上の牛鍋@米久本店(浅草ランチ)
今日は、ここ10年くらい毎年の恒例となっている新春浅草歌舞伎を観に浅草に来ました。
演目は、「義経千本桜」から「鳥居前」と、「元禄忠臣蔵」から「美浜御殿」。「鳥居前」は以前にも見たことがありますが、「美浜御殿」は初めてです。というか、「仮名手本忠臣蔵」からの演目は何度か観たことがあるけれど、「元禄忠臣蔵」からのものは初めてかも。
ちなみに、お芝居が始まる前に「歌舞伎見物のお供」ブログで予習をしたので、よりいっそう楽しめました。このブログ役に立つ。
新春浅草歌舞伎のあとは、いつもは新仲見世通りの今半本店ですき焼きを食べていたのですが、今日はひさご通りの米久本店に行くことにしました。米久は、たぶん10年以上前に、父に連れてきてもらって家族みんなで牛鍋を食べたことがあるのですが、それ以来の入店です。「すき焼き」ではなく「牛鍋」の店ですが、内容的には同じです。
料理のメニューは「上の牛鍋」と「トクの牛鍋」の2種類のみ。「上」のほうは赤身肉が多く、「トク」のほうは霜降り肉が多いらしいです。むしろ赤身が食べたいので「上の牛鍋」2人前にします。あと、桜正宗(日本酒)一合を常温で。
肉うめぇよ。肉臭さはまったくなく、とろけるように柔らかくて、でも肉のうまみはしっかりあります。ほとんど脂身の切り身が6~8枚くらいあって、これはこれで脂身のおいしさは楽しめるのだけど、赤身肉を食べたかった自分らにはちょっと多すぎでした。それでも赤身肉も十分あり、きれいなサシのたっぷり入った霜降りも大きな切り身が2枚あって、赤身、脂身、霜降りの3種類の味が楽しめます。肉の分量も自分たちには十分です。肉質も、ここ数年だんだん低下してきている感じがする今半本店よりも、良いように感じます。
ザクは、長ネギ、焼き豆腐、しらたき、春菊でした。今半本店と比べると、量も種類もちょっと少なめかな。ちなみに今半本店は春菊がなく、代わりに白菜とお麩があったような気がします。
牛鍋の具が残りわずかになり、日本酒も飲み切ったタイミングで、ごはんと漬物をもらいました。ごはんを頼むと、ごはんに牛鍋の汁をかけるためのレンゲも持ってきてくれるんですね、米久って。たしかに、肉や野菜の旨みがたっぷり出ている牛鍋の汁を捨ててしまうのはもったいない。ごはんにちょっとかけると肉の旨みと割り下の甘みがごはんとよく合います。
食後のお茶をもらって一息ついていると、なんかお店の入り口のほうから笛や太鼓の音が聞こえてきました。なにかなと思って見に行くと、お店の玄関の中に獅子舞が!
すぐ目の前で舞っているので、なかなかの迫力です。獅子舞なんてもう数十年も見たことがなかったのに、今年は元日に立川の諏訪神社で金色の獅子舞に凄まれ(すげぇ怖かったよ)、今日はお昼を食べに来た牛鍋屋でと、2回も見てしまいました。今年はなんかいいことあるか?
獅子舞のあとは大神楽が始まりました。演者が若い方で、さすがに故・海老一染之助・染太郎師匠の芸などと比べると非常に稚拙でしたが、大神楽ってお正月らしい芸で楽しいです。大神楽曲芸協会というところの方たちのようで、林家正蔵の弟子の林家なな子も南京玉すだれを見せてくれました。
牛鍋も美味しかったし、思いがけず獅子舞と大神楽も見られて、米久すげえな。米久に食べに来てよかったです。ごちそうさま。
米久本店 (すき焼き / 浅草駅(つくばEXP)、浅草駅(東武・都営・メトロ)、田原町駅)
昼総合点-
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