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2008年4月13日 - 2008年4月19日

2008/04/18

MASSIMO GIANGRANDE / APNEA (2008)

ローマ出身のカンタウトーレだそうです。1998年にPunch & Judy(パンチ・アンド・ジュディ)というロック・グループを結成し、2004年に『La cura migliore』でデビュー。そのかたわら、プロデューサーとしての活動や、Pino Marino(ピーノ・マリーノ)Tiromancino(ティロマンチーノ)など他のアーティストの作品への参加、さらにはMassimiliano Bruno(マッシミリアーノ・ブルーノ)の『Zero』やPaola Cortellesi(パオラ・コルテッレージ)の『Ancora un attimo』といった舞台演劇用の音楽提供などを経て、2008年に『Apnea』でソロ・デビューとなったようです。

自分はこれまで、彼のことをまったく知らなかったし、ジャケットもとくに気になるものでもないのに、なんでこのCDを買ったのか、ぜんぜん覚えていません。ほんの2か月ほど前のはずなのに。でも、買って正解でした。自分の好みの作品です。

主にアコースティック・ギターとピアノが中心の、淡い演奏と曲調。少し高めの声で歌われるヴォーカルは、とくに緩急があったりドラマティックに高揚したりすることはなく、比較的淡々としたなかに、ほどよい浮遊感や、ときに儚さを感じさせます。効果音的に使われるキーボードやエレキ・ギター。淡くやわらかなポップスをベースに、エレクトロニクスを抑えめに散りばめた音響系ミュージックともいえそうですが、その背後にうっすらと靄がかかったようにサイケデリック・フォーク、幻想フォークの影が感じられます。曲の感じも演奏スタイルもぜんぜん違うのに、ときおりむかしのPink Floyd(ピンク・フロイド)を思い出したりもしてしまいます。力強いロック風なところや、エロティックかつノスタルジックな妖しい雰囲気をのぞかせるときもあり、ひと言では表現しにくい、どこかふわふわとつかみどころのない個性が、非常に魅力的に自分には感じられます。

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2008/04/17

カンパチかま煮付けとマグロのホホ肉オランダ煮@つみき(神楽坂)

一昨日のランチがちょっと贅沢だったので、昨日は1000円未満に抑えようと、「つみき」の本日の肉料理(980円)を目当てに入店したのですが、メニューを見たら本日の煮魚に「オランダ煮」という言葉があり、これがなんだか気になって、つい本日の煮魚を注文してしまいました。1100円。あぁ、また1000円オーバーだ。


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大きなカマの煮つけがふたつ。和食なので当然、自分はあまり好きじゃない醤油系の味付けなのですが、このお店はそれほど濃い味付けにはなっていないので、美味しくいただけます。見た目どおりというか、見た目以上に肉がたっぷりと骨のまわりについていて、これだけでもかなり「魚食べたー」という気分になりますし、お腹もいっぱいになります。

気になっていたオランダ煮は、一度揚げたものを煮たのだったか、一度煮たものを揚げたのだったか、どっちだったかな。店員さんに教えてもらったのだけど、忘れてしまいました。感じとしては、竜田揚げに浸けダレがしみているような食感? 味にも竜田揚げっぽいニュアンスを感じました。揚げてあることもあってか、けっこうどっしりした感じで、量的にはそんなに多くないのに、やっぱりお腹にたまります。

いくぶん味付けが薄めとはいえ、醤油系の煮つけを食べ続けていると口の中がどんどん濃くなってきて、飽きてしまいます。そこで気分転換に漬物を食べるわけですが、この漬物が非常に薄味。たぶん、これだけ単体で食べたら美味しいのだろうけど、醤油味に飽きてしまった気分を換えるのには役立ちませんでした。もう少ししっかり漬かってたほうが、このメニューには合うように思います。

小鉢にはホタルイカと筍の煮物。春っぽい感じでいいですね。こちらも薄味で上品です。筍はもう少し出汁の風味があってもいいかも。そしてツナサラダと味噌汁。ご飯はおかわり無料だそうです。

うん、美味しいんじゃないでしょうか。1100円も納得できます。ご飯はおかわりしませんでしたが、かなり満腹です。カマの煮つけをひとつにして、売価を1000円以下にしてもらえたら、個人的にはさらにうれしいです。

ごちそうさま。

つみき | ~神楽坂~ 極上の一夜干と銀シャリ
つみき(神楽坂) 2008/3/21 - 三毛猫ランチ
神楽坂38cm×28cm:神楽坂、飯田橋界隈のランチグルメEXPO2008: つみき
たきおの神楽坂ランチ日記: 260つみき





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ALBERTO FORTIS / TRA DEMONIO E SANTITA (1980)(BlogPet)

もあの「ALBERTO FORTIS / TRA DEMONIO E SANTITA (1980)」のまねしてかいてみるね

1955年6月3は苦手だと工夫や、緩急の入ったセカンド・ロックの可愛らしいファルセットをまじえたり、なかなかおもしろく感じます?
少し残念です?
前年リリースしてしまいました。
独特の入ったセカンド・アルバムです。
前作にメロディの可愛らしいメロディを持った曲が漂います。
独特の入ったトラッド風に歌ったりもそれほど魅力よりも特徴でしょうか。
前年リリースのようにPremiataForneriaMarconi(マウロ・パガーニ)生まれの個性とMauroPagani(ドモドッソラ)とプログレッシヴやころころとプログレ・アルバムです。
一方、か。
前年リリースし、AlbertoFortis(クラウディオ・ファビ)が強いような感じの旅)』のが少しキーボードが漂うM8「MilanoeVincenzo」などは演奏やなめらかさが強くあり、ヴォーカルのGoblin(マークの旅)』の旅)』のちょっとした組曲風からM1からM3日、今作に叫ぶような感じのGoblin(クラウディオ・ファビ)とMauroPagani(クラウディオ・ファビ)とか、か。
また、ところどころで始まる陽気なフォーク・ロックのDomodossola(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ♪
M1からM1からフィドルの匂いがいろいろと雰囲気がいろいろと思えば可愛らしいファルセットを上手にPremiataForneriaMarconi(ゴブリン)が強くあります!!
PFM)とか、今作に歌ったりも多いの幻想の幻想のデビュー作でほんのりと場面転換する構成に歌ったりもヴォーカルの可愛らしいメロディ的な感じの入るM10「Bene,insomma」や、ときにリリースのですが漂います。
M1からM4「Prendimi,fratello」、クセがなく、夢見がちな雰囲気があり、か♪

*このエントリは、ブログペットの「小丸」が書きました。

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2008/04/16

ALBERTO FORTIS / TRA DEMONIO E SANTITA' (1980)


1955年6月3日、北イタリアのDomodossola(ドモドッソラ)生まれのカンタウトーレ、Alberto Fortis(アルベルト・フォルティス)が1980年にリリースしたセカンド・アルバムです。前年リリースのデビュー作『Alberto Fortis』では演奏にPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)が参加していましたが、今作でもClaudio Fabi(クラウディオ・ファビ)とMauro Pagani(マウロ・パガーニ)が参加しています。

独特の少し細い声で、ときにメロディをはずれて演劇調に叫ぶように歌ったり、かと思えば可愛らしいファルセットをまじえたりもするスタイルは、クセが強いので苦手な人は苦手だと思います。また、メロディ的にもそれほど美しさやなめらかさがなく、メロディの魅力よりもヴォーカルの個性と演奏で聴かせる要素のほうが強いように感じます。前作には「Milano e Vincenzo」などの可愛らしいメロディを持った曲もあったのですが、今作にはそれほど魅力的な歌メロが見当たらなかったのが少し残念です。

演奏はいろいろと工夫やアイデアが凝らしてあり、なかなかおもしろく感じます。少しキーボードがやりすぎな感じの部分も多いのですが、ところどころでほんのりとプログレッシヴな香りがしたり、ジャジーな雰囲気があったりと、楽しみどころがいろいろです。全体にうっすらとプログレ・ポップな匂いがあります。また、出だしと終わりではずいぶんと雰囲気が違っている曲が多いのも特徴でしょうか。

M1からM3は「Tra demonio e santita' parte uno - due - tre」のちょっとした組曲風になっていて、緩急のはっきりした演奏やころころと場面転換する構成にプログレッシヴな香りが漂います。Supertramp(スーパートランプ)とか、『Il fantastico viaggio del "Bagarozzo" Mark(マークの幻想の旅)』Goblin(ゴブリン)とか、ちょっと思い出してしまいました。少し陰鬱なジャズ風味が漂うM11「Parlando ai grandi」も、ヴォーカルのうしろで鳴っているシンセサイザーにプログレッシヴやサイケデリックの匂いがします。

一方、いきなり「イエーッ!」で始まる陽気なフォーク・ロックのM8「Bene, insomma」や、ソウルっぽいコーラスの入るM7「Prendimi, fratello」、M10「Al di la' della porta di vetro」などはアメリカっぽい感じが強くあります。

ファルセットを上手に使った「夜中のおもちゃ箱」のようなイメージのあるM4「Dialogo」や、夢見がちなフォーク・ポップ風からフィドルの入ったトラッド風に展開し、またポップスにもどってくるM9「Dio volesse」などは、ちょっと印象的で好みです。

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2008/04/15

ムール貝とサーモンの赤ピーマンソース@ぷらてーろ(神楽坂)

今朝、ぼんやりしてたら降りる駅をひとつ乗り過ごしてしまいました。びっくりした。

「ぷらてーろ」の選べるランチ(950円)です。


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まずは前菜の「焼き野菜のサラダ」。ほとんど「焼きナスのサラダ」といった感じです。焼きパプリカも少しだけ入っています。それに、オニオンスライスとサラダ菜かな。焼きナスは柔らかいのだけど、少し歯ごたえも残っていて、美味しいです。


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メインの「ムール貝とサーモンの赤ピーマンソース」。ボイルしたムール貝2つと、ソテーしたサーモン一切れ。ガルニはじゃがいものグラタン風と茹で野菜(ブロッコリーと人参)です。このガルニセットはこのお店でよく見かける気がします。じゃがいも好きなのでちょっとうれしい。

ムール貝って、美味しい店で食べると本当に美味しいのだけど、そうでもないお店で食べると、べつにまずくはないけど、とりたてて美味しいものでもないですよね。なんか高級感はあるけど。はい。まぁこんなもんじゃないでしょうかというムールでした。一方サーモンは、どこで食べても、どういうふうに料理されても、だいたい美味しいような気がします。はい。サーモン美味しかった。

パプリカのソースは、生のパプリカにある苦味や青臭さのようなものはほとんどなく、焼いたパプリカの甘い旨みが感じられました。なかなか美味しいです。これとムールやサーモンが合っているのかどうかはよくわかりませんが。それよりも、パンにつけて食べるほうが美味しい気がします。というわけで、パンをひとつおかわりしてしまいました。

食後にコーヒーがつきます。メニューには「コーヒー」としか書いていませんが、頼めば紅茶にも替えてもらえるらしい(未確認)。

ごちそうさま。

グルメGyaO:スペイン厨房ぷらてーろ
MIKAOLOGIC: 神楽坂ランチスペイン厨房「ぷらてーろ」へ
たきおの神楽坂ランチ日記: 257 ぷらてーろ(Platero)
神楽坂のをと ―『ぷらてーろ』スペイン料理 [岩戸町]
ぷらてーろ@岩戸町:-神楽坂散歩-
神楽坂38cm×28cm:神楽坂、飯田橋界隈のランチグルメEXPO2008:スペイン厨房ぷらてーろ
我楽多工場分室 : りへちゃんとランチ/ぷらてーろ
ぷらてーろ(岩戸町) 2008/3/2 - 三毛猫ランチ






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2008/04/14

Opus Avantraの夜 ―― April 12, 2008 - 川崎クラブ・チッタ

Opus Avantra(オプス・アヴァントラ)。イタリアのプログレッシヴ・ロック界が生んだ至宝。1974年にリリースされたデビュー・アルバム『Introspezione』は芸術と世俗、伝統と革新、叙情性と攻撃性、その他もろもろの対立要素が絶妙なバランスの上に配置され構築された奇跡のような作品でした。その奇跡を生み出したグループが、奇跡の創出から34年を経て、初めて日本にやってきたのです。しかも、たった一夜限りの公演。観ないわけにはいきません。

ふだんは600席くらいのキャパシティがある川崎のクラブ・チッタですが、この日は限定300席。ふだんの半分です。そのため、空間の広い非常にゆったりとした座席配置になっていました。この時点ですでに、いつものライヴ・コンサートとは趣が違います。

開演は18時。オープン前のテープとアナウンスに続き、『Introspezione』の1曲目「Introspezione」が始まります。非常に即興演奏色の強いアヴァン・ギャルドなピアノ。でも、ステージ上で演奏してない。これもテープでした。あれれ?

ところで、彼らのファースト・アルバムって最近では『Introspezione』というタイトルで通っていますが、もともとのLPの背にはたしかOpus Avantraというグループ名しか入っていなかったというように記憶しています。だからむかしは「Opus Avantraのファースト・アルバム」もしくは「Opus Avantraというアルバム」と呼んでいたように思うのだけど、いつのまにアルバム1曲目の曲名である「Introspezione」がアルバムそのもののタイトルになったのでしょうか?

それはともかく、本編が始まってもいきなりテープで拍子抜けしましたが、リリカルなピアノ・パートからはステージ上での実際の演奏が始まりました。そして、いまだステージに現われぬDonella Del Monaco(ドネッラ・デル・モナコ)の歌声がスピーカーから聴こえはじめ、しばらくしてステージ左の袖からDonellaが歌いながら登場。

Donella、でかい。

むかしのオペラ歌手のように体積のある体つきのおばちゃんになっていました。イタリアン・プログレ界で太ったオペラ歌手のように体積のある体つきの美声ヴォーカリストといえばBanco del Mutuo Soccorso(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)のFrancesco Di Giacomo(フランチェスコ・ディ・ジァコモ)というのが以前はプログレ・ファンのあいだでの共通認識だったはずですが、考えを改めねばなりません。たぶん、いまのDonellaのほうがいまのFrancescoよりも大きいんじゃないでしょうか。

Donellaが登場し、Opus Avantraのメンバーがステージ上に揃ったあとは、よどみなく演奏が進みました。いわゆるプログレのライヴ・コンサートと大きく趣を異にするのは、アンコール時の簡単なメンバー紹介のとき以外、ただの1度もMCが入らなかったこと。ステージ構成の一部としての詩の朗読? モノローグはありましたが、それと歌以外の「声」がステージ上には一切なかったのです。

思うに、Opus Avantraのステージは「コンサート」ではなく、「ミュージック・パフォーミング・アート」とでも呼ぶべきなのでしょう。とくに2時間の公演のうちの前半約1時間はアルバム『Introspezione』の再現となっていて、アルバム収録順に曲が演奏されます。

『Introspezione』の素晴らしいところは、個々の曲にあるのではなく、ああいった音の組み合わせを持った「単位」としての曲があの順番に配置されたこと、その「単位」の流れが心と頭を揺さぶるように組み合わされていたことにあります。「Il pavone」のように単体として美しい名曲もありますが、本来の「Il pavone」の役割は『Introspezione』という作品全体の中であの位置に配置されることだと思うのです。この曲も作品全体のなかのひとつの要素、ひとつの「単位」として扱われることで、作品全体の魅力度が高まるのです。

その意味で、ステージ上でも『Introspezione』が収録順そのままに演奏されたのは正解だと思います。ただ、観客側には「ステージで展開される『Introspezione』を堪能する準備」ができていなかったかもしれません。つい、ふつうのコンサートと同じ気分で、1曲終わるごとに拍手をしたくなってしまうし、してしまう。そこで『Introspezione』の流れが分断されてしまう。『Introspezione』を構成する曲は、いわゆる「曲」ではなく、『Introspezione』という作品の一要素です。クラシックでいうなら楽章みたいなものかもしれません。それを理解し、『Introspezione』の最初から最後まで流れを止めることなく演奏させてあげられたなら、もっと堪能できたかもしれません。

ステージ上には美しい女性4人のストリングス・クァルテットがいて、その音色やヴィジュアル(プラチナ・ブロンドのヴァイオリニストがめちゃめちゃ綺麗だった)で魅了してくれるだけでなく、曲によっては演奏しながらステージの中央まで出てきてダンス?や、Donellaを相手にちょっとした演技?を見せてくれます。このアクションが、なんというか非常に古い感じ。アングラ演劇ぽいというか、むかしの映画に出てくるドラッグ服用による幻想シーンのような印象でした。

後半のステージではセカンド・アルバム以降の作品から何曲かずつピック・アップして演奏されました。個人的にはセカンドから「Flowers on Pride」が演奏されたのが非常に嬉しい感じです。途中、Alfredo Tisocco(アルフレド・ティゾッコ)のピアノ・ソロ曲で激しい眠気が襲ってきたのはきっと花粉症の薬を飲んでいたせいだということにしておきますが、全体に満足のいくステージでした。

ちょっと残念だったのは、Donella Del Monaco。もともとこの人、ヴォーカリストとしてはそんなにうまくないと思うのですが(Donella信者からの反感を一気に集めそう...)、アルバムから想像していた以上にうまくなかった。もちろんクラシックの素養もあるようなので、そこらの中途半端なポップス系ヴォーカリストよりはうまいのですが、地声での歌唱は声量が足りないし音程も少しふらつき気味、ファルセットでのオペラ唱法ではさすがに声量たっぷりですが、意外と表現力がなくて一本調子。残念ながら、衰えを感じました。サビだけファルセットの「Il pavone」もなんだか変な感じ。オリジナルはずっと地声なのに、なぜああいうかたちにしたのでしょうか。地声の高音が出なくなっちゃったのかな。いっそ全編ファルセットで歌ってもらえたら、それはそれで新しい魅力があったかもしれないのに。

Opus AvantraというグループにとってDonellaが重要な役割を持っていることはわかるけれど、その役割はグループのコンセプトとか楽曲のアイデアといったところに抑えたほうがいいのかもしれません。それを「歌」で表現するシンガー/ヴォーカリストとしての役割は、もっと歌える人にまかせたほうがいいのかも。Donellaのヴォーカルってこれまでも、Opus Avantraというグループの中でOpus Avantraの作品を歌っているときしか自分には強い魅力を感じられなかったのだけど、ステージ上のDonellaは、Opus Avantraに囲まれてOpus Avantraの作品を歌っているにもかかわらず、あの奇跡ともいえる作品を生み出した伝説の歌姫ではなく、舞台の上ではしゃぎまわるちょっと歌のうまい中年のおばちゃんに見えてしまいました。

また、ライヴなのでしかたがありませんが、緩急の落差がスタジオ収録にくらべてつけにくいため、もともとの楽曲が持っていた急激な場面転換やドラマ性といったものが薄まっていたように思います。同じ楽曲でも、スタジオ作とは別のものとして楽しんだほうがよさそうです。力強いOpus Avantraも、それはそれとして悪くありませんし、ステージングも含めてライブならではの躍動感が楽しめました。そして、なんだかんだいってもけっきょく本編およびアンコールで歌われた「Il pavone」に涙がこみあげてきてしまう自分だったりもするのでした。

おそらく、1970年代当時のOpus Avantraとくらべたら、精神的な、そして音楽的な密度はかなり低くなっているのだろうと思います。それでもやはり、観にきてよかった。きっと再来日はないだろうことを除いても、観ておいてよかった。そんな、Opus Avantraの夜でした。

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