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2018年8月

2018/08/26

君の膵臓をたべたい (2017)


いわゆる難病ものだけど、変に暗くなることなく明るさにあふれているところは好ましい。死因は自動車事故かなにかかなと予想していたのだけど、刺殺とはなぁ。刺殺なら犯人は元カレかと思ったのに、連続通り魔っていうのがなんだかちょっと興ざめな感じがしたりして(どういう話を期待していたんだ?)。あと、タイトルを文字で見せるのは、いちばん最後の1回だけにしておいたほうが、より余韻があっただろうなぁ。途中の携帯メールのシーンで見せてしまったのはもったいなかったように思う。

しかし、小栗旬の学生時代が北村匠海って、無理がありすぎ。顔の系統がぜんぜん違うじゃん。北川景子の学生時代が大友花恋というのも、ありえない感じ。どっちも、どこがどうやったらあの学生からこういうふうに育つんだと疑問しか湧かない。顔の骨格だとか、せめて目の形だけでも似ている若い俳優はいなかったのだろうか。上地雄輔の学生時代が矢本悠馬というのは悪くなかったけど、配役的に脇だからなぁ。その点で言うと、ドラマ『義母と娘のブルース』は、横溝菜帆から上白石萌歌へのスイッチも、大智から井之脇海へのスイッチも、うまくいってるよな。

主役でヒロインの浜辺美波は、ドラマ『崖っぷちホテル!』のシェフ役が非常に鬱陶しいキャラクターで、観ているだけでイラついたのだが、それはきっとそういう役柄だからだと思っていた。でも、この映画でも、いかにも媚びたような動きやしゃべり方、そしていかにもつくったような笑顔など、やっぱり鬱陶しくて、観ているだけでイラつくので、きっとこの女優さんの芝居自体もしくはご本人がそういう持ち味なんだろう。うざっ。あと、まだ17歳くらいらしいが、けっこう老け顔で、ほかの高校生役の役者さんのなかでひとりだけ「お母さん?」とか思ってしまった。


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ピッツァ・ビアンカ・ネーヴェとか真鯛のソテーとか@ジュリエーゼ・ダ・エンメ(鷺ノ宮ディナー)

以前から行ってみたかった鷺ノ宮のジュリエーゼ・ダ・エンメで初ディナー。アンティパスト+プリモ、アンティパスト+セコンド、アンティパスト+プリモ+セコンドの3種類のプリフィクスコースのほかに、アラカルトでも注文できて、メニューはなかなか楽しげです。店舗もこじんまりしていていい感じ。初めての入店なので、アンティパスト+プリモ+セコンドのコースを注文しました。


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まずはドリンク。スプマンテとリモンチェッロのソーダ割りをグラスでいただきました。


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アンティパストの前に、アミューズ(とイタリアンでも言うのか?)でタコの刺身が出ました。黒いお皿に白いタコと緑のバジルソース。色合いがきれいですね。お皿の端のほうには抹茶も少し散らしてあります。タコをバジルソースにつけていただきます。爽やかでおいしい。抹茶は、色彩上の飾りとして以上の意味は見いだせず。ただの抹茶ではなく、抹茶塩だったらタコとおいしくいただけたんじゃないかな。


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アンティパストの盛り合わせ。これは楽しい。

ショットグラスにキノコのゼリー寄せとチーズのムースが入ってます。キノコのゼリー寄せはすごくキノコ味がしっかりしてます。チーズのムースは口あたりがふんわりとしてるけど、だいぶ塩が強いな。リーフサラダにはドレッシング風なものがなにもかかっていないので、おそらくこのチーズのムースをドレッシング代わりにして食べるのでしょう。そう考えればいい塩具合です。

ほんのり温かい玉ねぎのキッシュは玉ねぎの甘みがたっぷりだし、コッパ・ロマーナは肉残りっとした食感とゼラチンのふるふるした食感のハーモニーがいい感じ。さらにパテ・ド・カンパーニュや豚肉のロール?、シイラのムース、レーズンの入ったカポナータなどが見た目に美しく盛り付けてあります。いろいろな種類のアンティパストが少しずつ楽しめて、それぞれに味も良くて、かなり好印象。


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プリモはパスタかピッツァをアラカルトのなかから選べます。ひとつはパスタ、ひとつはピッツァにして、シェアすることにしました。パスタは、アスパラとあさりと帆立とからすみのスパゲッティ、ピッツァは、ビアンカ・ネーヴェにしました。

パスタは厨房であらかじめ2つのお皿に取り分けて出してくれました。半分でもそれなりの分量があって、言われなければシェアとは気づかないかも。アスパラがとても甘くておいしかった。からすみは、ちょっと魚のにおいが強かったな。メニューに「ボッタルガ」ではなく「からすみ」と書いてあったので、おそらくボッタルガではなくからすみなのでしょう。ボッタルガは魚の旨みが強く感じられますが、このパスタで使われているからすみは魚臭さと塩気
がちょっと強いように感じました。

ビアンカ・ネーヴェは初めて食べましたが、これはすごくおいしい。チーズと生ハムとルッコラのシンプルなピッツァです。イタリアンは、あまりごちゃごちゃと手をかけず、シンプルな食材の組み合わせでシンプルに調理したもののほうがおいしい傾向があるように思いますが、このピッツァはまさにそんな感じです。そして、この店のピッツァはドゥがめちゃくちゃおいしいな。持っちりとして厚みのあるナポリ風のドゥで、おそらく自家製です。表面の香ばしさと小麦の甘い風味がとてもいい感じで、硬すぎず柔らかすぎず粘りすぎず乾燥しすぎずの歯ごたえも非常にいい。


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セコンドは、ひとつをペッシェ、ひとつをカルネにしました。

ペッシェは真鯛で、調理法はソテーかトマト煮込み、アクアパッツァから選べます。今回はソテーにします。おそらく、この3つの調理法のなかでソテーがいちばん、魚をおいしく調理するには技術が必要に思います。新井薬師前のサンパティックの黒岩シェフのように絶妙な火の入れ具合で提供してくれる店はあまりありません。多くのお店が焼き過ぎて硬くなった魚を出します。その点、ここジュリエーゼは、サンパティックほど絶妙ではありませんが、焼き過ぎになるちょっと手前といった感じの火の入り具合でした。皮はかりっと香ばしく、身はそこそこジューシーに焼けています。
ふたりでシェアすることを想定してか、魚が2つに切り分けられているところはポイント高いです。添えられている帆立とエビは半分に切るのも簡単ですが、魚を腹側と背側に分けるのではないかたちで半分にきれいに切るのは、ちょっと難しいですからね。

火の入れ具合はまずまずなのですが、味付けはぼんやりした感じです。塩も胡椒もかなり控えめで、それはそれで優しい味とも言えますが、印象に残らないとも言えます。もう少し個性やパンチがほしい。赤いソースが少し添えてあって、これがたとえばラズベリーなどの酸味のあるソースならよかったのですが、色以外に味の印象が薄いビーツのソースで、魚につけたらいっそうもんやりした感じになってしまいました。

カルネは子羊のランプ肉のローストにしました。これもシェアを意識してか、4つにカットしてあり、食べやすいです。ガルニは半分に切った玉ねぎのローストで、玉ねぎの甘みがたっぷり楽しめます。子羊肉は、油のところがけっこう羊の匂いが強い感じです。これも魚料理と同様に、下味の塩胡椒が非常に弱めで素材の味が強く出る分、羊臭さも強くなってしまった印象です。食材にではなく周囲のお皿の部分に岩塩が散らしてあるので、それをつけて塩味を加えながら食べたほうがおいしいですが、やはりそれだけでは味付けが物足りなく、胡椒をもらってしまいました。羊はやはり胡椒たっぷりめのほうがおいしいです。また、ガルニにグリルしたイチジクもついていて、これを羊肉と一緒に食べるのもいい感じです。


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最後はエスプレッソをいただいてごちそうさま。

プリフィクスコース2つのほかにグラスでワインなどを5杯ほど飲んで1万2000円弱でしたから、価格的には非常に手ごろだと思います。前菜とピッツァはかなりおいしく楽しくいただけました。ただ、セコンドに関しては味に個性やパンチが感じられない、いかにも日本人向けといった感じで、印象が薄いです。まずいわけではなく、そこそこおいしいのだけど、同業の多い都会で生き抜いてきた店の味というよりは、やはり競合のあまりいない地方でのんびりやってきた店の味といった感じで、「おいしいイタリアンを食べた!」という満足感は得にくいです。また、シェフはアブルッツォ州で修業したそうで、アブルッツォを中心とした南イタリア料理を売りにしているようですが、アブルッツォ料理なら高田馬場のトラットリア・ダイ・パエサーニのほうが印象的な味のものを食べられます。ここジュリエーゼ・ダ・エンメはトラットリーアを名乗っていますが、トラットリーアとしてのメイン料理を楽しむよりも、ピッツェリアもしくはパステリアのつもりで食べにいったほうが満足度が上がる店のように思います。

ごちそうさま。


トラットリア ジュリエーゼ ダ エンメ
ジャンル:イタリアン
アクセス:西武新宿線鷺ノ宮駅北口 徒歩3分
住所:〒165-0032 東京都中野区鷺宮3-33-4 大谷ビル1F(地図
周辺のお店のネット予約:
旨唐揚げと居酒メシ ミライザカ 吉祥寺南口店のコース一覧
イタリアン食堂 Va bene 吉祥寺店のコース一覧
いろはにほへと 阿佐ヶ谷店のコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 井荻×イタリアン(イタリア料理)
情報掲載日:2018年8月26日


トラットリア ジュリエーゼ ダ エンメイタリアン / 鷺ノ宮駅都立家政駅

夜総合点-

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2018/08/15

ミクロの決死圏 Fantastic Voyage (1966)


すごく古い映画で、すごくひさしぶりに観たのだけど、いま観てもおもしろいな。CGがない時代の特撮なので、いわゆるリアリティはないのだけど、そもそも実際に入って内側から見たことのない血管内の様子を精密に再現したところで観ている側がどれだけリアリティを感じるかも疑問だし、それよりも、フィクションだと理解したうえで幻想的なワクワク感を感じられるこういう特撮のほうが楽しいように思う。技術力に限界がある分をアイデアとイマジネーションで補って余りある映像。ストーリーもテンポよく、ほどよくスリルもあって、よくできている。血管内に放棄してきた潜水艇はどうなったのかとか、もし血管内で復元されてしまったら大参事じゃないかとか、気になるところもあるけれど、それはそれとしておこう。



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赤い報告書 鮮血の天使 (1988)


エログロなジャパニーズ・ゴア・ムービーです。にっかつ作品なので、およそ60分の上映時間のうちの半分くらいはポルノです。残りの30分くらいのうちの10分くらいはイメージビデオ風で、あとの20分ぐらいがグロでゴアなスプラッタ・シーンという構成です。「悪魔祓い殺人事件」というサブタイトルがついていて、そのむかし実際にあった、宗教の狂信的な信者によるバラバラ殺人をモチーフにしているらしいです。悪魔に憑かれた男性を「除霊する」という名目で殺し、清めるために死体を損壊し塩漬けにしたりするというストーリーです。

全体の半分くらいあるポルノ・シーンは早送りでいいと思います。どうせ見るのなら最近のAVのほうが女優さんもきれいだし。普通のAVでは見られない、解体した死体の一部を使ったポルノ・シーンは、これよりも、同じにっかつ作品の『処女のはらわた』(1986)のほうがおもしろいように思います。

それよりも、この作品の見どころは、やはり死体の損壊シーンでしょう。首切って腹切って内臓取り出して塩もみにして部屋中真っ赤でぐちゃぐちゃです。盛大なゴア・シーン。ただなぁ、最近はアメリカの医療ドラマなどで普通に放送される手術中の術野のシーンとかをたくさん見ちゃっているからか、いかにもつくりものっぽい内臓がにょろにょろ出てくるのを見ると少し滑稽に思えてしまう今日この頃です。女優さんの妄想のなかで女優さんが着ている真っ白な衣装がおなかのあたりの内側から赤く染まっていくシーンは美しかった。


赤い報告書 鮮血の天使 (日活作品データベース)

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2018/08/14

ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄 Pay the Ghost (2015)


幽霊系のホラーなんだけど、パッとしないなぁ。こういうモチーフならもっとゴシック風にしたほうが、おもしろみという点でも趣深さという点でもよかったと思うんだけどなぁ。あちらとこちらをつなぐのも鉄橋かよ。最後もあれじゃあなぁ。せっかくのゴースト・ストーリーなのに、ゴーストの悲哀がちっとも感じられないのが残念。ストーリーよりもニコラス・ケイジの頭髪の不自然さのほうにばかり注意が行ってしまう。



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精神分析医J Silent Fall (1994)


けっこう早い段階から、犯人はきっとこの人なんだろうなぁという予想はついたのだけど、動機はわからなかった。でも、隠されたフィルムの内容が明らかになった時点で、動機もおおよそわかってしまい、最後まで見たら予想どおりだったわけだが、だからといってつまらない作品かというとそうでもなく、けっこう丁寧につくってあっておもしろかった。主人公の医者と少年のコミュニケーションのとり方とか、ちょっと微笑ましかったし。しかしリヴ・タイラー、きれいだな。あのお父さんからこんなにきれいな娘が生まれるなんて、ちょっと想像できない。



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私の赤い腸(はな) (1999)

ともかくグロい映像を見せようという意図だけでつくられたと思われる作品。ストーリー的には、小太りで丸顔の見た目が冴えない若い女性が同棲相手の男性に捨てられて精神に異常をきたし、バスルームで自殺を図り死亡するという、すごくどうでもいいものであり、おそらくその女性が死の間際に脳内で妄想した、フォークで自分の太ももを刺したり、ナイフで腹を切り開いて内臓を取り出し貪り食ったり、自分の舌をナイフで切り取ったり、といったグロ映像の連続を楽しめということなのだろう。まぁ、たしかにグロ映像はそこそこグロくて悪くなかったが、いかんせん、女優さんのヴィジュアルがなぁ。登場人物がこの人だけで、ストーリーはないに等しいとなると、ヴィジュアル面の重要度がとても高くなると思うのだがなぁ。せっかくの血みどろシーンも、やはり見た目のよい女性がやらないと、グロの美しさが出てこんよなぁ。


私の赤い腸 (Rate your music)

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2018/08/13

黒の怨 Darkness Falls (2003)


抜けた乳歯を夜、寝る前に置いておくと、夜中のうちに金貨と交換してくれるという西洋の妖精、トゥース・フェアリーをモチーフにしたホラーです。トゥース・フェアリーものといえば、ギレルモ・デル・トロ監督の『ダーク・フェアリー Don't Be Afraid of the Dark』(2011)もそうだったような気がします。それもあまりおもしろくなかったような記憶がありますが、この『黒の怨』も、邦題の禍々しさのわりにはたいして恐くないし、おもしろくもありません。焼けただれた顔を隠す黒い妖精のお面よりも、その要請につけ狙われるマイケル少年(リー・コーミー)の顔のほうが怖かった。黒い妖精の最後は、いちおう、劇中でマイケル君にお姉さんが読んであげていた童話の内容が伏線っぽくなってましたが、けっこうあっけなかったな。



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ゼロ・グラビティ Gravity (2013)


約90分の上映時間の大半が緊張感に満ちていて、観終わったときに少し疲れた。ほぼサンドラ・ブロックのひとり芝居で、これだけの時間を飽きさせなかったのはさすがと思うのと同時に、90分でまとめてくれてよかったとも思う。これ以上長かったら観ているのがきつかっただろう。しかしサンドラ・ブロック、よくがんばった。そしてジョージ・クルーニーはおいしいとこどりですか。で、この映画でいちばん言いたかったのは「ロシア、超迷惑」か?



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