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2007/06/19

週末映画


最近、千原ジュニアの顔がどんどんお兄ちゃん(千原せいじ)に似てきている気がする...

■パイレーツ・オブ・カリビアン / ワールド・エンド■
やっと観てきましたよ、三部作完結編。約3時間弱の長い上演時間を感じさせない迫力とめまぐるしさがありました。前作や前々作は、このシーンとかもっと短くもしくはカットして全体をもう少しコンパクトにしたほうがよかったかもと思ったりもしたのですが、今回はむしろ、もう少し時間をかけてきちんと物語を描写してほしかった感じです。「ワールド・エンド」をさらに前後編に分けてそれぞれ2時間超ずつくらいにしないと、全容や人とエピソードの絡まりあいがわかりづらいし、薄っぺらくなってしまう。ノベライズのほうも読んだのだけど、この3作目に関してはストーリーが重層的な分、ノベライズのほうが圧倒的におもしろかったです。
ただ、映像はやはり大迫力。とくに今回は船のシーンが非常に多いのがうれしいです。1作目のウィル対ジャックやジャック対バルボッサ、2作目のウィル対ノリントン対ジャックといった個人対個人のチャンバラに自分はあまり興味をもてなくて、そういうシーンが続くと眠くなっちゃいます。でも今回は個人対決がほとんどなく、戦闘シーンは基本的に船対船だったのが素敵。パール対ダッチマンとか、やっぱりドキドキします。ブラック・パールはすごく美しい船だと思うし、幽霊船フライング・ダッチマンが海中から海上へざばぁっと浮かび上がってくるシーンはめちゃめちゃかっこいい。幽霊船ではなくなったダッチマンも、やはり非常に美しい。帆船は美しいなぁ。
そして、パイレーツ・シリーズの主要キャラクターのなかでもっとも気に入っているキャプテン・バルボッサが、今回は大活躍です。大きな帽子も、しゃべり方も表情も、むちゃむちゃかっこいい。いちおう大海賊なのだけど、極悪人になりきれない人のよさ、狡猾になりきれない詰めの甘さ、意外と気はやさしくて力持ち的なキャラクター像がとても人間的なのだわ。ジェフリー・ラッシュの演技力にもよるのだろうけれど、バルボッサがいると画面が引き締まるように感じるんだよねぇ。素敵です。
しかし、こうして三部作を見終わってみると、このシリーズって基本的にウィルとエリザベスのラヴ・ストーリーが物語の主軸だったんだということにあらためて気づきます。とくに3作目はそういう色合いが強いのだけど、思い返してみれば1作目からそうだったんですよね。ただ、ジャック・スパロウというキャラクターがあまりに強烈な個性を持っていたので、つい目がそっちにひきつけられてしまっただけで、実はジャックの役割って、いわば狂言回しだったんだな。
お話の最後でふたたびバルボッサにブラック・パールを奪われてしまったジャックは、1作目の最初の登場シーンで乗っていたような小さな漁船で新たな冒険に出かけます(ここで1作目へとループしてる感じがいいですね)。まだ続編ができそうなエンディング。次の続編はぜひ、キャプテン・ヘクター・バルボッサ率いる海賊船対キャプテン・ジャック・スパロウ率いる海賊船の、船同士の戦いがぜひ見たいと思いますです。

  

■0:34 レイジ34フン■
雰囲気ものホラーですね。襲われ役の主人公女性が造形的にあまり美しくないのと性格的にぜんぜん助けたくならないのがこの種の映画としてはかなり致命的な感じがしますが、畸形で力持ちに生まれ地下で育った殺人鬼とか、そいつが人を襲う方法とか、映像もストーリーもなんか既視感いっぱいで、ぜんぜん新鮮味が感じられません。他の登場人物もキャラが弱くて魅力がないし、地下鉄も実はあんまり関係ない感じだし。もっと地下鉄の坑内という舞台を生かして、どうにかできなかったんだろうか。残念です。

  

■コントロール■
わかりやすくていいです。映画内では「プラシーボはすごいな」という結論(そうなのか?)を登場人物が口にしていましたが、すごいのは実はプラシーボじゃなくて「糖分」だったんじゃないか、彼は極度の糖分不足だったんじゃないか、などと自分は思ってしまうのでした。って、そういう感想でいいのか、この映画?

  

■モンスーン・ウェディング■
インド社会はたいへんだ。インドの音楽を聴いてるとカレーが食べたくなる。以上。

  


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