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2007年9月30日 - 2007年10月6日

2007/10/05

NEW TROLLS / CONCERTO GROSSO - THE SEVEN SEASONS (2007)


大事故で今後の音楽活動が絶望視されていたNico Di Paro(ニコ・ディ・パーロ)の劇的なステージ復帰、長年にわたり2つのNew Trolls(ニュー・トロルス)で別々に活動をしていたNico Di ParoとVittorio De Scalzi(ヴィットリオ・デ・スカルツィ)の感動的な再会、そして多くのファンの期待とあきらめのなかで30年目にして実現した「Concerto Grosso」の新作と、盛り上がれるポイントが多々あるアルバム。
そういった感情的な高ぶりやご祝儀的な意味合いもあってか、たくさんの人が高い評価をしているのですけれど、自分にはそれほどよいものには感じられないというのが正直なところです。2007年の来日公演で初演奏されたときからそうでしたけれど。なんか、「Concerto Grosso」にするために無理にオーケストラを導入しているような印象がぬぐえません。

ヴォーカルのメロディも、バックに艶やかなオーケストラが入っているからそれなりに美しく感じる気がしますが、実は単調で平凡だし、「歌」としてはこれといった盛り上がりやドラマ性も希薄です。アレンジ面でも、とくにギターがリード・メロディを弾くパートにおけるストリングスの使い方とか、もう少しなんとかならなかったのかなぁと思ったりするし。とくにユニゾン部分とか、あまり効果的ではないと感じました。

プログレッシヴとかロックといった印象よりも、多分にオーケストラ入りポップ・ロックという印象を強く受けたのだけど、いわゆるポップ・ロックとしてのクオリティは、そんなに高くない感じです。New Trollsは優れたポップスをつくれるグループなんだけど、ここにも、「Concerto Grosso」でなければならないという縛りがあまりよくない方向で作用しているように感じます。率直にいって、たとえばRenato Zero(レナート・ゼロ)『Amore dopo amore』とかのほうがよほどドラマチックで感動的なオーケストラ入りシンフォニック・ポップ・ロックだと思うわけで。

もちろん、なかにはいい曲、かっこいい曲もあるのだけど、アルバムを通して聴いた印象は、野暮ったいメロディと平板であまり起伏のない構成の歌にオーケストラをのっけてみたらなんとなくそれっぽくなった、といった感じでした。自分にとっては。

M1「The Knowledge」は古の「Concerto grosso per I」を焼きなおした劣化コピーといった印象。もたもたとして野暮ったく、フレーズにもあまり魅力を感じません。

M2「Dance With The Rain」は印象的なバラードですが、ヴォーカルのメロディや構成に変化や起伏がなく、単調な展開で退屈を覚えます。

M3「Future Joy」やM7「Barocco'n'Roll」はバロックな香りが強くて印象的ですが、曲自体の魅力がいまひとつ。それに、こういった曲はNew TrollsよりもRondo' Veneziano(ロンド・ヴェネツィアーノ)で聴いたほうがより楽しめるように思います。

M4「High Education」~M5「The Seventh Season」は来日ステージでもっとも印象的かつかっこいいと感じた曲。哀愁のメロディを奏で、力強いリズムも刻むチェロの響きがたまりません。それをバックアップするバンドの演奏とオーケストラのアレンジもよく、美しくも哀しげなコーラスなど、新しい「Concerto Grosso」を感じます。ヨーロッパの薄ら寒い秋の街角を思わせるチェロのソロ・パートは胸にしみます。

M6「One Magic Night」のイントロは、オーボエとヴァイオリンがバロック風のたおやかなメロディを奏で、南イタリアの海の輝きを思わせるマンドリンとオーケストラがバックアップする、美しくて印象的なパート。でも歌メロにはあまり魅力がないのが残念。女性オペラ歌手による独唱部分はオペラ風で悪くない雰囲気だけど、曲のなかでは浮いているように感じます。

M8「Intro and Canone」~M9「Testament Of Time」やM11「To Love The Child」は、オーケストラが入ったそれなりの雰囲気のある哀愁バラード系ポップスなのですが、歌メロが単調かつ平凡で、構成もあまりドラマチックじゃありません。Renato Zeroの近作とかのほうがよほどシンフォニック&ドラマチックだと思います。

M10「The Ray Of White Light」は、この「Concerto Grosso - The Seven Seasons」のなかではメロディ展開や構成がよく練られているほうかなと思うのですが、やはり退屈を感じてしまうのはなぜでしょう。プログレッシヴ・グループとしてのNew Trollsのよさも、ポップス・グループとしてのNew Trollsのよさも、ここからはあまり感じられません。

M12「The Seasons Of Hope」~M13「Simply Angels」は、どことなくオリエンタルな雰囲気のあるピアノのメロディが印象的。リズム・セクションも含めたバンド演奏となるパートは力強くテクニカル&ジャジーで、オーケストラもそれに負けずに厚みのある音をかぶせ、ピアノを中心としたスローなパートはあくまでもしずかに優雅にやわらかにと、曲のなかでの起伏があります。プログレッシヴ・ロックらしい曲だと思います。

M14「Ethix」はスローでやさしい雰囲気を持ったポップス。ハープシコードのバロック風な音色や、おだやかなオーケストラも心地よく感じます。素直で美しい歌メロも好ましいです。

M15「So che ci sei」はM2のイタリア語版。まぁ、それだけです。どうせイタリア語版をつくるなら、M5、M13、M14のほうがよかったなと自分は思いますわ。



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経営しなかった(BlogPet)

もあと、経営しなかったー。

*このエントリは、ブログペットの「小丸」が書きました。

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2007/10/04

ポークソテー、雛鳥ロースト、ハンバーグ@神楽坂


今週前半のランチは「あら、おひさしぶりね」特集のようになってしまいました(^^;)。

月曜日:ビストロ・ル・ミディ(メインとドリンクで1050円のセット)
メインはポークソテーをチョイス。今回のソースはバルサミコソースでした。端のほうがコンフィ風にカリカリと焼けていて、中はふんわりしっとり。すごい美味しいわけじゃないけれど、充分に美味しくて、安心して食べられます。パンも美味しいし。めずらしくガルニも、グラタン風のほうは熱々でした(ラタトゥイユのほうはあいかわらずぬるい感じ)。

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火曜日:ラ・マティエール(前菜・メイン・デザート・ドリンクで2500円+チャージ&税のコース)
ここのところランチ時間帯も予約で満席なことが多く、ふらりと立ち寄りではなかなか入れなかったラ・マティエール。そのためしばらく足が遠のいていたのだけど、ひさしぶりにのぞいたらめずらしくガラガラでした。
前菜は鰯のコンフィ。あいかわらず野菜たっぷりなのがうれしいです。鰯もジューシーにふんわりとしていて旨みたっぷり。ラタトゥイユというよりはカポナータ風の甘酸っぱいドレッシングともいい塩梅です。

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メインは雛鳥のロースト。これまた野菜たっぷりなのがうれしい。ただ、上に載ってるぱりぱりポテトは食べづらいです。口のまわりの顔に刺さる(^^;)。雛鳥は皮がパリッと中はふっくらジューシーないい加熱具合。これまた甘酸っぱい系のソースでしたが、肉の旨みとよく合いますし、付け合せ野菜ともいい相性でした。

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水曜日:アルモワール(スープ・サラダ・メインで900円)
ランチは基本的にサーモンかポークばっかりなお店ですが、ときどきハンバーグとかも出るんですよね。今回はそんな「ときどき」にうまく当たったようで、ベーコン巻きハンバーグをいただきました。
スープは温かいコーンポタージュ。気温が低めなのに薄着で出かけて少し寒かったので、温かいスープはうれしいです。
ハンバーグは、洋食屋さん風と家庭風の中間くらいな感じ? ほどよくつなぎとスパイスが入ってます。俵型にした周囲にベーコンを巻いて焼いたようで、腰帯状に巻かれているのを想像していたので意表をつかれました。この状態で出されるとベーコンが食べづらいというか、少し切りづらいですが、お味はあいかわらず美味しいです。ガルニがほうれん草からブロッコリーに変わっていたのがちょっと新鮮(^^;)。

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bistro le midi
ビストロ ル・ミディ-衆生所有楽
はらぺこ!ニモの食べ歩きグルメ :::ニモグ::: bistro le Midi

ラ・マティエール(La Matiere) - 食べログ.com
ラ・マティエール (神楽坂)最近好きなのこーいうの
@神楽坂: おすすめフレンチ!La Matiere(ラ・マティエール)@神楽坂

神楽坂ランチふせん隊: ランチ&ディナー アルモワール
たきおの神楽坂ランチ日記: ARMOIRE

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2007/10/03

OMEGA / XV. EGY ELETRE SZOL (1998)

ハンガリーの老舗ロック・グループ、Omega(オメガ)の、タイトルから判断するにおそらく通算15作目のアルバム。さすがに「いかにもプログレ」な曲はありませんが、ハンガリーらしい、というか、Omegaらしい、ほどよくひなびた哀愁と随所に散りばめられた美しいメロディが充分に堪能できます。もともと力強いロック・フィーリングも持ったグループですが、30年にわたる活動暦の中で西側的なしなやかさも身につけ、ポップな感覚を持ったメロディアス・ハード・ロックといった感じになっています。

演奏も曲の構成や展開も、あまり難しいことはやっていなくて、むしろシンプルなのですが、飽きや退屈を感じないのは、だいたいどの曲にもキャッチーで印象的なメロディがあるからなのでしょう。これは以前からずっと変わらないOmegaの魅力のひとつですね。それと、やはりハンガリー語の持つ独特の味わい。これもまた彼らの曲に彩を添えています。

M1「Fenymadar」で聴かれる、宇宙空間を思わせるような広がりのあるシンセサイザーやエレキ・ギターは、いかにもOmega的。1970年代のアルバムを思い出させます。スペイシーなシンフォニック・ロック。

M3「Ez Egy Eletre Szol」は少しエレ・ポップ風。1980年代テイストの残像でしょうか。透明な夜空を思わせるようなエレキ・ギターのアルペジオが心地よく響きます。シンプルでやさしいメロディのくりかえしなのだけど、それが飽きを呼ぶよりも印象を深める方向に作用しています。

M4「Megszentelt Vilac」はほんのり哀愁が漂うポップ・ロックで、平凡といえば平凡な、たいしたことのない曲なのですけれど、サビのメロディが印象的。キャッチーさと哀愁が入り混じったシンプルで素直なメロディをつくるのがOmegaってやはり上手です。

M6「Ezredfordulo」はブルージーなエレキ・ギターがメロディを奏でるインストゥルメンタル曲。これはどうかな。ありきたりな感じ。

M7「Boldog Angyalok」はイントロのガット・ギターにヨーロッパの哀愁を感じます。ストリングス・シンセによるアルペジオや味わいのあるヴォーカルなど、哀愁系ユーロ・ポップスのひとつの典型といえそうです。ただ、もう少し気のきいた展開がほしかったところ。

M9「Isten Tudja」はエレキ・ギターのアルペジオをバックに落ち着いたメロディが歌われるロック・バラード系。淡々としたなかにある哀愁や、サビでほんのり明るくなる、だけどやわらかな哀愁は失わない展開など、とてもOmega風。

M10「Miert Beszelsz」のイントロは、松田聖子「Rock'n Rouge」みたいだと感じたのは自分だけ? 軽快なポップ・ロックで、メロディにはCesare Cremonini(チェーザレ・クレモニーニ)にも通じるポップ感があるように思います。でも、そこに西欧とはどこか肌触りの違う哀愁があって、やっぱりOmegaなメロディ。

M11「Legenda」はボレロ風のリズムで始まります。そこにヒューマン・ヴォイスのコーラスと、ぽつぽつとメロディを奏でるピアノ、そして語りが入ります。その後、ピアノの奏でていたメロディをヴォーカルが引き継ぎ、徐々に演奏が厚くなって盛り上がるという、わかりやすくてありきたりではあるけれどドラマチックでやっぱり感動的な構成。サビでは女声合唱と少年合唱(だと思う)も入り、おだやかな明るさと清らかさに包まれます。

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2007/10/01

週末映画


■アマデウス■
良いもの、美しいもの、素晴らしいものが「わかる」というのはとても素敵な能力なのだけど、それが「わかる」だけでなく、それを「創造する」立場に自分を置き、にもかかわらず自分にはそれが「創造できない」ということが、「わかる」がゆえにわかってしまったサリエリは、不憫といえば不憫だな。モーツァルトとの出会いやかかわり方がもっと違うかたちであったなら、音楽家として、また人間としても、別の生き方や考え方ができたかもしれないのに。
しかし、モーツァルトが妬まれたのは、その才能ゆえだけでなく、小さいころから神童だったがゆえのかわいくない性格による部分も大きかったのだろう。あんなやつ、友だちにほしくない。

  


■エリ・エリ・レマ・サバクタニ■
えーっと、なんでしょう、これ? なにをどう理解したらいいのか、よくわかりません。とりあえず世紀末論的というか終末論的なシチュエーションにおける生や未来への希望といったことがテーマなのかしら? 映画内で演奏されるインダストリアル・パンクぽいノイズ・サウンドが持つ意味や効果もよくわからない。「神よ、神よ、なぜ私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)」というタイトルは、この映画の意味や意図がつかめないままに放り出されてしまった自分のような観客がその理解力不足を嘆いて呟く言葉なのか、それとも、実はきちんと話をまとめることができずに雰囲気だけでなんとなくそれっぽい作品に仕上げちゃったことに自分で気づいた監督が自分の力不足を嘆いて呟いた言葉なのか。とりあえず宮崎あおいはかわいかったです。

  


■ダーク・サマー■
青春サイコ・スリラー映画? めちゃめちゃB級、というよりもC級、D級ですね。もたもたとしたストーリー展開、魅力の薄い登場人物たち、適当におきる殺人、無駄なエロス、強引な幕切れ... もう少しどうにかならなかったのでしょうか。




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