LUCA BARBAROSSA / LE COSE DE SALVARE (1994)
1981年にアルバム・デビューしたLuca Barbarossa(ルーカ・バルバロッサ)の、7枚目のアルバムのようです。ファーストからセカンドの間は少し時間があったものの、以降は数年おきにコンスタントにアルバムをリリースしています。現時点での最新盤は2003年の『Fortuna』で、また少し時間があいていますが、コンサートはいまも頻繁に行なっているようなので、そろそろ次のアルバムの話なども出てくるかもしれません。
Lucaのアルバムは、自分は古いものを2枚ほど持っているのだけど、実はあまり記憶に残っていません。ただ、この『Le cose da salvare』とは、だいぶ感じが違ったようには思うのですけど。たしか、もっとおだやかなポップス系カンタウトーレといった音楽だったような気がします。
『Le cose da salvare』で聴けるのは、なんというか、泥臭くていなたいブルージーなフォーク・ロックが多い感じ。M1「El conquistador」なんて、いきなりドブロ・ギターで始まります。ヴォーカルが入るといくぶん明るくて軽い感じになりますが、いなたいフォーク・ロックであることには変わりなし。M9「Ho bisogno di te」も粘っこいエレキ・ギターと薄いオルガンがいかにもアメリカンなブルージー・フォーク・ロック。
これらの曲に限らず、アルバムは全体にアメリカンな印象で、イタリアを感じる部分がかなり少なめです。M3「Cellai solo te」などはエレキ・ギターのゆるいリフとかがいかにもアメリカン・ロックで、真夏の暑い太陽の下でTシャツに汗をかきながら聴きたいような気になります。M7「La canzone del sole」はBuddy Holly(バディ・ホリー)やLinda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)
の歌った「It's so easy」に似た雰囲気がありますが、クレジットを見たらMogol/Battistiの曲でした。
M4「L'angelo custode」ではAOR風の小洒落た都会派ポップスをめざそうとしたけど洗練されたタイトさとは無縁のドラムが雰囲気を壊し、M6「Appesi ad un filo」ではピアノとウッド・ベースでけだるいジャズの雰囲気をまきながらも平凡な歌メロと深みのないヴォーカルが味わいを損なってる感じ。M8「Dolce tramonto」などはおだやかなフォーク・タッチのポップスで、こういう曲に印象的な歌メロがあるか、あるいは味わいのあるヴォーカルを聞かせてくれるかすれば、楽しみようもあるのですが、これまた歌もメロディも平凡。全体に、どれも標準的かつ平凡で、ところどころにイタリアの断片を感じさせつつも基本はアメリカのありがちなフォーク・ロックぽく、自分にはアピール・ポイントの少ないアルバムでした。
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