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2007/02/26

週末映画

■妹の恋人■
劇場で鑑賞。ジョニー・デップが出演している、15年くらい前の映画。ジョニーがまだ坊やの顔をしてる。丸っこくて可愛い。チャップリン映画へのオマージュなども取り入れつつ、心やさしい登場人物たちを描いてる。あたたかい、やさしい気持ちになる話なのだけど、映画の最後における彼らの「いい状態」はけっこう危うい現実の上にあり、それをいつまで続けることができるのかと考えると、少し哀しくもなる。それでも、いまの「いい状態」を大切に喜ぶことが、きっと大切なのだろうな。むかしの映画らしい、よい映画。

  


■マリー・アントワネット■
劇場で鑑賞。ソフィア・コッポラ監督の映画は、『ロスト・イン・トランスレーション』がいまいち自分に合わなかったので、ちょっと警戒気味。事前情報でも、とくにストーリーとかに盛り上がりがなく、こういった映画が合わない人には退屈このうえなし、といった評判だったし。でも実際は、なかなか素敵な映画だった。たしかにストーリー的にはたいした盛り上がりもなく、舞台も「マリー・アントワネット」というタイトルから多くの人がイメージするであろうフランス革命の激動に巻き込まれる時期ではなく、マリーがフランスに嫁いできてから革命が起きる少し前までというのも肩透かし気味ではある。でも、まだ少女といっていい年頃に家族とはなれ、故国を捨て、愛犬とも別れ、たった一人で異国に政治の道具として嫁がされ、異国の風習に戸惑い、異国人として好奇&軽蔑の目で見られ、夫に顧みられず、寂しさやつらさを浪費とバカ騒ぎでしか埋めることができなかったのであろうマリーを思うと、哀しく感じられる。生まれた家や場所や時代が違えば、友人や知人に愛され、よい伴侶と出会い、年老いるまで幸福な日々を過ごせたかもしれないのにと。短い生涯の中でマリーが追い求めた美しい時間の一部を切り取った映画。キルステン・ダンストがとても可愛く撮られていたのが印象的。




■メゾン・ド・ヒミコ■
最初のうちは年取ったオカマのバカ騒ぎ振りにキツさを感じ、ひいてしまうのだけど、だんだんそれがあまり気にならなくなってくるのが素敵。ただ「人」として、安心できる場所、気の置けない友人、おだやかで落ち着いた日々を、望んでいるだけ。たまたま、ある意味でマイノリティだったがために、その意味でのマジョリティから軽視され、迫害もされるけれど、そこに見えるのはマジョリティの強さではなく、個々が弱いからマジョリティにすがりたがる、マジョリティ側の恐れ。違いはたんに違いでしかなく、悪ではない。それに、表面的には違っているところもあるけれど、本質的にはたいした違いがない。世の中の多くのことも、きっとそうなのだろう... などと思う。趣と余韻のある素敵な映画。

  

■大停電の夜に■
よく計算された、だけどよくありがちな物語。いくつかのエピソードがそれぞれに関連を持ちひとつの点に収束していく展開は、早い段階で読めた。それぞれの関連性も、おおよそ想像どおり。その点で、たいした驚き等はないけれど、逆にいえば、安心して見ていられる内容。インスタント・コーヒーのBlendyが協賛しているようで、途中に原田知世がBlendyを入れるシーンがあり、原田知世が出ているBlendyのCMを強く思い出させられるのは、スポンサー的にはありだろうが、映画的にはどうなの?

  

■チャーリーとチョコレート工場■
まるでディズニーランドのアトラクションような、チョコレート工場内のシーンは楽しい。でも、観ているあいだは楽しいのだけど、観終わったあとにはとくに余韻等が残らない。露骨に教訓めいたお話で、そのあたりがちょっと勘弁といった感じ。リスのシーンはやっぱり可愛い but 怖いよ。

  

■エクソシスト・ビギニング■
エクソシスト・シリーズ(?)も、2004年につくられるとこういう形になるわけね。見た目に派手なスプラッター&ホラーになってて、痛かったりグロかったりはするけれど、べつに怖い感じはしない。そもそも『エクソシスト』も、怖い映画という印象ではないのだなぁ、自分にとっては(むしろ笑った)。エクソシスト・シリーズって、たぶん美意識の点で自分の好みと方向性が違うのだろうな。当時いろいろあったオカルト系ホラーのなかでは、やはり『オーメン』『サスペリアII (赤い深淵)』が好き。『エクソシスト・ビギニング』ではナチスがらみのエピソードを挿入しているのだけど、いかにもとってつけた感じで、かえって物語の深みをなくしてるというか、安っぽくしてしまった印象。

  


■時をかける少女■
原田知世がめちゃ若い。お肌つるんつるん。いかにも青春映画という感じで、甘酸っぱい気分になれるのだけど、しかしみんな芝居ヘタだなぁ。台詞回しも変な言葉遣いだし。エンディング・ロールで床に倒れた原田知世がむっくり起き上がってテーマ曲を歌い始めるシーンは、やっぱり笑える。「ももくり三年 かき八年」の歌は名曲。筋肉少女帯のカヴァー・ヴァージョンも素敵だよ。

  


  


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