天使と悪魔
前作の『ダ・ヴィンチ・コード』のときはたしか事件にかかわりだしてから約1日で解決だったけど、今度は半日にも満たずに解決ですか。ラングドン教授、いろいろひらめきが早くて、その点が現代ぽいといえそうだけど、そのあまりにもスピーディに解決してしまうところが薄っぺらくて軽い印象にもなってしまうね。
それでもまぁ物語がテンポよく進むので、それなりに楽しくは観られるのだけど、犯人がなぁ、キャスティング見ただけでもう最初から見等ついちゃうのがなぁ。
しかし犯人の彼、犯行の動機がもうひとつだよなぁ。根本である動機そのものはまぁわかるんだけど、もしラングドンが犯人の残したヒントの解明に手間取り、時間までに爆弾の元にたどり着けなかったら、自分も吹っ飛んじゃうじゃん。仮にその前になんらかの口実をつけて安全な場所まで避難したとしても、ヴァチカンが吹っ飛んじゃったら理想の教会もなにもなくなっちゃうじゃん。そのあとで彼はなにをどうするつもりだったんだか。
『ダ・ヴィンチ・コード』もなんか思わせぶりな割にはスピード感のよさだけであんまり深みや重みを感じない作品だったけど(映画・原作小説ともに)、これも輪をかけてジェットコースター的な展開を楽しむだけの作品になってる感じ。原作は読んでないけど、読みたい気にもならない。
そういえば、『ハンニバル』は原作読んだときも映画を観たときも「フィレンツェまた行きたいなぁ」と思ったけど、これは舞台のヴァチカン&ローマを大幅にフィーチャーしてるにもかかわらず「ローマまた行きたいなぁ」という気持ちがぜんぜん起きなかった。その点でもなんか残念だった。
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