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2022/06/19

島崎藤村 『破戒』(1906)

自分は日本文学を読んだことがあまりなくて、島崎藤村の作品もこれまでまったく読んだことがなかった。
最初に読む島崎藤村の作品が『破戒』でよかったのかどうかはわからないが、読んでてけっこう疲れた。
前半はだらだらとした展開で飽きてしまい、もう読むのをやめようかと何度も思った。
それを我慢して、主人公が自分の秘密を同じ境遇にある「先輩」に告白しようと思いながらもいつまでもそうしないところまで読んで、展開の少なさにやっぱり飽きてしまった。
そこをさらに我慢して、自分の秘密が徐々に暴かれそうになりじたばたしだすところから少しおもしろくなってきて、生徒たちを前に自分の素性を告白するシーンで盛りあがりはピークを迎えたけれど、そのあとはなんだか急速に熱量が下がってしまい、終わり方はずいぶんあっけなかった。
個人的には、エンディングを迎えたそのあとの主人公の生き方や世の中との関わり方に興味があったが、それは書かれていなかったのが残念だった。

しかし、この作品が発表されてから100年以上が経つのに、人間がやっていることはあんまり変わってないな。


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