週末映画
■さまよえる脳髄■
なんだこれ? 脳の神秘をバックボーンにしたサスペンスのようであり猟奇殺人もののようでありサイコ&シリアルキラーもののようでありつつ、実はたんなるエロ映画だった感じです。なんかなぁ、登場人物たちの関連性がばらっばら。脳梁の機能不全でつながるグループとメンタル系のトラブルでつながるグループとの接点のもたせ方が無理やり。真犯人をわかりにくくするために怪しげな背景や言動のある登場人物を一生懸命集めました感が漂ってます。最後ももうなんだかなぁ。
■スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐■
地上波で。エピソードI/IIを地上波で観たのはもうずいぶんむかしで、ストーリーとかよく覚えてないのだけど、とりあえずエピソードIIIはアナキンがいかにしてダース・ベイダーになったかの解明がテーマのようで、その点では充分に楽しめたので問題なしです。しかしアナキンは最後までおこちゃまだったのね。シスの暗黒卿の思ったとおりに簡単に踊らされてましたよ。くるくるくる。
それよりも、R2-D2が思ったよりも武闘派というか、けっこう戦うのでびっくり。エピソードIV以降で、スクラップ同然でルークたちに引き取られたR2が大活躍するのも、こうした経験と実績があったからなのね。うなずけます。R2、百戦錬磨じゃん。めちゃ可愛い。
ストーリー的には、まぁこんなものですかねぇ。意外とスケールがちっちゃいというか、力はあるのにオツムがちょっとばかし弱いうえに恋に夢中になっていっそう視界が狭くなっている若者が老獪な独裁者に上手に操られましたよーっていう話。アナキンも阿呆だけど、ジェダイのみなさんもコミュニケーション能力に難があるというか、意外と子供っぽいというか、困った人たちだなぁ、あれはあれで。なんか全体に子供っぽい喧嘩が前面に出てるようで、だからスケールちっちゃく感じるのかしら。
しかし、あれですね。なぜかスター・ウォーズ・シリーズってCATVでの放送がほとんどありませんよね。CATVでエピソードI~VIまで一挙放送してくれたらいいのになぁ。どれも、最後に観たのがずいぶん前なので、一度まとめて観てみたいです。
■自虐の詩■
う~ん、おもしろいようで、おもしろくなりきれない感じが気持ち悪い。一見、相互依存の悪いパターン風にも見えるのだけど、イサオはちゃぶ台をひっくり返すだけで幸江に暴力をふるってはいないようなので、それは違うんだな。単純にチンピラ気質で定職につけないだけなんだろうけど、それにしても、どうしてあそこまでふたりが魅かれあうのか、そこがもう少し詳しく深く描いてあってほしかったなぁ。長髪を切り、指を詰めてまで堅気になったイサオが、堅気風の普通の短髪からパンチパーマになった過程というか理由も気になるところ。そこが描かれてこそ、ちゃぶ台返しでしかイライラを発散できないイサオの苦悩も際立つってもんじゃないだろうか。ほかにもなんか、もっといろいろ深い話や複雑な事情・背景がありそうで、そこにおもしろいドラマがあるんじゃないかと思うのだけど、そういうのをみんな観る側の「想像の中」に置き去りにし、映像では表面的な部分しか描かれないのが、ちょっと不満。切り落とされた小指の先に偽の小指を絆創膏でつけてあるシーンはちょっといい感じです。
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