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2007/04/23

週末映画&芝居

■ハサミ男■
もしや、この人があの人で、あの人がこの人かな、ということは、偽ハサミ男が出現したあたりで気づいた。だって、警察が目撃者のあの人のことについてまったく触れないのは、不自然だもの。
それはいいとして、なぜハサミ男はああいう女子高生(中学生だったかな?)を被害者に選んだのだろう? 不登校だった自分のせいで父親が死んだと思い込んでいたようだけど、それが「美人で成績がよくて清潔そうな女子学生」への憎しみとか抹殺願望へどうつながるのか、うまく理解ができない。そして、そのための凶器がなぜハサミである必要があるのかも。
それと、偽ハサミ男。あの殺害動機からすると、殺意は「その日」のうちに芽生えて、「その日」のうちに犯行に及んだのだと思うのだけど、ではなぜ「その日」にハサミ男の凶器を模したハサミを持っていたのだろう? あの凶器をつくるにはかなりの時間が必要なはず。なぜ偽ハサミ男はそんなものをつくったのか、いつからつくっていたのか、どうして「その日」に持っていたのか、ふだんから持ち歩いていたのか、だとしたらなぜ?
いろいろなことが未解決のままに終わってしまった気がするのだけど。もやもやが残るな。

  


■ロスト・イン・ラ・マンチャ■
なんか、ここまでいろんな物事がうまくいかないと、「ドン・キホーテの呪い」が本当にあるんじゃないかという気がしてきますね。しかし、飛行機の爆音とか、ロケ地選択のときに気がつかなかったのかよ。テリー・ギリアム監督、面白いけれど、きっと困った人なんだろうな。なんというか、愛すべき厄介者みたいな? けっきょく一部の断片しか撮影されなかった「The Man Who Killed Don Quixote」ですが、これ、完成してたら、きっとすごく楽しい映画になったんだろうなということが端々からうかがえます。ちょっとしか出てこないけれど、出演者だったジョニー・デップが真剣に映画に取り組む姿勢なども垣間見られて、そういった点もまた楽し。

  


■ウェルカム!ヘヴン■
なんか、面白いような、面白くないような、微妙な感じでした。けっきょく「ボクサーの魂」が持つ重大な意味が最後までよくわからなかったし。ペネロペ・クルスはやっぱりきれいですね。今回は訳あって非常に下品な感じの立ち居振る舞い・話し方をしていますが、そういった芝居もぴったりはまる感じがします。ただなぁ、彼女は声があまりよくないよなぁ。話し方とか言葉遣いは演技で下品にも上品にもできるだろうけれど、声自体の持つちょっと下品で安っぽい感じは、たぶんどうしようもないのではないかと。あの顔立ちとあいまって、そこが魅力的だともいえなくはないのだけど。

  


■ドリアン・グレイの肖像■
若い男優のみの異色劇団・Studio Lifeの舞台中継。彼らのお芝居は『トーマの心臓』を観にいったことがあるけれど、芝居そのものよりも、客席がほぼ99.9%くらいの割合で女性ばかりで、ある意味で異様だったのが印象的。しかし、CATVとはいえ舞台中継とインタビューで構成される冠番組を毎週放送してるなんて、金持ちなんだな、ここ。
で、オスカー・ワイルド原作の『ドリアン・グレイの肖像』なわけですが、なんというか、非常に微妙。原作小説を読んだことのない人に、あの芝居であの物語の魅力が伝わるのだろうか? 原作に対して持つイメージは人それぞれだと思うけれど、自分にとっては、ドリアン・グレイという人物はもっと無垢で美しい容貌をしていなければいけないのですよ。さながら天使のような美少年(いや、青年ですが)。一目で見る者をとりこにせずにはおかないようなイノセントな感じ。さながら『ベニスに死す』で老芸術家が追い求めた「理想の美を体現した少年」のように。だけど、舞台で演じたあの人は... 彼には「世俗」のにおいが普通に感じられる、普通の人にしか見えないのですよね。
容貌はかぎりなくイノセントでありながら、思想や行動はどんどんと悪へ流れていく。その「悪」の部分と「老いへの恐怖」を表わすのは肖像のみ。ひとつ悪事を行なうごとに肖像の「自分」がまた一段醜くなっていく。心を入れ替え「善人」になろうとし、善事を行なったつもりなのに肖像は「それも悪だ」と彼に思い知らせる。そういった表面と内面の対比、善と悪の対比、そこから生まれるドリアンの葛藤や自己矛盾は、ドリアンが「かぎりなく無垢で美しく誰からも一目で愛される容貌」であることが大前提だと思うのだけど、その部分でまったく「舞台」に入り込めませんでした。
それと、女性の役は、やっぱり女優さんにやってもらったほうがいいですよ。無理しないで。ぜんぜん「女性」に見えませんもん。ドリアンが具体的な「悪」へと落ちていくきっかけともいえる美人女優のシビル・ヴェイン役の人も、ぜんぜん美しくないんですけど。これではドリアンが入れ込む理由がまったく理解できない。美しくないドリアンに、美しくないシビル。脳内変換では補足しきれませんでした。

  

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