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2008/08/13

RHAPSODY / SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS II - THE DARK SECRET (2004)


アルバム・タイトルから1998年にリリースされた『Symphony of Enchanted Lands』の続編もしくは後編かと思いきや、まったく違うストーリーを持った別のコンセプト・アルバムなんだそうです。ややこしい。『Symphony of Enchanted Lands』を期待して聴いたので、ちょっと拍子抜けです。

実際に聴いてみると、歌詞の内容はわからないけれど、音の感じから、たしかに『Symphony of Enchanted Lands』とは違うストーリーと感じられます。『Symphony of Enchanted Lands』は光の力に満ちたヒロイック・ファンタジーを思わせましたが、『Symphony of Enchanted Lands II - The Dark Secret』は邪悪な力を感じるダークな印象。オカルトやゴシック系ホラー・ムーヴィーのサウンドトラックだといわれたら、自分は信じます、きっと。

『Symphony of Enchanted Lands』以上に大仰にオーケストラや合唱が使われていて、その点では自分好みではありますが、『Symphony of Enchanted Lands』にくらべると楽曲やヴォーカル・ライン、それぞれの楽器が奏でるフレーズが持つ魅力が、少し弱いように思います。どこかで聴いたことのあるようなメロディも多く、せっかくアルバムの世界観に浸ろうとしているところで現実に引き戻されてしまうような、そんな印象を感じるところが何度かあります。それに、SEを使いすぎ。楽曲に魅力が足りない分をSEの多用に頼っているように感じてしまいます。それがまた、いっそうサウンドトラックぽい印象を強めてもいます。

また演奏面でも、『Symphony of Enchanted Lands』では極端な緩急のつけ方や、クラシカルでオーケストラルなパートとヘヴィ・メタリックなパートの対比が非常にドラマティックで構成も複雑さがあり、疾走するハイ・スピードなバンド・サウンドを持ちながらも基本となるメロディはなめらかで美しい、非常に魅力的なメロディック・スピード・メタル・ウィズ・シンフォニーといった感じがありましたが、この『Symphony of Enchanted Lands II - The Dark Secret』では緩急のつけ方がゆるやかになり、全編通して盛り上がりっぱなしな印象です。疾走感のある曲も少なく、ミディアム・スピードのものが中心で、あまりリズム・チェンジもありません。長尺の曲が多く場面転換も比較的多いのだけど、それが構成の複雑さによる魅力を感じさせるよりも、長時間を飽きずに聴かせるための工夫として使われているように感じてしまいました。

チェンバロやチャーチ・オルガン、暗黒ミサのような合唱、中世トラッドを思わせる木管の響きなど、自分の好みを突っつくパーツがふんだんに使用され、気持ちよく聴くことが充分にできるアルバムなのだけど、もう少し「ロック」が強く感じられるとさらにいいなぁと思います。それに、こうしたダークなコンセプトを持った作品は、「ロック」が強く感じられないならハード・ロック/ヘヴィ・メタル系のグループで聴くよりもプログレッシヴ・ロック系のグループで聴いたほうがより楽しめるんじゃないかしら。あぁ、ひさしぶりにMercyful Fate(マーシフル・フェイト)が聴きたくなってきた。

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