Yes / Symphonic Live (2003)
Yesの2001年のヨーロッパ・ツアーを収録したライヴ盤。自分が聞いた2003年リリースのものはCD1枚に編集されているが、2009年にはCD2枚組で再発されたようだ。バックにオーケストラを従えてシンフォニック・アレンジが施されているのだけど、これは成功しているんだろうか?
Yesの楽曲は、楽器どうしの細かく緻密なアレンジ・アンサンブルと、ハードロックにも通じるような力強さと疾走感が大きな魅力で、その代わり、個々のメロディはそれほど大きなものはなく、メロディ自体の持つ魅力で聞かせるとか、オーケストラルナハーモニーを楽しむというタイプではないと思う。その意味で、Yesとオーケストラとの組み合わせは、それほど相性がいいように思えない。
実際、このライヴ盤に収録されたどの曲も、なんだかもったりした感じがして、もともとの楽曲が持っていた、せっかくの勢いとか爽快さとかが、そがれているように感じる。その分、オーケストラルな分厚いハーモニーが楽曲に新しい魅力を与えているかというと、そうも思えない。
自分はそれほどYesが好きというわけではないのだけど、それは別にしても、あるいは、それゆえか、Yesにこういうのは求めてないんだよなぁと思ってしまった。
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