Antonius Rex / Hystero Demonopathy (2012)
Antonius Rex(アントニウス・レックス)といえばゴシック・ホラー系超ハッタリ・ロックで有名なJacula(ヤクラ)のリーダー、Antonio Bartoccetti(アントニオ・バルトッチェッティ)がJaculaのあとにつくった、やっぱりゴシック・ホラー系ハッタリ・ロック・グループなわけで、印象としてはJaculaの劣化コピーというか縮小再生産的なもののように自分は思ってたりします。ハッタリ部分はJaculaから引き継いだけどロックとしてのクオリティやパワーはなんか落ちちゃったグループって感じでしょうか。
しかも、ハッタリ度ではDevil Doll(デヴィル・ドール)とかにすっかり持ってかれちゃってるし、ゴシック・ホラー風味という点ではDaemonia(デモニア)という強敵?もいるし、演奏技術的にもそれほどじゃないし。
そんなわけで立ち位置的にけっこう微妙な作品群を出しているグループなんですが、2012年リリースのこれはなかなかがんばってます。過剰なハッタリ度は少し抑えて、ホラー映画のサントラ風味をそこそこ漂わせつつ、それなりにすきっとキレのある演奏もしてます。系統としてはJaculaの縮小再生産というより、Daemoniaの縮小再生産といった感じでしょうか。ウィスパーぽいセリフや吐息みたいなものもとりいれてて、1970年代から80年代くらいにかけて流行ったオカルト映画を思い出させてくれます。M9「Possaction」なんてもう、モロって感じで、意外とこういうの、好きなんだな、自分。
Hystero Demonopathy (2012)
1. Hystero Demonopathy
2. Suicide Goth
3. Are Mine
4. Disincantation
5. Demonic Hysteria
6. The Devils Nightmare
7. Witches
8. The Fatal Letter
9. Possaction
http://www.antoniusrex.com/hd.htm
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