D SOUND / KISEMBER (2002)
ハンガリーのグループ、というか、プロジェクト?のようです。作詞、作曲、ギター、キーボード、ベース、ヴォーカルをひとりで担当するマルチ・ミュージシャン、MURGULY Zsolt Dezso(ムルグリー・ズソルト・デズショ?)を核に、ドラムとキーボード、ヴォーカルにゲスト・ミュージシャンを迎えたかたちでアルバムが制作されています。どうやらこれがデビュー作のようで、2004年には『Balkan』というセカンド・アルバムがリリースされています。
タイプとしては、スペイシーなキーボード・サウンドを散りばめた、シンフォニック色の強いヘヴィ・メタルというか、ヘヴィ・メタル色の強いシンフォニック・ロックというか。シンセサイザーの音色がデジタリックで、なんだかちょっと懐かしい感じです。『Eyes of the Universe』の頃のBarclay James Harvest(バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト)
とか思い出します。
曲自体の印象はPink Floyd(ピンク・フロイド)フォロワーぽく、スムースでブルージーなギターやディレイを使ったアルペジオなど、David Gilmour(デイヴィッド・ギルモア)
's Pink Floyd
を思い出させます。David
's Pink Floyd
がヘヴィ・メタルになったような感じでしょうか。M3「Blues 2000」などはPink Floyd
フォロワーというより、Pink Floyd
フォロワーのフォロワーぽいというか、Far East Family Band(ファー・イースト・ファミリー・バンド)
とか思い出したりしました。
インストゥルメンタルが中心でヴォーカル・パートがあまりないのがちょっと残念です。わずかなヴォーカル・パートではハンガリー語のヴォーカルが聴けます。ハンガリー語って独特な哀愁があって、自分はけっこう好きです。ただ、歌メロ自体はあまり魅力的ではありません。このあたり、やっぱりOmega(オメガ)とかはさすがだなと思います。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 「every little music in my life」最近の更新(2023.08.06)
- Matia Bazar / The Best Of (2022)(2022.11.27)
- Umberto Tozzi / Io Camminero(2022.07.24)
- Spectrum / Spectrum 6; SPECTRUM FINAL Budoukan Live Sept. 22,1981 (1981)(2022.05.22)
- RockFour / One Fantastic Day (2001)(2022.05.22)
「ジャンル:プログレッシヴ」カテゴリの記事
- Pinnacle Point / Hero(2020.09.22)
- The Samurai of Prog / Secrets of Disguise (2013)(2018.09.04)
- Obscured by Pink / Confessions (2009)(2017.11.29)
- Yes / Symphonic Live (2003)(2017.11.23)
- Various Artists / Progfest '97 (1997)(2017.10.29)
コメント