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2007年4月8日 - 2007年4月14日

2007/04/14

小丸は思ったの♪(BlogPet)

今週のランチでも、アンティパスト+
セコンドか、ちょっとお腹に余裕があります
これまたサッパリ感を高めます
その下になります
なのでひさしぶりにドルチェしがちな自分です
以来は、フランス風のラタトゥイユでは天気とかをチョイス
ムール貝の春野菜詰め物とほうれん草のタルタル添え
をチョイスしたメカジキがとても美味しい
と、小丸は思ったの♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「小丸」が書きました。

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2007/04/13

ROSARIO DI BELLA / IL NEGOZIO DELLA SOLITUDINE (2007)

2000年の前作『I miei amici』から7年ぶりにリリースされたRosario Di Bella(ロザリオ・ディ・ベッラ)のアルバム。彼は寡作な人で、アルバム・デビューは1989年なのですが、このアルバムでやっと5枚目だったりします。デビュー作から2枚目までが2年、2枚目から3枚目までに4年、3枚目から4枚目が5年、そして5枚目が出るまでに7年かかりました。このペースだと、次のアルバムが出るのは10年後くらいになりそうです。ちなみに、自分のアルバムはときどき思い出したようにしか出さないのですが、楽曲提供は頻繁に行なっているようで、最近では2007年のサンレモ音楽祭でPaolo Meneguzzi(パオロ・メネグッツィ)が歌った「Musica」がRosarioの曲だったりします。

で、Rosarioのこのアルバムなのですが、おおまかな印象は「これ、本当に2007年にリリースされたものなの?」でした。時代遅れとか古臭いといった悪い意味ではなく、よい意味で「時間が止まっている」と感じます。最近ではなかなか聴かれなくなってきた、素朴でやさしいメロディ。あまり密度や圧力が高くない、だけど行き届いた感じのシンプルでおだやかな演奏。短い収録時間。どれも、音楽が一緒にいて疲れない、気の置けない友人だった良い時代を思い出します。

M1「Invece no」は粘っこいエレキ・ギターの音がむかしのニューウェーヴ系のグループみたいで、Rosarioにしてはちょっとめずらしい感じです。

M2「Portami via」のイントロはチェロでしょうか。中低音の弦楽器が美しく響きます。スローのおだやかな曲で、メロトロン・フルートのような音色のキーボードによるコード弾きも可愛らしくてノスタルジック。歌メロにも、ほんのり哀愁とノスタルジィを感じます。聴いていて、自分はIvan Graziani(イヴァン・グラツィアーニ)の曲とかを思い出しました。

M3「Mi dispiace」はミディアム・テンポのポップ・ロック。8ビートを刻むリズムとエレキ・ギターがむかしっぽく感じます。シンプルなメロディを重ねた歌メロも懐かしい感じ。

M4「Il tempo」はアコースティック・ギターのアルペジオで始まり、前半はほとんど弾き語りのフォーク調。おだやかで、やわらかく、少し寂しげな感じがあります。後半ではコーラスなども入りますが、華やかになるというよりは、可愛らしい印象です。

M5「La vita va cosi」ではチープな音色のシンセサイザーやリズム・ボックスを使い、古いエレ・ポップ風な要素を大きめに導入しています。こういった安っぽい音づくりや演奏は自分の好みではないのですが、こういった感じ、一時のイタリアン・ポップスによくありましたね。メロディはけっこう素直できれいですが、歌謡曲っぽい雰囲気があるところも一昔前のイタリアン・ポップス風といった感じです。

M6「Abbracciami」は素朴で優しい感じのするヴォーカルがカンタウトーレらしくて、自分の好きなタイプ。ピアノのゆっくりしたアルペジオとヴァイオリンのアコースティックな音色があたたかく響きます。そのうしろではシンセサイザーによるリズムが小さく鳴っているのですが、その対比も悪くありません。最初は地味に始まり、後半に向けてオーケストレーションなども入れて徐々に盛り上がっていく展開は、ベタではあるけれど、やはりイタリアらしい感じがして好きです。

M7「Pace non ho」は、サビの部分で「ランランランラン」というコーラスが入るのですが、このコーラスが聞こえてくると頭のなかのスクリーンに、淡く明るい色の花がたくさん咲いている春のようなイメージが浮かびます。なんだか、平和で幸せな気分になります。

M8「Sono io」もノスタルジックな響きを持ったポップ・ロック。イタリアのノスタルジィというよりはイギリスのものに近いかなとも思うのですが、それよりも「ヨーロッパ風」といったほうがいいのかもしれません。Lunapop(ルナポップ)にも通じる懐かしさがあると思うのだけど、Lunapopほどイギリスぽい感じはしません。

M9「Un uomo」はミディアム・テンポで軽快な曲なんですが、自分の好み的にはいまいち。

M10「I nostri veri eroi」はアルバムの最後を締めるにふさわしい、おだやかで美しいスローな曲。ピアノとヴァイオリンのアコースティックな音色、やさしいヴォーカル、おとなしいけれど明るい感じのコーラス、どれもたおやかで、心に響きます。サビのあたりではまたIvan Grazianiをちょっと思い出したりしました。

最近の流行とかとはまったく関係ないところにいるような作品で、いまの音楽市場にどれだけアピールするのかはわかりませんが、でも自分はこういったポップスが好きです。地味だけど、くつろいだ気分になれるアルバムだと思います。

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2007/04/12

Sergio Bardotti(New Trolls「Concerto Grosso」のプロデューサー)が亡くなりました

新曲『Concerto Grosso No.3』ワールドプレミアとなった来日公演が終わったばかりのNew Trollsですが、「Concerto Grosso」シリーズの大元となった1971年の『Concerto Grosso per i New Trolls』でプロデューサーを務めたSergio Bardottiが亡くなりました。68歳。死因は心臓疾患のようです。
おそらくNew Trollsのメンバーは、イタリアに帰国した直後にこのニュースを聞いたことでしょう。日本でのシリーズ新作披露公演が大成功に終わったことを、いまごろは墓前に報告しているのでしょうか。

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ムール貝の春野菜詰め物とかメカジキのソテーとか@ステファノ(神楽坂)

カジキを焼いたの、好きなんです。おととしだったかな、イタリアの東リヴィエラにあるチンクエ・テッレに行ったときにカジキのグリルを食べて以来、大好きなイタリア料理のひとつになりました。というわけで、今週のランチ・メニューのセコンドにメカジキのソテーがあったので、食べに行きました、おなじみのステファノ。

Cimg0001_11前菜は「ムール貝の春野菜詰め物とほうれん草のタルタル添え」をチョイス。ムール貝の文字を見ると、つい注文しがちな自分です。ムールの貝殻に、小さなダイスに刻んだ野菜がたっぷり詰め込まれています(もちろんムール貝も入ってます)。その下には細かく刻んでタルタル風にしたほうれん草。味付けはかなりあっさりめで、素材の味重視なのがうれしい。

プリモは、パスタもリゾットも美味しそうではあるけれど、お腹がいっぱいになってしまうので、飛ばします。ちなみにイタリアンでコースというと、アンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェという構成が多いですが、自分のなかでの重要度はセコンドがいちばんで、次ぎにアンティパスト or プリモ、最後がドルチェという順番になります。なのでステファノのランチでも、アンティパスト+セコンドかプリモ+セコンドのふた皿しか頼まないことが自分はよくあります。

Cimg0003_3んで、セコンド。もちろん「メカジキのソテー レモンソース、カポナータ添え」を注文。ふっくらふんわりとしたメカジキがとても美味しい。ソースはかなりレモンの味がしっかりしてて、サッパリ感を高めます。ガルニは、フランス風のラタトゥイユではなく、イタリア風のカポナータ。なので、酸味がしっかりついてます。これまたサッパリ。あぁ、これを海辺のオープンテラスとかで太陽の光を浴びながら青い空と海を眺めつつ食べられたなら、どんなに素敵なことでしょう。

Cimg0005アンティパストもセコンドも魚介だったためか、ちょっとお腹に余裕があります。なのでひさしぶりにドルチェもいただきましょう。サツマイモのプリンと、ケーキはなんだったかな。忘れてしまいましたが、今回のドルチェはどちらも甘さ控えめで、素朴な味付けが自分好み。美味しいです。

食後のエスプレッソと一緒に、食後酒も少し。カメリエーレのHさんが「ランポーネっていう、木苺をグラッパに浸けてつくった果実酒がありますよ」というので、それをいただきます。ほんのり甘い風味。あぁ、口の中が、春ぅ~。やわらかな色の花がたくさん咲いているイメージです。これ、天気のいい日に外で飲みたい。

あぁ、今回もとっても美味しかったですぅ~。

リストランテ・ステファノ

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IL LATITANTE / DANIELE SILVESTRI (2007)

2007年のサンレモ音楽祭参加曲「La Paranza」を収録したアルバムです。

1994年にアルバム『Daniele Silvestri』でデビュー。このアルバムは、その年のPremio Tenco(故Luigi Tencoの名前を冠した音楽コンクール)で最優秀作品賞を取ったそうです。それもあってか、1994年、1995年と続けてサンレモ音楽祭の新人部門に参加。その後も1999年、2002年、2007年と、折々でサンレモに出ています。またアルバムも、だいたい2年後とのペースでコンスタントにリリース。2007年の『Il latitante』は、彼にとって8枚目の作品(ライヴ・アルバム含む)になります。

自分はこれまで、彼のアルバムはデビュー作しか聴いたことがなく、そのときの印象で、どちらかというとロック系のカンタウトーレだと思っていたのですが、サンレモ参加曲のM3「La paranza」は軽快なリズムを持ったラテン・ポップスといった感じで、かなりビックリしました。メロディもユーモラスで楽しく、カリブなどの南のリゾートを思わせる(実際に行ったことはありませんが)陽気でダンサブルな曲で、まさかDanieleからこんな音楽が出てくるとは思ってもいませんでした。M2「Faccia di velluto」ではボサノヴァのリズムを刻むアコースティック・ギターに乗っておだやかで明るいメロディが歌われ、これも予想外。フルートやトランペットの響きもあたたかい感じです。

とはいえ、さすがにアルバム全体にこういった雰囲気があるわけではなく、他の曲はカンタウトーレふうだったりロック風だったりするのですが、どれもどこかしらストレートではない感じのアレンジやメロディがあり、悪くありません。

M1「Mi persi」はピアノとギターのアコースティックな響きが印象に残る、感傷的な曲。寂しく、哀しい感じがします。M9「Ninetta nanna」は古いカンツォーネや初期のころのカンタウトーレが歌うバラードなどを思わせる、素直でシンプルな美しいメロディを持ったスローな曲。ほんのり甘く、やさしく、あたたかく、とてもイタリアらしいと感じます。

M4「Il suo nome」ではシンセ・ベースとリズム・ボックスで一時のニュー・ロマンティックを思い出しましたが、そこにアコースティックな要素とジャズ風味もほんのりとふりかけられていて、都会風の小洒落た感じがします。ポップでダンサブルで軽やかです。M7「Gino e l'alfetta」もデジタルな要素がある軽快なロックで、すかすかしたキーボードやシャカシャカしたリズム・ボックスが歌謡曲っぽいチープな楽しさを感じさせます。メロディはけっこうなだらかで明るく楽しげです。

M5「Sulle rive dell'Arrone」やM6「Io fortunatamente」は、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とかが歌っていそうというか、歌ったらかっこよさそうな感じ。スロー~ミディアムのフォーク・ロック風で、でもけっこうギターの音色などは粘っこく歪んでいたりして、メロディにはノスタルジックな香りがあります。

M8「A me ricordi il mare」はラップ風のヴォーカル・パートもあり、最近のイタリアン・ポップスといった感じの曲。デジタルっぽいリズムとアコースティック・ギターの自然な音色が対比を見せ、おだやかでゆっくりした歌メロとシャカシャカしたせわしないパーカッションも対比を見せるといったアレンジが楽しめます。

アルバムを構成する個々の曲はけっこうヴァラエティがあり、印象もまちまちなのですが、曲の並べ方がうまいのか、アルバムとしてばらけてしまった印象はあまり受けませんでした。なかなか面白い作品だと思います。


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2007/04/11

ジャガイモのムサカ@ソフラ(神楽坂)

昨日のお昼はとくにどんなものを食べたいというアイデアがわかなくて、なんとな~く歩いているうちになんとな~く毘沙門天の横を曲がりなんとな~くソフラに入ってしまいました。

Cimg0001_10そんなわけで、ソフラの週変わりランチ940円。今週はジャガイモのムサカです。挽き肉少しとジャガイモたっぷりにチーズを振りかけて重ね焼きにした感じのもの。自宅でも簡単につくれそうな、これといって強い個性や特徴のない味ですが、ジャガイモ・メインの優しい味わいで、ここのところ微妙に体調不良気味でほんのり胃が気持ち悪い状態が続いている自分にはむしろありがたいかも。同じ皿に盛りあわされているライスには、ふわっと柔らかい香りのするスパイスが炊き込まれているみたいで、これもなんだか身体にやさしい感じでいいです。最初に提供される、お米の入ったスープも今日はそれほど塩味が強くなく(日によってしょっぱさがけっこう違う気がします、このスープ)、いい塩梅でしたし、パンもオリーブがふだんより多く乗っているような気がして(気のせいかも)ちょっとうれしい。

日本人女性スタッフの接客はあいかわらずわさわさとせわしない学食レベルといった感じですが、もともとそういう店がたまたまトルコ料理を出してるんだと考えれば、まぁそんなこともあるかなと。値段も神楽坂ではけっこう貴重な感じがするドリンクつきで3ケタ台ですし。


ソフラ(ぐるなびのページ)
たきおの神楽坂ランチ日記: 161ソフラ
神楽坂ランチふせん隊: ソフラ

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Aglianico del Vulture / Feudo Monaci = Castello Monaci

No:891
Aglianico del Vulture / Feudo Monaci = Castello Monaci
アッリァニコ・デル・ヴルトゥーレ / フェウド・モナチ = カステッロ・モナチ

産地:イタリア、バジリカータ州 (Aglianico del Vulture DOC)

度数:13
葡萄:アッリァニコ
年度:2003
輸入業者:モンテ物産株式会社
渋さ:3
酸味:4
重さ:3
香り:3
好き:4
買った日:2007.3.31
値段:980
お店:カーヴ・ドゥ・北杜
飲んだ日:2007/04/10(火)

南イタリアのワインにしては薄い感じの色合いかも。甘酸っぱい果実の香り。グラスを回すと、湿った木の皮のような香りや、インクっぽい香りもある。豊かな酸味。熟した果実の甘み。しっかりしたタンニン。なめらかな舌触り。喉を熱くする強いアルコール。余韻も長い。南のワインらしく、繊細というよりは明るく元気でひとなつっこい感じ。フェウド・モナチは手頃な価格で比較的しっかりとした飲みごたえのあるワインをつくるが、このワインもコスト・パフォーマンスの高い、美味しい日常ワインだと思う。



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2007/04/10

煮物定食@加賀(神楽坂)

なんだかほんのり体調が悪くて、微妙に気持ちが悪いので、味付けの薄いものが食べたいと思い、お味の上品そうな和食を求めて歩いているときに「煮物定食(ヘルシー)」という文字のあるメニューボードを発見。そういえばこのお店、以前からときどき前を通るけど、入ったことないな、ということで、初めて加賀に入りました。

広い玄関で靴を脱いであがります。「おひとり様でしたら、小さなお部屋を用意しましょうか? そのほうが落ち着きますよね」といってくれたのだけど「あぁ、どこでもいいですよ、そちらが仕事のしやすい部屋で」とか返したら、「そしたら、みなさんと一緒の大きなお部屋でもいいでしょうか」「けっこうですよ」てなことで、大広間の、20人くらい座れそうな長テーブルの端っこに通されたのでした。

Cimg0002_7予定どおり「煮物定食(ヘルシー)」1000円を注文。10分くらい待って、料理が運ばれてきました。お盆の上に、ご飯と味噌汁、お漬物、切干大根(補足きざんだシイタケやタコ?とかも入ってる)、そして煮物。煮物の中身は、カニ爪、カボチャ、カブ、ニンジン、インゲン、麩など。ほんのり甘く味付けられているけれど、関東風の甘辛ではなく、どちらかというと関西風のだし&塩っぽい味付けが嬉しい。野菜もやわらかく煮られていて、とくにカブなどはおだしの味がしっかりしみこんでて美味。味噌汁も具がたっぷりで、味も濃すぎることなく、よいお味。お腹もいっぱいになりました。

うん、なかなかいいぞ、ここ。少し離れた席でおじさん二人が食べていた天そば定食1200円も美味しそうだった。今度はあれを頼んでみようかな。

神楽坂 割烹 加賀

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Barbera d'Asti = La Rovere / Cantine della Rovere

No:890
Barbera d'Asti = La Rovere / Cantine della Rovere
バルベーラ・ダスティ = ラ・ロヴェレ / カンティーネ・デッラ・ロヴェレ

産地:イタリア、ピエモンテ州アスティ地区 (Barbera d'Asti DOC)

度数:12.5
葡萄:バルベーラ
年度:2004
輸入業者:有限会社カツミ商会
渋さ:2
酸味:4
重さ:3
香り:3
好き:3
買った日:2007.3.24
値段:700
お店:ワインの店ちどり屋
飲んだ日:2007/04/08(日)

通常は1500円くらいで売られている。明るいワインレッド。ベリーぽい甘い香り。やわらかな口当たり。苺っぽい風味。しっかりした酸。熟した果実の甘み。タンニンは弱めで、厚みや複雑さはないけれど、軽やかで華やかな味わい。やわらかな旨みがあって、日常飲みに楽しい。このワインは別のヴィンテージもいくつか飲んだことがあるが、この年がいちばん美味しかった気がする。


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2007/04/09

New Trolls Live で Concerto Grosso 三昧

4月7日(土)に川崎のClub Citta'で行なわれた「New Trolls with Strings Orchestra Concerto Grosso Live Encore」に行ってきましたよ。去年のまさかの初来日(しかもオケ入りConcerto grosso live)もビックリでしたが、再来日公演となる今回の目玉は、なんといっても世界初披露となる(らしい)新曲「Concerto grosso no.3」の演奏(もちろんオーケストラ入り)と、大事故で半身不随・もはや音楽界への復帰不可能かといわれたオリジナル・メンバーNico Di Paloの奇跡の復活・初来日でしょうか。

定刻の18時より10分ほど遅れて開演したコンサートは、まさに「Concerto grossoによる、Concerto grossoファンのための、Concerto grosso三昧コンサート」といった感じでした。途中で20分の(といいながらも実際は25分くらいあった)休憩をはさんだ2部構成で3時間半以上の長丁場。

オープニングは昨年と同じ「Nella sala vuota」でしたが、この時点ですぐにわかったことがひとつ。

「去年より音がでかい!」

新曲披露に向けての気合が音量に表われているのでしょうか、昨年より明らかに楽器の音がでかいです。バスドラが鳴るたびにステージ横のPAから風圧を感じます。

昨年のステージでは、第1部はバンドのみの演奏でポップな曲、ロックな曲などが聴けましたが、今回は2曲目の「Visioni」が終わった時点でステージにオーケストラが招き入れられます。オーケストラを担当するのは昨年と同じトウキョウ・ヴィエール・アンサンブル(http://www.t-vielle.jp/)。もちろん、女性奏者を中心にした編成です。そして、いよいよ今回の目玉、「Concerto Grosso 3」全曲(なんだよね?)演奏が始まりました。

「Concerto grosso 3」は全部で7つのパートに分かれています。演奏は1パートごとに行なわれ、それぞれのパートの前にVittorio De Scalziが簡単な曲紹介をします。で、初めて聴いた「Concerto grosso 3」の感想なんですが、う~ん、こんなもんかなぁといった感じです。とくにファースト・ムーヴメントなどは過去の「Concerto grosso」の劣化コピーみたいな印象で、あまりおもしろみを感じず。全体に、メロディ自体の持つ芳醇さというか艶やかさというかが、過去の「Concerto grosso」にくらべてかなり弱いように思います。今回の「Concerto grosso 3」って、Louis Enriques Bacalovは曲づくりにからんでるのかなぁ。たぶん、からんでないんだろうなぁ。

「Concerto grosso」って、New Trollsのディスコグラフィのなかではかなり特殊な作品だと思います。音楽的にも、アレンジ的にも。あのクラシック・フィーリングに満ちたたおやかなメロディと艶のあるオーケストラ・アレンジは、New Trollsのものというよりは、たぶんLouis Bacalovのものなんじゃないかと思うわけで。今回の「Concerto grosso 3」には、それを感じないんですよねぇ。クラシカルな装いはしているけれど、曲的にはかなりポピュラー・ミュージック的な要素が強いように感じられました。そういう意味では、New Trollsらしい音楽にオーケストラがついている、ともいえるのですが、そう考えたときに残念なのが、歌詞が英語であること。過去の「Concerto grosso」も歌詞が英語だから、踏襲したのかもしれませんが、そこを踏襲されてもなぁというのが正直なところ。

などという贅沢な不満もいくつかあるのですが、もちろんなかには魅力的なパートも多くあります。とくに終盤の、チェロが大きくフィーチャーされた曲はかなりかっこよく、むしろ「Concerto grosso」というタイトルがついていなかったほうが素直に楽しめたかもしれません。また、昨年は、とくにはじめのほうはオーケストラの音量が小さくてせっかくのストリングス・アレンジがよく聞こえなかったのですが、今回は最初からオーケストラの音量バランスもバッチリで、力強くも美しい演奏が聴けたのがよかったです。

休憩をはさんでの第2部は、「Concerto grosso 1」と「Concerto grosso 2」+α。こうやって聴くとあらためて「Concerto grosso 3」とはメロディの肌合いが違うと感じます。新曲初披露で多少のぎこちなさが残る「Concerto grosso 3」とくらべるのはどうかとも思いますが、「1」と「2」は昨年もほぼ同じメンバーで演奏されていることもあってか、トウキョウ・ヴィエールの演奏もこなれた感じとリラックスした感じがありました。そしてやはり、それぞれのメロディが美しく印象的。そういう点では満足のいくものでしたが、個人的な希望をいえば、これらは昨年のコンサートでも演奏されているし、第1部で「Concerto grosso」のタイトルを冠した新曲も演奏済みなので、第2部では昨年演奏しなかった曲、より本来のNew Trollsらしいポップな曲やロックな曲、せっかくNico Di Paloがステージ上にいるのだからたとえばアルバム『UT』からの曲などが聴きたかったところです。そういった曲がオーケストラ入りのスペシャル・アレンジで聴けたなら、かなり満足度の高いものになったのだけどなぁ。贅沢な望みですかね。ただ、事故の後遺症で左半身が思うようにならないNico Di Paloの熱演・熱唱は、けっして完全なステージ・アクトではないし、声も出きってはいませんでしたが、それでも感動的ではありました。

New Trollsのことを「プログレッシヴ・ロック」と思っているファンが多いという日本の事情に配慮して、プログレッシヴを中心にしつつも、New Trollsの本来的な魅力であるポップス、ロックもバランスよく配置した昨年のコンサートにくらべると、今回のコンサートはプログレッシヴ・オンリー、完全にプログレッシヴ・ファン向けでした。アンコールで「Una miniera」は演奏されたものの(最終日には「Il treno」の演奏もあったらしい)、ポップス・グループとしてのNew Trollsの作品も含めて「New Trollsが好き」なファンには、ものたりない部分もあったのではないかなと思います。New Trollsファンのためのコンサートというよりは、「Concerto grosso」ファンのためのコンサートといった感じでした。

昨年、ノリノリの演奏で多くのファンの心をつかんだトウキョウ・ヴィエール・アンサンブル前列右端のヴァイオリニスト、武内いづみさん(http://blog.livedoor.jp/visionmusic/)は、今年は少しおとなしい感じでしたね。2回目の公演で余裕なのか、チェロも弾くマエストロ(指揮者)のキャラなのか。その横で、昨年は「つらそうな表情」で演奏してた(とBlogに書いたらご本人さんに見つかってしまった ^^;)Jam Strings(http://blog.livedoor.jp/jose0917/)のみっきぃさんこと石内幹子さんは、今年は笑顔がたくさん見られました。演奏中はあいかわらず真剣な表情でしたが、つらそうではなかった(笑)。となりのいづみさんに笑いかけるときの表情や、エレガントな衣装が素敵でした。って、いったいなんのレポートだよ!

■第1部■
Nella sala vuota
Visioni
Concerto Grosso 3
 (7つのパートごとにタイトルがついてましたが、覚えられず)

■第2部■
Concerto Grosso per i New Trolls
 1. Allegro
 2. Adagio
 3. Cadenza - andante con moto
 4. Shadows
St. Peter's day
Let it be me
Concerto Grosso 2
 1. Vivace
 2. Andante ( Most dear lady )
 3. Moderato ( Fare you well dove )
Quiet seas
Le roi soleil

■アンコール■
 La Prima Goccia Bagna Il Viso
 Una miniera
 Musica
 Vivace
 Adagio

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