弱すぎるとか、気になるところはあるけれど、けっこうおもしろかった。ただナッシュは気の毒だったな。余計なことに首を突っ込むから、もう。