チキン南蛮 / ひごの屋(北青山3丁目ランチ)
蔓延防止重点措置とか緊急事態宣言とかで時間短縮営業を要請されているときだけ期間限定で営業しているっぽいひごの屋のランチ。まもなく今回の重点措置期間が終了し、おそらくランチ営業も終わると思われるので、ひさしぶりに食べに来ました。前回の期間限定営業時に食べなかったチキン南蛮を食べてみることにします。料金前払いで1000円。ごはんと味噌汁はおかわり無料です。
もう何十年も食べていないような気がするチキン南蛮。揚げた鶏肉にタルタルソースなんて、初老のおじさんの胃は耐えられるのだろうかと、少し心配になります。しかし、この店のチキン南蛮は、思ったよりもさっぱりしていました。
これまでに他の店で食べたことのあるチキン南蛮は、大きな胸肉やもも肉に厚い衣をつけて揚げたものをカットしたものに、あるいはいわゆる鶏の唐揚げに、少しとろみのついた甘酸っぱくて濃い南蛮ソースとこってりしたタルタルソースがドバっとかかっていて、いかにもカロリー重量級といった感じのものがほとんどでしたが、ここのは一口サイズのササミ肉?を薄い衣をつけて揚げてあり、唐揚げというよりは鶏天のような感じです。非常に柔らかくて味わいもさっぱりしています。ソースは最初からかかっているけれど、とろみのないさらっとしたソースですし、タルタルソースは別添えなので、自分の好みに合わせてかけられます。なんか、とても上品な味。チキン南蛮としてではなく、どちらかというと鶏天のヴァリエーションとしておいしくいただけました。
ちなみに自分は甘く味付けされた料理があまり好きではないので、ソースが少し甘すぎると感じましたが、まぁ許容範囲です。ただ、酸味がほとんどないのはまいった。酸味、欲しかったです。このソースがガルニのサラダのドレッシングも兼ねていたので、余計に酸味の不足が残念でした。
小鉢には小さながんもどき(京がんも?)が2つ。出汁がしっかり滲みていておいしいのだけど、冷蔵庫から出したばかりなのでしょう、すごく冷たかった。気温の高い時期にはしかたがないですが、こういう料理はやはり常温もしくは温かいほうが、もっとおいしいとおもいます。
そして漬物はキュウリと大根。このお店は全体的に甘い味付けをする傾向にあり、漬物もほんのり甘いです。チキン南蛮が甘かったので、できれば塩もしくは酸のきいた漬物もしくはピクルス的なものですさっぱりしたかったなと自分は思つてしまいますが、日本の一般的な味覚とは少し違うのかもしれません。
あと、スタッフさんはとても感じがよいけれど、食事中のお客さんに対する関心は低めのようです。入店時、注文時、料理提供時、および食事が終わって席を立ったときくらいにしか、お客さんのほうに視線を向けません。こっちを見たらアイコンタクトもしくは手で合図して味噌汁のおかわりを頼もうと思っていたのですが、その機会はありませんでした。ここの店に限りませんが、最近は声を出して呼ぶ、もしくは卓上の呼び出しボタンを押すなどされなければ、食事中のお客さんのことは気にしないのがあたりまえなんでしようね。レストラン企業出身者としては、残念な風潮ではあります。しかも、この店には呼び出しボタンがないんだよな。
それでもまあ、特に大きな不満はありません。以前の期間限定営業時と比べて料金が100円値上がりしていたのも、最近の状況を考えれば致し方ありません。ひさしぶりのタルタルソースもおいしかったし、胃もたれもしなさそうなので、よしとします。
ごちそうさま。
ひごの屋 青山本店
03-3406-1766
東京都港区北青山3-12-7 カプリーズ青山 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13013013/
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