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2008/08/18

週末映画&舞台

世間様の夏休みがおおかた終わってしまったようで、先週はあんなに空いてて快適だった朝の通勤電車が今日はもうすっかり混んでしまって残念。


■涙そうそう■
ヒット曲「涙そうそう」の歌詞をモチーフにつくられた映画だそうです。ストーリー自体はなんというか、まぁ、小説やコミックなどにもありがちな異母兄妹の淡い恋愛感情にも似たつながりを題材にしたもので、話の展開やエンディングなども、わかりやすいというか、いかにもな感じです。そのありがち感やひねりのなさに突っ込みを入れずに、素直に画面に映し出される人たちやそこで流れる時間に自分の感覚を沿わせながら観るのが、こういう映画を楽しむポイントでしょう。妻夫木聡と長澤まさみが素朴で見た目にも美しい兄妹を瑞々しく演じてたと思います。少年ぽさが残る妻夫木聡の屈託のない笑顔も素敵だけど、それ以上に、当時19歳だった長澤まさみがめちゃめちゃ可愛い。

  


■怪談■
1964年制作の映画。「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」という4つの物語からなるオムニバス作品で、全部で3時間超ある。4話で3時間だから、1話あたりは50分あるかないかなのだけど、どれもえらく長く感じます。むかしの映画だからしかたがないのかもしれませんが、あまりに展開しない。そして小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の原作を映像化したものだからかもしれませんが、えらく淡々としてる。恐ろしいとか哀しいとかの前に、すごく疲れてしまいました。

  


■エコエコアザラク Rpage / Bpage■
劇場版。劇場では「Rpage」と「Bpage」の二本立てて上映されました。「R」「B」がなにを表わしているのかわかりませんが、つくりとしては前後編の連続ものなので、なぜ二本に分けたのか理由がよくわからん。そして、ストーリー自体もなんだかよくわかりませんでした。テレビ版ではエグい惨殺シーンとかが見どころでしたが、この映画版ではそれもなく残念。ホラーとしてもオカルトとしても微妙な感じ。エコエコは佐伯日菜子がミサをやっていたときのテレビシリーズが好きだったかなぁ。

  


■ダーク・ウォーター■
黒木瞳主演の日本製ホラー映画『仄暗い水の底から』のハリウッド・リメイク版。ストーリー自体は日本盤とほとんど変わらないけれど、やはりアメリカのほうが話の流れがわかりやすい。その分、すっきりしちゃった感じはします。母親の情緒不安定さは日本盤のほうが色濃く出ていましたね。あの不安定さが強烈な分、怪異現象を他の人に理解してもらえない=情緒不安定の一部・妄想と受け取られてしまいさらに追い詰められていくという精神攻撃は、やっぱり日本版のほうが見ごたえがあったなぁと思います。

  


■どろろ■
地上波で放送されたもの。なんだか中途半端な話だなぁ。タイトルは「どろろ」だけど、主人公はどろろじゃなくて百鬼丸なのはなぜ? そして、百鬼丸について歩くどろろの存在感がほとんどないのもなぜ? 妻夫木聡も柴咲コウも美しくそれなりに存在感もあるけれど、それがうまくストーリーに活かされてない感じでした。残念。

  


■東海道四谷怪談■
天知茂主演で1959年に制作されたもの。天知茂って、のちのテレビシリーズで明智小五郎を演じたイメージのほうが自分には強く、どことなく胡散臭くて暑苦しい顔立ちのおじさんという印象があるのですが、ここでの侍役は非常に凛々しく、かつ美しく、二枚目だなぁと思います。歌舞伎風の幕開きや、劇中音楽も妙に歌舞伎風の派手さがあるのは、そういう時代だったのでしょうか。70分程度の長さでコンパクトにまとめてありますが、ストーリー展開も、それぞれの登場人物の心理も、必要充分に描かれていて、無駄がありません。昨今のやたらと長ったらしくて無駄だらけの映画よりも、よほど印象に残りますね。

  


■納涼歌舞伎■
ひさしぶりに歌舞伎座で観劇。歌舞伎座は、ふだんは昼の部と夜の部の二部制ですが、納涼歌舞伎は三部制。今回はそのうちの一部だけを観てきました。演目は『女暫』『連獅子』『らくだ』のみっつ。『女暫』は登場人物も多く、しかも登場人物全員がステージ上にいる時間も長く、さまざまな隈取や顔の塗り色、男形・女形、衣装などをいっぺんに見られるので、とても華やかで歌舞伎らしい印象を強く受けます。最後の大量生首切り落としシーンとか、おもしろかった。『連獅子』は前にも観たことがありますが、首、大変そうだよなぁ。目が回りそうです。父獅子はちょっと疲れちゃってるのか体力的な問題か、母獅子・子獅子にくらべると回転が遅かったような気がします。がんばれ父ちゃん。『らくだ』は落語の「らくだ」を舞台化したもの。爆笑です。このお話のハイライトといえる「死人のカンカン踊り」のシーンはたまりません。死人役の人、すごい。あまりに驚いた大家の奥さんが勢い余って土間に転げ落ちるという予定外の場面もあり、それをその後のセリフ内にすぐにアドリブで取り込んでいくところなど、大衆演劇の楽しさたっぷりでした。やっぱ歌舞伎座で観る歌舞伎は楽しいなぁ。

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コメント

 去年、飛行機の中で『どろろ』を観て、こんな内容だったっけ?と漫画も読み直しました(タイムリーなことに、友人が息子にくれたんです)。やはり漫画の方がいいですね。

 歌舞伎はしばらく行っていませんが、近いうちに行きたいと思っています。

投稿: なこ | 2008/08/18 22:40

『どろろ』の原作って読んだことないんです。未完のまま手塚さんは亡くなってしまったとかきいてます。機会があれば読んでみたい。

歌舞伎、楽しいですよ。10月には浅草に平成中村座が期間限定で建ちます。チケット取れるかなぁ、取れないかもなぁ。

投稿: もあ | 2008/08/19 09:30

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