池田理代子 『ベルサイユのばら』
ラブストーリー部分にはぜんぜん興味はないが、激動の時代を生きたオスカル・フランソワというひとりの若者の成長と死、生き方を描いた作品としては、やはり非常におもしろい。特にオスカルがフランス衛兵隊に行ってからは、物語自体にも厚みと躍動感が増し、また、オスカルが兵士たちに伝えようとする言葉にも響くものがたくさんあって、いっそうおもしろくなった。
あと、物語終盤の、マリー・アントワネットが行かれる国民たちに向かってバルコニーでお辞儀をするシーンも、心を打つものがあるな。そういえば、このシーンは、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』でも非常に印象的だった。
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