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2007/12/10

週末舞台&映画

■ア・ラ・カルト■
青山円形劇場で毎年12月に行なわれる舞台公演『ア・ラ・カルト』。今年で19回目(19年目)だそうです。自分はおととし初めてこの舞台を観て非常に気に入り、去年も観にいきたかったのだけどチケットが取れなかった。今年はなんとかチケットを入手。
クリスマスの夜の「レストラン・ア・ラ・カルト」に訪れる何組かのお客と従業員の間で交わされるやりとりによるショート・ショートと、ヴァイオリン、ギター、ピアノ、ウッド・ベースによる生演奏を、アペリティフ、前菜、メイン、ワイン、デザート、コーヒーといったア・ラ・カルト・メニューに見立てて展開します。
初めて来店するお客もいれば、毎年この時期にこの店を訪れるお客もいる。それぞれのお客が、それぞれの思いを胸に、このレストランを訪れる。お客とお店の良い関係。特別な夜のちょっとした気遣い。飲食店の「幸せな姿」を見せてくれます。途中に差し挟まれるショウ・タイムも華やかで楽しい(あいかわらず白井さんは背中がきれいだ)。
白井晃、陰山泰、高泉淳子という芸達者なレギュラー陣にアクセントを与える今年のヴィジターは、筒井道隆。むちゃむちゃ「素」な感じでした(笑)。筒井さんと白井さんといえば『王様のレストラン』でオーナー(筒井)とソムリエ(白井)でしたが、この舞台では白井さんがオーナーで筒井さんが見習い。でも、芝居の感じとか、ふたりの役柄的立ち居地とか、『王様のレストラン』とあまり違わないような気がします。とくに筒井さんが。
白井さんと陰山さんでテーブルをセットしクロスをかけていくオープニングと、ヨボヨボのおばあちゃんとおじいちゃんがダンスをするエンディングは、一昨年と同じですね。もしかしてここは毎回同じなのかな。最後の高齢カップルのお話は、とてもいい感じです。これは毎回観てもいいですね。
去年のチケットが取れなかった分、今年は2回観にいきます。次は12月24日、まさにクリスマス・イブ。とても楽しみです。そして、また来年も観にこれるといいな。

  

■ルール 封印された都市伝説■
中途半端なホラー映画というか、ゴースト・ストーリー? いたずらで拉致されたのは3人なのに、物語はその中のひとりだけに焦点が当たっていて、残りのふたりはほとんど無視かよ。いろいろと「見たことがある」ような設定やシーンがたくさん出てくる。週末にスナックをつまんだりお酒を飲んだりしながらだらだらと観るには楽しい映画。

  

■妖怪大戦争■
1960年代(かな?)につくられた古い日本映画。伊豆の寂れた妖怪屋敷に集う妖怪たちが話す言葉が江戸弁だったり関西弁だったり九州弁だったりするのがおもしろい。日本各地からここに集まってるんですね。江戸弁を話す河童は、威勢はいいけど腕っ節は弱くて空威張りな感じが江戸っ子風なんでしょうか。
異国からやってきた妖怪ダイモン(悪魔ですか?)との戦いで先頭に立って戦うのは関西弁の妖怪。やはり、いざとなったときに日本を守ってくれるのは関西なのかもしれません。
たったひとりの異国の妖怪と戦うために日本中の妖怪を集めなくてはならないところとか、相手を倒してもとどめを刺さず、逃げ帰っていくのをそのまま見送って「勝ったぞ、あいつはもう二度とここにはこないだろう」などと楽観的なことをいうあたり、日本ぽいなぁという感じです。二度とこないどころか、次回は援軍とともに徹底的に日本の妖怪を叩き潰しにくると思うんですけどねぇ。

  

■リアル・ブラッド■
なんだかテーマがよくわからない映画。アルおじさんってば、巻き込まれすぎ。アンジェリーナ・ジョリー演じるお姉ちゃんの性格もよくわかんないし、そのお母さんもどこかおかしいし。お母さんのボーイフレンドのおっさんはあきらかにイッちゃっててヤバイですが、あの母娘も違う方向でイッちゃっててヤバイように思います。アルさん、最後はそれでいいんでしょうか?

  

■VOICE ヴォイス■
韓国ものの学園ホラー。怖くないんですけど。グロくもないし。なんというか、普通。ストーリー的にも、あんまり入っていけなかったなぁ。べつに哀しくもないし。韓国ホラーって『箪笥(たんす)』以外、あまりいい感じのものに出会ってません、自分。

  


■地下鉄に乗って■
東京メトロ全面協力? いわゆるタイム・スリップものなのだけど、そのタイム・スリップのしかたときっかけがいまいち。あまりに唐突すぎる感じで。それに、過去に戻って若き日の父親の姿を見たからって、あそこまで意識が変わるとも思えない。自分が誤解していたことはわかったにしろ、誤解したまま築きあげた年月は、そう簡単に氷解するものではないと思うのだなぁ。常盤貴子はあいかわらず綺麗ですね。岡本綾が演じた女性は哀しすぎでした。

  


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