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2009/01/05

年末年始映画


■ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝■
気がつけば「ハムナプトラ」シリーズも3作目。もともとは古代エジプトにあった死者の都ハムナプトラが舞台だったので邦題も「ハムナプトラ」なのだけど、この3作目の舞台は中国だし、倒すべき相手もイムホテップではなく古代中国の皇帝で、もうハムナプトラはぜんぜん関係ない。まぁ、原題は「The Mummy」なので、主人公がりっくとエヴリンのふたりで敵がミイラならシリーズとして成立するのだけど、うっかり1作目に「ハムナプトラ」とつけてしまった日本側の配給スタッフはきっとこの3作目で頭を抱えただろうなぁ... などといったことも含め、これまで同様あまり難しく考えずにミイラ相手の派手なアクション・アドヴェンチャーとして楽しむのがよろし。エヴリン役の女優さんが今作から代わってしまったけど、前作までの人のほうがキュートなお転婆っぽくてよかったかな。ジョナサンはあいかわらずひっかきまわしてくれるし、リックは少し歳を取っていくぶん動きが鈍くなってきたけど、その分、息子のアレックスが若々しく活躍し、アレックスに足りない知識と経験をリックが補うようなかたちになってるのはなかなか良かった。アレックスとコンビを組む若手側のヒロイン・リン役の女優さん、かわいらしかった。

  


■おくりびと■
本木雅弘ってやっぱ、安定感があるね。もう若手と呼ぶほど若くはないけど、いつまでも若々しさと瑞々しさを失わず、かつ深みや奥行きを感じさせる。この作品でも、多くの遺体や遺族と対面していくうちに納棺師として心身ともに成長し、研ぎ澄まされ、生死に対しピュアになっていく若者を上手に演じていたと思う。山崎努や余貴美子、吉行和子、笹野高史といった、個性も存在感も強い共演陣のなかでもまったく沈むことなく、静かな力強さを持った主人公を好演していた。ストーリー的には少しきれいにつくられすぎている感じもあるけれど、観たあとに気持ちの良さが残る映画だった。

  


■イキガミ■
松田翔太って、これまでほとんど観たことがなかったのだけど、なんだか立っているだけで存在感のある役者だね。芝居がうまいのかどうかはよくわからないけど。その辺、お父さんと一緒だな。小学生のときにある一定の年齢で死ぬことが決められ、それを死の24時間前に知らされる3人(+α)の若者の「最後の24時間」をオムニバス風に組み合わせたストーリーだけど、その知らせを運ぶ松田翔太の感情や視線をうまくからませることで、オムニバスにありがちなぶつ切り感や深みの足りなさを回避してる。自分の「決められた死」を知ったシンガーが死ぬ直前に歌った歌がそれまで以上に感動的だったのは自分が死ぬことを知って真剣な想いを歌に込めたから... といったセリフがあったのだけど、きっとそれはそのとおりだろうな。アイルトン・セナがいつも持ち歩いていた聖書には特定のページを何度も開いた跡があり、そこには「あなたはいつ真剣になるのですか」と書かれていた、という話を思い出した。

  


■WALL・E / ウォーリー■
ディズニーらしい作品だと思う。それも最近のではなく、むかしのディズニー。なぜWALL・Eだけが壊れずに残ったのか、なぜ友人のコックローチ(ぎぇぇぇええ~!)は1匹しかいないのかなど、気になるところはあるけれど、気にしちゃいかんな、そういうところは。音楽とダンスがモチーフとして上手に使われ、擬人化されているけれど機械としての制限は強く残されたWALL・Eの「手をつなぐことへのあこがれ」がストレートに伝わってくる。後半はちょっと強引な展開にも感じるが、まぁいいでしょう。コンピュータが仕切ってたはずの宇宙船で「植物の採取・検査→地球への帰還」と「採取された植物の検査前廃棄→地球からの永久離脱」という相反するオーダーがプログラムされているのが不思議。こうした矛盾したコマンドがコンピュータを混乱させるのは『2001年宇宙の旅』のパクリか。その後のシーンでもリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラ」冒頭を使うという『2001年~』のパロディ?が見られるが、これはちょっと興ざめだった。

  

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