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2008/04/02

TRICARICO / GIGLIO (2008)

1971年12月31日生まれ、ミラノ出身のカンタウトーレ。本名はFrancesco Tricarico(フランチェスコ・トリカリコ)というようですが、カンタウトーレとして活動するときは苗字のTricaricoだけを名乗っているようです。2000年にシングル「Io sono Francesco」でデビュー。2001年までに3枚のシングルをリリースし、イタリア各地の音楽祭などで高い評価を受けます。2002年に『Tricarico』でアルバム・デビュー。同年にフェスティヴァルバールへの参加や、Jovanotti(ジョヴァノッティ)のツアーにも招かれるなどして、注目度の高いアルバム・デビュー・イヤーを過ごしたようです。

2008年のサンレモ音楽祭参加曲「Vita tranquilla」(批評家賞を受賞)を収録した『Giglio』は、彼のサード・アルバムになります。このサンレモ参加曲は、ちょっと憂鬱で寂しげな哀愁が漂う曲で、オーケストラやオルガンの古びた雰囲気などがイギリス風のノスタルジーを感じさせますが、アルバム全体がこういう感じではありません。半分くらいはけっこうリズムの強い、1980年代くらいのパンク/ニュー・ウェーヴやロックン・ロールを思わせる演奏が聴かれます。そうした曲のなかにも、あえて古くさい感じのブラスやシンセサイザーのアレンジなどがあり、どことなくノスタルジックな印象が見え隠れするのがちょっとおもしろいです。

残りの半分はソフトな印象を持ったフォーク・ポップといった感じで、おだやかであたたかい印象を持ちながらも、どことなく憂鬱で寂しげな雰囲気も漂うところは、彼の個性でしょうか。シンガーとしてはけっして歌がうまくはなく、比較的ぶっきらぼうに歌うスタイルはいかにもカンタウトーレ的な感じで、ロック系の曲では力量不足を感じてしまうのですが、このようなポップス系の曲には比較的あっているように思います。

なかには変な曲もあって、鶏の鳴きまねから始まるM5「Pomodoro」はメロディアスなラップ風のヴォーカルが聴ける楽しげな曲で、最後のほうはだんだんと悪ふざけのようになっていきます。あと、M11の「Libero」はむかし聴いたことがある曲のような気がするのだけど、誰かのカバーでしょうか? それとも、たんに「むかし聴いたことがあるような曲」なだけかしら。

  

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