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2007/06/04

週末映画


■リング■
なんだかんだといいながらも、都合のいい時間にテレビ放映があるとつい観てしまいがちな映画のひとつ。これよりあとのアジアン(日本含む)ホラーに強烈なインパクトと影響力を発揮した「貞子」のデビュー作ですね。
自分は原作小説が好きで、最初に映像化された2時間もの単発テレビドラマも原作の持つ恐怖と哀しみを上手に表現しててよかったと思っているのだけど、この映画に関してはぜんぜん怖いと思わない。表面的な恐ろしさをなぞっただけで、貞子もただの「悪い子」にしか見えないのが残念。貞子はね、もっと哀しいんですよ。自分が望んだわけでもない余分な能力を負わされ、とびきりの美貌とともに肉体的な曖昧さも持たされ、人間の欲望と憎しみのあいだで翻弄され、愛を受けずに殺されてしまう。そこに、地上から根絶されようとしている最後の天然痘ウィルスの生存願望がプラスされ、哀しみと憎しみのウィルス的な増殖というヴィデオテープの役割がはっきりするのだけど、そのあたり、この映画ではほとんどスルーですからねぇ。
とりあえず浅川役を女性にした時点で、原作とはテーマが違うと考えたほうがいいのだろうな。

  

■らせん■
映画版『リング』の続編。『リング』と同時公開されたのだったかな。これも原作小説を読んでいるのだけど、よく覚えてない。
映画版『リング』で高山が超能力者にされてしまい、なんてご都合主義なと思ったのだけど、『らせん』での主人公となる安藤に、死後にもかかわらず超自然的な力でヒントを与える高山の存在をなんとなく納得させるために、『リング』であえて超能力者にしたのかなと、そんなふうにも思ったり。ついでに高野舞までが超能力者になっていて、もうなんだかわかりません。たしか原作小説は、もっと科学的というか理論的というか、『リング』で提示された超自然な謎を理詰めで解明していくような話だったように思うのだけど、映画では安藤が情緒にふりまわされっぱなしといった感じ。そんでもって、やっぱり怖くないし、そんなに哀しくもない。

  


■リング2■
映画版『リング』の続編というか、後日談なのだけど、本来の後日談である『らせん』とは矛盾がでまくりの、原作小説のないオリジナル映画。でも、流れ的には『リング』→『らせん』よりも『リング』→『リング2』のほうがありというか、スムーズな感じがする。
主役は高野舞と生き延びた浅川の息子なのだけど、この息子に高野が「おねえさん」と呼ばせている(自分でも「おねえさん」といっている)のが、ちょっと微妙。母親である浅川役は松嶋菜々子で、高野役は中谷美紀なのだけど、松嶋(当時25歳)と中谷(当時22歳)って実年齢で3歳しか違わないし、見た目的にもほとんど年齢の違いを感じない。お母さんと同じくらいの年の女性を小学生の子供が「おねえさん」と呼ぶか? そこはやはり「おばさん」だろ? などと、よけいなことを考えてしまった。
例によって怖さや哀しさはほとんど感じないけれど、なんとなく恐ろしげな雰囲気とかはうまく出せていたように思う。でも、もう『リング』ではないですね。

  


■ビデオドローム■
ヴィデオつながり? 以前にも何度か観たことがあるはずなのだけど、ストーリーをぜんぜん覚えていなかった。そしてたぶん、ひさしぶりに観たけれど、すぐにストーリーを忘れてしまうだろう。というか、おととい観たばかりなのに、もうよく覚えてない。
網膜を通じて見たものが肉体に影響を与えるというのは映画版『らせん』と似た解釈か。というか、『らせん』が踏襲したのか。
どくどくと脈打つヴィデオカセットとか、映像的にグロっぽいところは楽しめたけれど、ストーリー展開とかはなんだか意味がよくわからなく、テーマとかもうまくつかめなかった。けっきょく、なにがどうだというのだろう?
ニッキー役の金髪女性、エンディング・ロールで演じたのはデボラ・ハリーとなっていたのだけど、Blondie(ブロンディ)の、あのデボラ・ハリーかしら?

  


■スワロウテイル■
なんだかわからないけれど、とても哀しい気分になる映画。イェンタウンの住民は、たくましく毎日を生きているけれど、それなりに夢と希望を持って暮らしているけれど、彼らの未来に希望があるとは思えない。偶発的な事故で手に入れた大金でつかんだ夢は、別の金で簡単につぶされる。一度失ったものは、もう同じかたちでは二度と手に入らない。求めた夢も希望もチャンスもじつはそこにないことに気づいているのに、それを認めたくないから、いつまでも夢も希望もチャンスもあると思っていたい人たちが集まる町なのかなぁ、イェンタウン。けっきょく彼らはなにを得られたのだろう。失ったものはあるけれど、得られたものもあるのだろうか。

  


■サマータイムマシン・ブルース■
男の子はバカでいいですね。タイムマシーンという素敵な素材を用意し、タイムパラドクス的な楽しげな要素も準備したのに、それらを使ってひたすらおバカな男子学生のおバカな青春ストーリーにしてしまったところが好ましいです。若いって、いいな。
タイムトラベルもの映画では、現在をよくするために過去を変えるとか、未来をよくするために現在に影響を及ぼすといったパターンが多いように思うのだけど、この映画は「すでに未来から影響を及ぼされちゃってる現代を、それを知らずにさらになんとかしようと悪あがき」という構図がめずらしいような気がします。時間軸がいりこになっててわかりにくいので、もう1回観よう。

  

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