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2008年1月13日 - 2008年1月19日

2008/01/18

RAINBOW THEATRE / THE ARMADA (1975)


1973年に結成されたオーストラリアのプログレッシヴ・グループ、Rainbow Theatre(レインボウ・シアター)のファースト・アルバムです。ずいぶん以前に「名盤」と名高いセカンド・アルバム『Fantasy Of Horses』を聴いたことがあるのだけど、ラッパがぶかぶかとうるさいジャズ・ロック程度の印象しか残っていなくて、実はあんまり興味のあるグループじゃありませんでした。でもこのファースト・アルバムは「合唱入り」らしいということで、ちょっとだけ期待して聴きました。

やはり、ぶかぶか鳴るラッパが主張するジャズ・ロックといった印象も強いのですが、妖しく冷たい響きのメロトロンが鳴り出すと一気に空気が変わり、シンフォニックな印象が強まります。一瞬にして印象を変えることができるメロトロンって、やっぱりすごい楽器だなと思います。

期待していた「合唱」も、混声が多用されていてうれしいです。ただ、大人数で歌詞を歌い上げる合唱ではなく、メイン・ヴォーカルのうしろでスキャット・コーラスをするだけなのが残念。混声合唱による「歌」をもっと聴きたかったです。また、おそらくこのグループの「売り」であろうと思われるホーン・セクションの演奏技術が微妙に低いところも残念に思います。

メイン・ヴォーカルはときどきクラシック風な歌唱をまじえますが、印象としてはイギリスのファンタジック系シンフォニック・グループにありそうな感じです。というか、演奏も含め全体的にブリティッシュぽい感じがします。オーストラリアというとどうしてもSebastian Hardie(セバスチャン・ハーディ)のような「おおらかな印象」を自分は思い浮かべてしまうのですが、Rainbow Theatreの音楽には大陸的なおおらかさを感じません。

アルバムの最初と最後に15分程度の組曲を置き、そのあいだに小曲3曲をはさむという構成はいかにもプログレ的です。組曲では、ジャズ・ロックやシンフォニック・ロック、ファンタジックなヴォーカルなどが聴けますが、それらの要素がすべて渾然一体となって力強い相互作用を見せるということはなく、たんに順番に並べただけのように感じてしまうところが黎明期のプログレというか、アート・ロックの残り香というか、そんな感じです。ですが、こういった感じは嫌いじゃなかったりするので、けっこう楽しめてしまいました。ブラス・ロック・パートはあまり自分の好みではありませんが、やはりメロトロンと合唱の魅力には逆らえません。


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2008/01/17

旬彩ランチ@花かぐら(神楽坂)

このお店でお昼を食べるのって、たしか5回目くらいだと思うのだけど、前回に来たのはたぶん1年くらい前。あるいはもっと前だったかもしれません。今回も、週の前半と後半で盛り合わせの内容が変わる旬彩ランチ(900円)を注文しました。


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少しスパイシーに味付けされたドミグラスソースのかかったハンバーグ。蛸の入った魚の練り物と里芋に蟹入りの餡をかけたもの。小海老のたくさん入ったシーフードと野菜のサラダ。そしてアサリの味噌汁とご飯にお漬物とバナナのムース。これだけが盛り合わさって900円。量もちゃんとあり、とてもリーズナブルです。建物も落ち着いた感じで雰囲気があるし。

なのに、まったく満足感がない。むしろ、失望感のほうが大きい。

以前とまったく変わりません。1年も経てば少しはよくなっているかもと淡い期待をしたのですが、おそらく、経営者や料理長、あるいは業態そのものを変えないと、よくはならないのかもしれないな。

以前からそうなのですが、ここの料理は温かくないのです。見た目はこんなに美味しそうなのに、きちんと湯気が立つ程度に温かい状態で出てこない。ちゃんと温かいのはお茶だけです。

焼き上げてから何十分常温放置してあったんだよと思うくらい硬くなりごくわずかにしか温かさが残っていないハンバーグに、最終調理をしてから何時間常温放置してあったんだよと思うくらいまったく温かみのないキノコを乗せ、火を止めてから何十分経ってるんだよと思うくらい生ぬるい温かさのソースがかかっています。練り物と里芋の餡かけは「温かい料理」であることをとっくに放棄しています(もしや冷菜としてつくられたものでしょうか?)。蓋を開けた味噌汁碗から湯気が立ち上ることはなく、一気飲みできる程度のぬるさ。レンジで温めたけど加熱時間がぜんぜん足りていない、もしや「解凍モード」になっていたのを気づかないまま温めた、つくり置きの弁当を食べさせられているような、そんな気分になってきます。

味自体はたぶん、悪くはないのではないかと思います。きちんと「温かい料理は温かい状態で」提供されていたなら、充分に美味しいのではないでしょうか。しかし残念ながら、自分はこの店でこれまでに1度も「温かい料理は温かい状態で」提供されたことがありません。こうなるともう、その日のお店のコンディションの関係でたまたま満足のいかない料理が提供されたのではなく、お店としての姿勢、もしくは根本的なオペレーションに問題もしくは失敗があるとしか、自分には思えません。

会計時に毎回、ランチで使えるドリンク券をくれるのですが、そんなものいりません。そんなものに引かれて再来店したいとも思いません。それよりも、ちゃんと温かい料理を出してくれ。温かくあるべき料理は湯気が立つ状態で出してくれ。でも、そんな気はないのだろうなぁ、この店に。

というわけで、今回で見切りをつけました。もう食べに行くことはないでしょう。ビストロ・エリゼ、トラットリア・オッジと並び、お好きな方もいらっしゃるでしょうが、自分はもう行きたくない・行く気がおきない・行ったら損した気になるお店に個人的に認定してさしあげます。

ぐるなび - 花かぐら
たきおの神楽坂ランチ日記: 花かぐら
カグランチ-神楽坂のランチな日々 - 花かぐら 20071004




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2008/01/16

イナダと帆立のムニエル@アルモワール(神楽坂)

ひさしぶりのアルモワール。ランチは肉料理と魚料理が1種類ずつなのはあいかわらずで、肉料理がやっぱりポークソテーなのもあいかわらず。でも魚料理はおなじみのサーモンではなく、昨日はイナダという白身魚のムニエルでした。帆立の貝柱もついてた。


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まずはおなじみのサラダとスープ。サラダはいつもと同じグリーンサラダで、派手さはないけど好ましい。スープは日によって出るものが違うけど、昨日はポタージュでした。ふんわりとろっとあったかくて、これも派手さはないけど好ましい味だと思います。


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メインディッシュ。焦がしバターに少し醤油も入ってるのかな、こんがりと香ばしい香りとふくよかな甘い香りがします。魚は皮目をしっかりパリパリに焼いてあり、でも身のほうはふんわりふっくら。よい焼き加減です。帆立もやわらかく焼けています。ガルニはおなじみ、ニンジングラッセとホウレン草のバターソテーで、量も充分、味付けもいい具合。美味しゅうございました。

これで900円は、やっぱりリーズナブルですよね、とくに神楽坂周辺では。またこよう。

それと、このお店、今年から店内全席禁煙になったそうです。これはうれしい。小さいお店なので、ひとりでも煙草を吸う人がいるとすぐに店中にタバコの匂いが広がってしまっていましたから。せっかくの料理のいい匂いが全部かき消されてしまいます。3人連れくらいのグループでいっせいにタバコを吸われた日には、食事を中断してすぐに店を出たくなるほどでした。服や髪に煙草の匂いがついたらすごく嫌ですから。なので以前は入店時に店内の状況を見渡し煙草を吸っている人がいないことを確認、入店後は他のお客さんや新規入店客に「煙草吸わないでくださいねー」という念をひそかに送り続ける(^^;)ような状況だったのですが、これからは安心して入店・食事ができますわ。

神楽坂ランチふせん隊: ランチ&ディナー アルモワール
たきおの神楽坂ランチ日記: ARMOIRE
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2008/01/15

IL MITO NEW TROLLS / TR3 (2007)

主に1970年代から80年代にかけて精力的に活動していたNew Trolls(ニュー・トロルス)ですが、1990年代になると活動が途切れがちになり、1996年のサンレモ音楽祭に参加しアルバム『Il sale dei New Trolls』をリリースしたあとにグループが分裂。以後、Nico Di Paro(ニコ・ディ・パーロ)率いるIl Mito New Trolls(イル・ミト・ニュー・トロルス)と、Vittorio De Scalzi(ヴィットリオ・デ・スカルツィ)率いるLa Storia dei New Trolls(ラ・ストーリア・デイ・ニュー・トロルス)というふたつのグループが「New Trolls」の名前を掲げ、New Trollsの曲を演奏するグループとしてライヴ活動を続けていたようです。

La Storia dei New Trollsのほうは2001年に、1998年に行なったベスト選曲的なライヴと、2000年に行なったオーケストラ入り「Concerto Grosso」再現ライヴをCDでリリースし、日本のファンにも存在をアピールしたのですが、Il Mito New Trollsのほうは活動そのものはいくらか伝わってくるものの、具体的な音源が日本にまで届くことはありませんでした。そのかわり届いたのが、Nico Di Paroがクルマで大事故にあい、半身不随になったという噂。これにより、Il Mito New Trollsもそのまま消滅かと思われたのです。

ところが2007年にVittorio De Scalzi率いるNew Trollsが前年に続き2回目の来日公演を行なうことがアナウンスされ、そこで新曲「Concerto Grosso 3」を披露することが発表されました。しかも、そのステージには懸命なリハビリにより音楽界に復帰したNico Di Paroが同行するとも。そして日本のファンは初めて、La Storia dei New Trollsではない、NicoとVittorioのふたりが同じステージに立つ本物の「New Trolls」を観ることができたのです。

分裂していたふたりのリーダーが再度(再再度?)手を取り合い、11年ぶりにニュー・アルバム『Concerto Grosso - The Seven Seasons』をリリースしたNew TrollsLa Storia dei New Trollsが本家を受け継いだ形になり、Nico Di Paroを正式に?失ったIl Mito New Trollsはどうなるのかと思いましたが、彼らにも意地があったのでしょうか、同じ2007年にグループとして初の一般販売用公式音源(デビュー・アルバム)を発表しました。それが『TR3』です。デビュー作なのに「3」というタイトルがついてる意味は、わかりません。

このアルバムには6曲の新曲(CDのみ)と、2004年に彼らが行なった「Concerto Grosso」再現ライヴ(CDおよびDVD)の両方が収録されています。もともとは新曲だけのCDリリースが予定されていたはずなのですが、曲数が揃わなかったのか、本家への対抗意識なのかはわかりませんが、半分以上が「Concerto Grosso Live」となり、アルバムとしては非常に中途半端なものになってしまいました。

でも、1980年代以降のポップス・グループとしてのNew Trollsは、Vittorio(& Nico)のいる本家にではなく、もともとのリーダー格を失ったIl Mito New Trollsが受け継いでいるように、自分には思えます。新曲に「Concerto Grosso」の新作を持ってきた本家New Trollsよりも、コーラス多用の美しいポップスを持ってきたIl Mito New Trollsこそが、New Trollsらしい魅力を持っているように感じるのです。

もし、このままIl Mito New Trollsが活動を続けるなら、次は全部を美しいポップスで埋め尽くした、正しく『Il sale dei New Trolls』に続くアルバムを期待したいし、それができるのではないかなと思わせるだけの魅力が、この『TR3』に収録された新曲からは感じられます。率直にいって、『Concerto Grosso - The Seven Seasons』よりも、この『TR3』のほうが自分は好きだし、New Trollsの音楽として、よりふさわしいようにも感じています。

M1: Dove sei
軽やかなリズム。明るくあたたかくやわらかいメロディ。さわやかで美しいコーラス。1980年代以降のポップス・グループとしてのNew Trollsの姿がここにあります。メインのヴォーカル・ラインの合間にハイ・トーンのヴォーカルが入るスタイルなど、いかにもNew Trollsらしくてうれしいです。

M2: Hey fratello
なぜかアフリカっぽい?掛け声で始まります。だからといって民俗音楽系ポップス風になるわけではなく、曲自体は明るくさわやかであたたかいNew Trollsらしいポップスです。フランジャー(ジェット・マシーン)のかかったエレキ・ギターが印象的。ヴォーカルの持ち回りや美しいハーモニーといったお家芸?ももちろんあります。キーボードの音づくりや短いオルガンのソロに華やかさを感じます。最後のほうにもエスニックな掛け声が入りますが、意図はわからず。

M3: Due parole
アコースティック・ギターのアルペジオにのって弾き語り風に始まります。そこへゆったりとしたバックの演奏が加わり、イタリアらしい美しく少し愁いを帯びたメロディが歌われます。字余り的なカンタウトーレ風の前半と、なめらかに歌われるサビとの対比も心地いい、おだやかなスロー・ポップスです。

M4: Un vento forte dal mare
ミディアム・スローのポップス。Pooh(プー)などにも通じる、素直で美しいイタリアらしさにあふれたヴォーカル・ラインが楽しめます。New Trollsならではのコーラス・ワークも堪能できます。

M5: Prendi le mie mani
エレキ・ギターとキーボードのユニゾンで始まり、そのままエレキ・ギターのリフ風につながるイントロが、1980年代から90年代くらいにかけてのアメリカン・ロックぽい感じ。軽快なポップ・ロックですが、バックの演奏がやや軽い感じです。エレキ・ギターがディストーション・サウンドを聞かせてくれればハード・ロックにも聞こえるタイプの曲だと思うのですが、根がやはりポップス・グループなのでしょうか。メロディの魅力もちょっと薄いかな。

M6: Solo un bel ricordo di te
ミディアム・テンポのポップ・ロックで、これもちょっとアメリカっぽい感じです。エレキ・ギターとアコースティック・ギターを上手に組み合わせたバックのアレンジに工夫を感じて楽しいのですが、リズムが単調に思います。メロディ展開や構成も素直で聞きやすいけれど、盛り上がりに欠けるため、軽快なリズムに流されちゃっている気がします。M5やM6のようなロックぽい感じは、彼らにはあわないのかもしれません。

M7以降は「Concerto Grosso I/II」の再現+「Una notte sul Monte Calvo(禿山の一夜)」のライヴです。「Concerto Grosso」という曲(とくに“I”)の旬はとっくに過ぎていると自分は思っているので、あまり興味が持てません。La Storia dei New Trollsのライヴ盤にくらべると、ちょっとビートが弱いというか、あまり「ロック」を感じさせないかなという気がします。その点でもIl Mito New Trollsは「ロック」ではなく「ポップス」のグループなのかもしれないなぁと感じます。



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