ハケンアニメ(2022)
監督:吉野耕平
出演:吉岡里穂 他
自分はアニメにまったく興味がないし、コミックにもそれほど興味がないので、作品の舞台であるアニメ制作の現場についてもほとんど関心はないのだけれど、それでも長く書籍の編集の仕事を続けてきていることもあり、業界は違ってもクリエーターの仕事には関心がある。そういう観点でこの映画を観た部分もあるのだけど(単に吉岡里穂が見たかったという部分もあるけれど)、残念ながらあまり楽しめなかった。なんというか、制作・製作に対する熱意といったものが、思ったよりも希薄だったなと。
2015年公開の『バクマン。』(監督:大根仁、出演:佐藤健 他)は、同じく自分にはあまり興味のない漫画制作の現場が舞台だったけれど、ストーリーから、そして映像からも制作・製作に対する熱意が感じられて、けっこう楽しく観られた。その点を考えると『ハケンアニメ』を楽しめなかったのには、物語の舞台に対する個人的な関心の低さとは別の理由があるのだろう。吉岡里穂はけっこう好きなのだが、この作品ではあまり役がはまっていなかったようにも感じるし。
観る前はもう少し楽しめるかなと思っていたので、ちょっと残念。