ヴァイラル Viral (2016)
いやぁ、つまらん。人間に感染し、いったん感染するとまず治らない寄生虫が爆発的に流行し…………という、よくあると言えばよくあるシチュエーションで、病原体がウィルスとかじゃなくうねうね動くミミズみたいなでっかい寄生虫というところだけがポイントでしょうか。このミミズもどきが耳とか口とかからにょろぉ~っと出てくるところは気色悪くて、まぁホラーらしいおもしろみがありますが、そもそものストーリーがこじんまりとしすぎてて、ぜんぜん楽しめません。
世界中が大変なことになってるはずなのに、物語はほとんど家の中で進行し、うっかり感染しちゃった姉さんと、感染してない妹、その妹となんとなくいい感じになってる男の子の3人が、これといった緊張感や緊迫感を持続させずにだらだらしゃべってるような、そんな感じです。
パンデミックの始まりも終わりも描かれず、世の中のことは置き去りにして、姉さんの感染の始まりと、それを軍や政府から隠してかくまう妹と姉との姉妹愛?、そして感染姉さんの終わりまでを描くことが目的だったようです。その割には姉さんの感染前~感染初期~絶賛感染中~終焉の各段階に起伏や変化があまりなくて平坦だし、ゆえに妹と姉さんとのやりとりにもこれといってドラマ性が生まれず、だからどうしたという感じです。
そういえば、最初のほうで思わせぶりに出てきた昆虫学者っぽいお父さん、まったく活躍しなかったな。というか、基本的に大人が誰も出てこないんだな、これ。頭の弱そうな子供たちだけで未知の寄生虫に対処しようとして、頭の弱そうな行動を起こすのを、傍観者として眺めているような作品でした。
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