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2007/03/26

週末映画


■パフューム ~ある人殺しの物語~■
劇場で鑑賞。う~ん、最後まで乗れなかったというか、物語の世界に入っていけなかったです、自分。主役の男優さんの顔つきが好きになれなかったこともあるし、そもそもこの主人公がなぜそこまで匂いに固執するのかもわからなかったし、彼にかかわる人がことごとく破滅していくのも気分悪いし、ラス前の大乱交もなんだそりゃって感じだったし、オーラスはどうなったの? カニバリズム?? なんだかよくわからなかったし。そもそも香水に対する思い入れとか香水が持つメタファーとかが身近な実感として自分にはないので、理解しにくいのかなぁ。なんか困っちゃったなぁという感じだけが残りました。




■プラトニック・セックス■
これは、あれですね、いわゆるケータイ小説みたいな内容。レイプ、中絶、恋人の死……『恋空』ですか? わかりやすいエピソードを上手に並べたって感じです。主人公の小娘、いろんなことがすべて自業自得な感じで、ぜんぜん同情も共感もできません。彼のほうも、こんな小娘にひっかかってるなよと思ってしまいます。飯島愛の原作は読んでないし、読む気も起きませんが、芸能界引退だそうで、おつかれさまでしたということで。

  


■天使の牙 B.T.A.■
何ですかねぇ、これ。アイデアは悪くないと思うんですけどねぇ。役者さんはそれぞれに持ち味を出してて、いいと思うんですよ。ストーリーも大筋のところは上手に組み立てられてて、悪くないと思うんです。んでも、せっかくの芝居とか物語とかがどんどん嘘っぽく感じられてしまうのは、部分部分のエピソードやシーンとかが悪いのかなぁ。原作の小説は評判がよいようですが、たしかにじっくりと小説で読んだら面白いのかもしれません。きっと、設定や伏線などもきっちりと練り上げられていることだろうし。西村雅彦、怪しさ満載でしたね。大沢たかお、あいかわらず安定した演技です。佐田真由美、映画初出演作品だそうですが、がんばってたと思います。ただ、この役はどちらかといえば黒谷友香で見たかったかな。ところでB.T.A.って何の略?

  


■姑獲鳥の夏■
雰囲気はいいですね。堤真一、阿部寛、原田知世、田中麗奈あたりのお芝居も、それぞれの持ち味が出ていて、役にもあってたんじゃないでしょうか。原作を読んでる人からするとずいぶん雰囲気が違うらしいですけど、それはそれとして。しかし、長瀬正敏演じる「関口巽」というキャラクターは、何なのですかねぇ? 彼がいるからストーリーが展開していくわけで、いわば狂言回し的な役割なんでしょうが、なんだかグダグダしてて、自分はああいう人、ちょっと苦手な感じです。堤真一演じる京極堂のセリフ、長くて小難しいものが多くて、よく理解できん。そんなんことも含め、本で読んだほうがおもしろそうな作品だなと思いました。

  


■ザ・リング2■
アメリカ製リメイク版の2作目。1作目の『ザ・リング』は劇場で観たのだけど、日本版の『リング』と同様、あんまり面白くなかったというか、やっぱ原作小説がいちばんだよなと思ったり。んで、2作目。もう原作小説とは関係のない話になってるので、かえって「別物」として見やすい。内容自体は、わかりやすいアメリカ製ゴースト・ストーリーなんじゃないでしょうか。ゴーストのサマラよりも、サマラに狙われるエイダンのほうが怖い(顔が)のは1作目と同じ。なんでまたビデオテープが出てきたのか、しかもレイチェルたちの住むすぐそばに、のあたりは理解不能だけど、硬いことはいいっこなしで。ホラー映画としてはたいして怖くないですが、エンタテインメントとしてはそこそこ面白いんじゃないかしら。鹿の大群はちょっと怖い(前作では馬でしたね)。使われている曲が『ローズマリーの赤ちゃん』『サスペリア』のパロディぽくて、ちょっと面白かった。

  


■ファイナル・レジェンド ~呪われたソロモン~■
オープニングは十字軍とかが出てきて、宗教色の強いミステリーになっていくのかと思ったら、『ロマンシング・ストーン』系の派手なアクション映画でした。主演のジャン=クロード・ヴァン・ダムがイヤラシそうな顔つきで、どうも好きになれません。ほどほどにテンポもよくて、活劇としては楽しいですね。秘宝発掘絡みでもう少しいろいろな仕掛けがあったほうが自分としては好みかな。

  


■ウンベルトD■
古いイタリア映画。う~ん、どうしましょう。古いイタリア映画はつらい内容のものが多いのだけど、これもつらいなぁ。つらいけど、だからどうしろといわれてもなぁ、というのが正直なところ。ウンベルトじいさん、気の毒だなとは思うけど、このじいさんにあんまり共感ができないんだよな。なんか、文句をいってるだけで、問題解決のためになにかをしようという意識が希薄というか。もちろん、その当時はじいさんが何かできるような状況ではなかったのかもしれないけど、にしても、身の回りのものを売るとか知人に借金を頼むとか物乞いの真似事をしてみるなんていうその場しのぎの方法以外のアクションが見たかったところ。フライク役の犬はなかなかよかったです。


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