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2008/02/04

週末映画

■東京ゾンビ■
テレビ地上波で。ミツオがゾンビに噛まれて身投げするまでの前半はロードムービー風でおもしろかったのだけど、いきなり強くなっちゃってるフジオがゾンビと試合を繰り返す後半はなんだかだらけてしまった。にぎにぎ発電とか、カルピスマニア?とか、強欲おばさんとか、おもしろさを狙ったものかどうかは知らないけれど、おもしろくないし、笑えない。ゾンビとなったミツオが格闘技場でフジオと戦っているうちに一瞬「人間」に戻り、以前のようにふたりで柔術の掛け合いをするシーンは、ちょっとだけ心打たれるものがあったけれど。しかし最後はああいうオチか。ミツオの「思い込みの強さ」は胃がん発言のときに表わされていたけれど、あれが伏線だったのね。


  

■ブレックファスト・クラブ■
なんですか、これ? なんらかの懲罰のためにわざわざ土曜登校させておきながら、先生ってば生徒たちをほったらかしにしすぎ。もう少しちゃんと監視するでしょうよ、ふつう。生徒たちも自由すぎ。モノ壊しすぎ。ほとんどが初対面同士のようなのに、たった1日(というか、8時間だったっけ?)で簡単に心開きすぎ。最後に作文の署名として唐突にでてくる「The Breakfast Club」の意味もわからない。なぜこの名称? なにか意味があるのだろうけれど、それを調べたい気にもならないくらい、自分にとってはどうでもいい映画でした。


  

■異人たちとの夏■
これ、大林宣彦監督作品だったんですね。再発されたDVDでひさしぶりに観ました。いわれてみれば、映像処理のあちこちに大林監督らしさが散らばってます。原作小説は、荒唐無稽なシチュエーションを上手に生かしたある種の人情ものの風でありながら、読み方によっては自殺女性の逆恨みから始まった復讐劇が失敗するまでを描いたおぞましい物語とも取れるのだけど、映画版ではそうした「ある種の悪意的な深読み」を許さない、心温まる人情ファンタジーとなっています。哀しく切ない幽霊話という点では、日本の怪談のひとつの典型ともいえそうです。片岡鶴太郎演じるお父さんは、いかにも浅草あたりにいそうな寿司職人風に見えるし、秋吉久美子演じるお母さんも、いかにも12歳の男の子の記憶の中に残っていそうな若く、優しく、美しいお母さんといった感じ。絶妙のキャスティングと思います。アパートの階段でお母さんが花火をしているシーン、そして今半別館でのすき焼きのシーンは、非常に印象に残ります。


  

■インファナル・アフェア I~III■
三部作を連続鑑賞。続けてみると、それぞれの映画に描かれた細かいこともいろいろとつながってきて、よりわかりやすくなります。シチュエーション自体二インパクトがある1作目もいいですが、個人的には主要登場人物の背景が詳しく描かれた2作目がいちばん印象的でした。この2本は単体で観てもそれぞれに独立した作品として成立するし、クオリティも高いと思うのですが、3作目は前2作を観ておかないとわけがわからない、独立した作品としては成立しないものに感じます。時間軸が細かく前後し、現実と妄想が交錯する混沌とした展開は、前2作を観ていてもかなり混乱します。1作目からラウは「彼(ヤン)のようになりたい」と思っているので、それを完結させるためには3作目が必要だったのかもしれませんが、2作目まででやめておいたほうがよかったかもしれないなという気持ちが残ります。
善人でありたい、警官でありたいと願いながらも、自分ではどうすることもできない出自のために(その出自ゆえに、より「善人でありたい」という思いが強かったのでしょうが)一般的な警官にはなれなかったヤンに対し、好きになってしまった年上の女性がたまたまマフィアのボスの奥さんだったという理由から悪の道に入ってしまったラウの「善人でありたい」という言葉は、いかにも薄っぺらい感じです。マフィアとはいえ実の兄を目の前で殺させなければならなかったヤンと、ふられた腹いせにサムの女房を敵対するマフィアに殺させ、それを見物していたラウ。人物像の厚みがかなり違います。ラウにもう少し厚みと深みがあったなら、さらに重厚な作品になったかもしれません。とはいえ、非常に見応えのある三部作だと思います。


  

  

  

■ロマンシング・ストーン■
冒険活劇。クオーターメイン博士シリーズとか、インディ・ジョーンズ・シリーズとかと同傾向ですね。アクションあり、アドヴェンチャーあり、ロマンスありと、非常にわかりやすいエンタテインメント作品になっています。映画が始まったときにはすでに殺されていた義兄が宝の地図を入手したいきさつを少しくらいは見せてもらいたかったように思います。コロンビア警察と誘拐一味たちとの関係もあやふやだし。ただ、そういった複雑な背景等はいっさい考えず、目の前に映し出されるシーンを単純に追って楽しめばいい映画だとは思います。日曜の夜に酔っ払いながら観るので充分。


  

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コメント

もあさん、今晩は。

大林監督の『異人たちとの夏』、何たるシンクロニシティ!
この作品は、私の週末映画でもありました。
ずっと探していたのですが、初めてDVD発売されたのではないでしょうか。

この作品は、何度も見ていますが、
このDVDを見て、やっと、腑に落ちた場面がたくさんあります。
映画『三丁目の夕日』よりもずっと「昭和時代」を彷彿とさせます。


ところで、このブログの黒いバックは、
ロシア?でしょうか。

投稿: ムーン・フェアリー・ヒロコ | 2008/02/04 22:29

『異人たちとの夏』は以前にもDVD化されたことがあるのですが、ずいぶんむかしの話で、ここ数年は旧価格の値段の高いものがかろうじて残っているかどうかの、入手困難な状態になっていました。今回の比較的安価な再発はうれしいですね。

この映画は公開時に劇場で観て、とても気に入った作品でした。「昭和」のイメージというのは自分にはよくわかりませんが、『三丁目の夕日』よりはずっと「物語」自体に力があると思います。たとえストーリーがわかっていても、何度も観たくなる映画のひとつですね。

黒バックがロシアかどうかは、わかりません。たしか説明にはたんに「ヨーロッパ」としか書いてなかったように思います。

投稿: もあ | 2008/02/05 09:05

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