マスカレード・ホテル (2019)
飲食店やホテルといった「接客の現場」を舞台にした作品は個人的に好きなこともあり、この映画も楽しく観られた。最初の事件の容疑者のアリバイが、友人がその容疑者の自宅にかけた電話だけだというのに、かけた側の電話の通信記録も、受けたはずである容疑者の自宅電話の通話記録も、警察が取り寄せ確認をしていないというのはあまりにずさんではないか、そんな操作能力で連続殺人の捜査ができるのかとか、思うところはあるが、木村拓哉と長澤まさみが扮する主人公たちが、次々に登場する怪しげな宿泊客たちの「隠された事実」を見抜いていくオムニバス作品的な楽しみ方もできて、全体としておもしろかった。
ちなみに、木村拓哉の歩き方やお辞儀のしかた、待機時の手の位置などが、はみ出し刑事としての登場時はだらだらとしたものだったのに、潜入捜査が進むにつれてホテルマンらしいかっちりとしたものになっていき、捜査が終了し刑事に戻るとまた歩き方も揺れるようなものに戻るところに、ちゃんと考えて演技をしているのだなということが感じられ、好感を持った。
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