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2008/11/04

週末映画

■悪霊喰■
テレビの地上波で放送されたもの。この映画、たしか封切時に劇場に観にいって、ぜんぜんおもしろくないと感じた記憶があるのだけど、テレビで観たらなんだかおもしろく観れちゃったのはなんでかしらん。
ちなみにこの物語は「キリスト教信者にとって、死ぬ直前に神父に罪を告白し“許し”をもらうこと=“終油の秘跡”はこのうえなく重要である。しかし自殺者はこの“終油の秘跡”を受けることができない」というキリスト教の風習?習慣?がバックボーンとして非常に重要な意味を持つのだけど、テレビではそれを説明するシーンがカットされてたように思う。劇場版ではあったはずなんだけど。ここをカットしちゃうと、キリスト教文化にあまり詳しくない日本人には、「罪食い」の持つ意味や役割などがよく伝わらないだろうに。逆に、ここの重要さや意味合いを理解し共感しようという意識を持ちながら観ると、ストーリーのおもしろさや深みが倍増するように思う。
とはいえ、枢機卿による陰謀とかは、あまりいらなかったのではないかなぁ。もっと「罪食い」とキリスト教マイノリティ宗派にきっちり焦点を当てて物語が構成されていたほうが、ゴシック風味のホラーとしてよりおもしろかったように思う。

  


■黄金夜叉‐虜‐■
はぁ、なんだこれ? せっかく耽美な雰囲気や背景が漂っているのに、物語があまりに薄っぺらいというか、広がりがないというか、深みがないというか。いかにも訳あり風な登場人物(生きている人間も、死んでいる人間も)しか出てこないのに、その「訳」が描かれることはほとんど(まったく?)なく、だから表面的な部分でしか彼ら・彼女らをとらえられない。それぞれの背負うものや、これまでの歴史の一端といったもののヒントがきちんとあれば想像を働かし妄想を広げることもできるけど、あれじゃぁなぁ。たんなるできそこないのポルノ映画みたいでした。

  


■ルーヴルの怪人■
これもたしか、封切時に劇場に観にいったはず。そんでもってやっぱりぜんぜんおもしろくないと感じたような記憶がある。でもCATVで放送されたのを観たら、意外とおもしろく感じちゃったのはなぜかしらん。たぶん、あちらこちらに飛び回る「魂」のCG処理があまりにもマンガっぽくて、それが劇場の大きなスクリーンだと余計に強調されて、なんだか子供だましっぽい印象を受けちゃったのかも。それにエンディングもなんだかなぁという印象だし。
でも、怪人が怪人として出現しなければならなかった理由のほうに理解や共感を重ねるよう意識して見れば、これはこれでなかなかおもしろい。魂の救済と復活という宗教的な観念とその重み、個を表わすものとしての名前や装飾具の重要性といったものを、たとえ実感としてはわからなくても、あるいは個人的な感情としては共感や納得できなくても、ものごとを理解するための前提として「そういうことなのだ」と受け入れることができれば、おもしろみが増してくるんだな。
自分の中にある「前提・定義」でなく映画が提示している「前提・定義」を優先することで楽しみが増すケースが多いことを再確認した感じがする。

  


■ビートルジュース■
すごくひさしぶりに観た。以前に観たときはたしか、幽霊が自分たちの家にあとからやってきた生きた人間の一家を追い出すために地獄の悪霊と組んで人間たちを脅かす... みたいな内容説明を読んで「ホラー映画」だと思い、ホラーを期待して観たので「なんだこりゃ?」という印象になってしまったのだけど、これ、ホラーじゃないですよね。というか、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』などと同系統の、いかにもティム・バートンらしいファンタジーなんだな。最初から「ちょっと変わったファンタジー」と思って観れば、非常にチャーミングな映画だと思う。しかし、最後のウィノナ・ライダーのダンスはどうしましょ。終わり方、あれでいいのか? いいんだろうなぁ。ウィノナ・ライダーの役をクリスティーナ・リッチがやってもよかったな、きっと。

  


■穴■
穴をキーワードにした「世にも奇妙な物語」風のオムニバス映画(なのか?)。うーん、微妙。あんまり「穴」が有効に活かされてるとは思えない。板尾創路さん主演の「怪奇穴人間」は明智小五郎ものの雰囲気パロディを狙った風のゆるい感じがなんとなくおもしろかったけど、ほかの話はなぁ。「世にも奇妙な物語」系って、なんか自分にはあまり合わないんだよなぁ。

  


■怪談■
冒頭で描かれる「因果の始まり」が、あまり本編では意味をなさなかった感じがする。切り捨てられた親の「呪い」が相手方の息子だけでなく自分の娘にも災いをなしちゃってて、ほとんど意味なし。というより、娘のかけた呪いのほうがずっと強力で執念深く、冒頭の因果がなくても充分に成立してしまう。羽生の一家などは「因果の始まり」とはまったく関係のない一族で、冒頭の因果を軸に考えると、まったくもってとばっちりというか、わけもわからず巻き込まれちゃってるし。でも、娘の呪いを原因とすれば、きちんとつながる。やはり、冒頭の「因果の始まり」が物語の焦点をあやふやにしちゃってるなぁ。
で、観終わっての感想。木村多江さんはやはり美しい。嫉妬深い年増女は恐ろしい。

  


■g@me■
なるほどねぇ。そういうことか。騙してるようで、騙されてるようで、やっぱり騙してて、と思ったら騙してなくて... 主要人物たちの役割がくるくる変わり、ストーリーにも破たんがなく、映画としてなかなかおもしろく観られた。
ただ、あくまで「ゲーム」としては成立しても、現実の犯罪捜査ではきっと成立しないだろうな、いくら物語の世界の話でも。その点を、最初に「ゲーム」を仕掛けた側はどう考えていたのだろうか。まさか、ゲームどおりにいくと信じていたのか。そして、次の「ゲーム」を仕掛けた彼も、まさか彼女が最後まで「ゲームの駒」としての役割を完璧に演じると信じていたのだろうか。けっきょくふたりとも「ゲームはゲーム」としてしか見ていなかったように感じる。そこに「ゲームとしての犯罪」だけでなく「実際の犯罪(半分は事故)」をからめたのは、設定としてはちょっと無理があるかなぁ。
仲間由紀恵さんは綺麗だけど、役者としては芝居が単調というか、どんな役を演じてもあまり変わらないというか。もう少し演技に幅が出てくるといいですね。

  


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