タリアータとかタリアテッレとか鮮魚の軽いオーブン焼きとか@ステファノ(神楽坂)
ステファノの今週のランチメニューから、昨日は魚介尽くしでいただきました。
前菜は「マグロのタリアータ しょうが風味」をチョイス。少し炙ったマグロの刺身にクリーム系のソースがかかっているような感じでしょうか。カルパッチォよりも厚く切ってあるのがタリアータ(Tagliata)っていうのかしら。これってたぶん、tagliare(切る)という動詞からきた言葉ですね、きっと。
マグロ自体が新鮮で旨みがあるので、美味しくならないはずがない感じですが、そこにソースがかかって滋味が増し、インサラータとアンティパストの中間のような雰囲気です。しょうが風味はよくわかんなかったけど。
ちなみにメニュー名のイタリア語の「allo zenzero」ってところがきっと「しょうが風味」という意味なんだろうと推測しますが、てことはzenzeroがしょうがなのかしら。zenzeroっていったら、Renato Zero(レナート・ゼロ)のファンクラブの名前ですよね、たしか。
プリモは「イカスミで練ったタリアテッレ エビとアサリとパプリカのソース」をチョイス。パスタが黒いです。イカスミを練りこんであるので当然です。イタリア語では「Tagliatelle nere(黒いタリアテッレ)」と書いてありました。
パスタそのものにイカスミの甘い磯風味がきちんと感じられます。エビとアサリとパプリカもたっぷり入ってますが、ソースというよりは、一緒に和えましたという感じ。エビは、小さいエビが何尾も入っているのではなく、でっかいエビをぶつ切りにした切り身がごろごろ入ってます。しっかりとした歯ごたえがうれしいです。パプリカはゆっくり火を通したのかな、野菜の甘みがとてもよく出ています。アサリも7~8個入っていたでしょうか。1個だけ砂の多いアサリがあってジャリッてしました。
セコンドは「本日の鮮魚盛り合わせの軽いオーブン焼き マジョラム風味」をチョイス。三種類の魚が盛りあわされています。昨日は銀ダラとスズキと鮭でした。
それぞれ5センチ四方くらいの切り身ですが、厚みもやっぱり5センチくらいありそうです。ほとんど大きなサイコロ状? 鮭の切り身の焼いたものといえば日本旅館の朝御飯の定番おかずの印象ですけど、たぶん、朝ごはんの焼き鮭の4倍くらいの厚みがあります。分厚いです。それが、中までふんわりジューシーに、とてもいい火の入れ具合で焼きあがっています。昨日のお昼はシェフがいなかったのですが、スーシェフのTさんがいるので大丈夫。Tさん、非常に安定感が出てきましたね。シェフがいなくても、安心して食べられます。
魚の間にはムール貝とプチトマトが配置され、見た目の楽しさも演出。それに、同じ条件で三種類の魚を食べ比べられるので、魚ごとの味わいの違いなどもはっきり感じられて、なかなか楽しいです。タラって自分、そんなに好きじゃないのだけど、この調理法だとタラがいちばん美味しく自分には感じられました。逆に、この三種類のなかではたぶんいちばん好きな鮭が、この調理法にはもっとも合わない感じ。へぇ~。魚の下に焼きポレンタがあるのも嬉しいです。
魚とムールの上にかかっているのは、魚を焼いたときに出るスープだそうですが、これがめちゃうまでした。パンにつけてワシワシ食べたい。あぁ、これでパスタを和えても美味しそうだ。
ドルチェはキャンセルして、代わりに薬草をつけた黒いグラッパを食後酒に少し、そしていつもどおりにエスプレッソをいただいて、ごちそうさま。今回もめっちゃ旨かったでー。
そうそう、ステファノさんが神楽坂に2号店を出すそうです。といってもリストランテ・ステファノのようなレストランではなく、なんとブルスケッタの専門店。リストランテ・ステファノのすぐそば、以前は駄菓子屋さんがあった場所に現在建築中のビルの2階に入る予定だそうです。ただ、ランチ営業はせず、夕方6時くらいから夜中の3時くらいまでの夜間営業だそうです。ブルスケッタと世界のビールが楽しめるブルスケッテリア「ブルスカ(Brusca)」、オープン日はまだわかりませんが、楽しみです。
イタリアンレストラン ステファノ 東京・神楽坂 / ristorante stefano
ステファノの北イタリア料理|東京&京都 ほぼ日刊 追求!美食道
神楽坂の骨太イタリアン「リストランテ ステファノ」-H@ppy Shower
6月のステファノランチメモ@神楽坂
神楽坂のをと ―ステファノ vol.7 ランチタイム
神楽坂姫子のまったり津々生活 リストランテ ステファノ
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- アルホォンティコ エキストラヴァージンオリーブオイル(2022.09.21)
- 薬膳サラダと薬膳カレーのセット / 薬膳レストラン10zen(南青山5丁目ランチ)(2022.06.24)
- メカジキのムニエル / 洋食の果実(渋谷4丁目ランチ)(2022.05.16)
- 日替わりランチのグリルチキン / チャック・ワゴン(北青山3丁目ランチ)(2022.05.12)
- 真鯛のポワレ マッシュルームソース / ビストロ・アヴァンス(南青山5丁目ランチ)(2022.05.10)
コメント
>タリアータ(Tagliata)っていうのかしら。これってたぶん、tagliare(切る)という動詞からきた言葉ですね、きっと。
その通りです。さすが、勘が良いですね。tagliataは、一般的には厚めのステーキを軽く焼いて、切り分け、ルッコラなどの野菜をいっぱい上に乗せて、一緒に食べるセコンドです。
>zenzeroがしょうがなのかしら
はい。これも当たりです。
ブルスケッテリアって、面白いですね。オープンしたら行ってみたいです。
投稿: なこ | 2008/10/09 22:09
なるほどぉ。もともとは肉料理の提供法なんですね、tagliata。
zenzeroって、もしかして最初のzenのほうにアクセントがあるのかしら。ゼンゼーロじゃなくて、ゼンゼロ? もしそうだとすると、英語のジンジャー(ginger)と音の雰囲気が似てるな。
投稿: | 2008/10/10 09:15
これも正解。ゼンゼーロじゃなく、ゼンゼロ。100点満点ですね。
投稿: なこ | 2008/10/10 17:46
素敵なお料理 おいしそう
盛りつけがとてもおしゃれですね
投稿: ryuji_s1 | 2008/11/03 11:10