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2007/10/15

週末映画

■ミリオンダラー・ホテル■
登場人物がみんなどこか異常で、最初のうちはその状況に感情移入できず、少しイライラしたのだけど、それに慣れると、だんだんと哀しく切ない気分になってくる。
素直な感情や欲望には常に狡猾さや自分勝手な損得勘定や嘘や裏切りが付きまとう。それでも人生は美しい、生きることは素晴らしいと思いながら死んでいく姿に共感はできないけれど、相手の心に届きたいという願いを叶えるためにはあの方法しかなかったのかもしれない。それもまた自分勝手で狡猾なやり方だとは思うけれど。


  

■青春の殺人者■
主人公の青年、ダメすぎで弱すぎ。古い映画で、当時の背景や雰囲気、その時代の若者の置かれた状況とかが大きく影響している作品なのだろうけれど、自分には実感が残っていないので共感しにくい。
水谷豊の芝居はすごく水谷豊で、これもなんだか違和感。原田三枝子もガーガー怒鳴ってばかりだし。主役級の若者2人の台詞がいかにも芝居風で、現実味を感じない。その点、すぐに殺されちゃったけど市原悦子は凄みがあったし、一瞬しか登場しなかったけど桃井かおりは存在感があった。水谷&原田ではない別のうまい役者で観たかったかも。


  

■ニュー・シネマ・パラダイス■
MXTVで放映されたもので、ノーカットなのかどうかよくわからない。CM抜きで2時間2分くらい。
広場に面した家の壁に映像を映すシーン、そのフィルムが燃えはじめるシーンが印象的。黒い髪に栗色の瞳といういかにも南イタリア人のトトと、金髪で青い目といういかにも北イタリア人のエレーナの、成就しないラヴ・ストーリーも、同じイタリアだけれどけっして同じ国とは思っていないイタリア人を感じさせる。トトカルチョで大金を当てた男性を「ナポリ人」と呼び、「幸運はみな北のやつらが持っていく」というようなことを町の人がいうシーンがあるのだけど、ナポリでさえ「北」と思っているシチリア、北と南の格差を強く感じているシチリアの姿が浮かび上がる。
なかなかあと味のいい映画でした。最後の「カットシーンをつなぎ合わせたフィルム」も素敵だったし。
ただ、Ennio Morricone(エンニオ・モッリコーネ)の音楽は大仰すぎじゃないだろうか。映像とストーリーで充分に感傷的になれるところに、これでもかと感傷的な音楽を重ねられると、かえって引いてしまう。


  

■天国にいちばん近い島■
原田知世が見たい人のための映画。しかし、パックツアーできていてあんなに自分勝手な行動をとるなんて、ありえないし、非常に迷惑。しかも若い女性がひとりでふらふらと歩き回るうえに日本人というだけでよく知らない男性のクルマには乗るは家には泊まるは。現実世界でそれをやったら、ほぼ間違いなく拉致られて強姦されて場合によってはどこかに売り飛ばされるか殺されるね。そういう意味ではたしかに天国(死)に近い島かもしれん、この小娘にとって。
ニュー・カレドニアの海や風景はとてもきれいでした。


  


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コメント

 『ニュー・シネマ・パラダイス』もう、どんな内容だったのか、忘れてしまいました。

投稿: なこ | 2007/10/15 22:31

自分が観たのは2時間程度の劇場公開版のようですが、ディレクターズカットの完全版は3時間くらいある大作だそうな。観るのが大変そうですが、いつか観てみたいと思ってます。

投稿: もあ | 2007/10/17 21:11

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