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2006年5月14日 - 2006年5月20日

2006/05/19

ナスのミートグラタン

スーパーで牛挽き肉と豚挽き肉の小さなパックがそれぞれ賞味期限いっぱいで半額だったので、買ってきました。冷蔵庫に長ナスが2本と舞茸があるので、これでひさしぶりにミートグラタンをつくりましょう。

深鍋にオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを香りよく炒める。

牛挽き肉・豚挽き肉を加え、ぽろぽろになるまで炒める。

塩・胡椒・ナツメグで味付け。白ワインも加えてみる。

舞茸をばらばらとほぐして加え、混ぜ合わせる。

ホールトマトを加え、必要なら少し水も加えて、煮込む。

半円柱形に切って灰汁抜きしたナスを、取っ手の取れるティファールのフライパンで、オリーブオイルで炒める。オイルはたっぷりめ。

ナスがほどよく炒まったら、フライパンの中で綺麗に並べ、上から満遍なく舞茸入りのミートソースをかける。フライパンの中でソースが全体にいきわたり、ほどよくナスが見え隠れするくらいまで。

上からチーズをふりかける。粉チーズでもピザ用チーズでもとろけるチーズでも何でもいいと思いますが、冷蔵庫にパルミジャーノのスライス(パック入り)があったので、うちではこれを使いました。

オーブンで、チーズがほどよく溶けて焦げ目がつくまで焼く。

つけあわせはカプレーゼとレタスのサラダ。ナス入りとはいえグラタンがミートソースで肉肉してるので、「野菜を食べた!」という気分になる生の野菜を多めに用意しました。

ワインは、昨日開けたシャブリ・エアラインセレクション / ルイパージュが冷蔵庫にあったのだけど、トマト味のミートグラタンには赤ワインのほうがいいかなと思い、マストロベラルディーノのタウラージ・ラディチを新たに開けました。

タウラージ ラディーチ[2000]マストロベラルディーノ

タウラージ・ラディチ、甘い風味としっかりしたボディにバランスのよい酸とタンニンもあって、すっごく美味しい。すっごく美味しいのだけど、ミートグラタンと一緒に楽しむにはちょっと力強すぎたかな。凝縮した旨みが、料理の味を覆い隠してしまうかもしれません。パンをつまみながら飲むので充分だな。ワイン単体で満足できる味わいです。あるいは、しっかりと力強い味わいの肉料理と一緒がいいかも。

う~ん、この食卓にはサンジョヴェーゼかなにかのほうが、バランスがよかったに違いない。

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2006/05/18

AMEBA4 / AMEBA4

ブーツ型をしたイタリア半島のかかとのあたり、プーリア州(Puglia)バーリ(Bari)出身の4人組グループ、Ameba4(アメーバ・クァトロ)のデビュー・アルバムです。2006年のサンレモ音楽祭新人部門参加曲「Rido... forse mi sbaglio」も収録されています。

サンレモ参加曲もそうでしたが、基本的には1980年代ごろのイギリスのニューウェーヴを思い出させるような感じでしょうか。ミディアムからスロー・テンポの曲が多く、演奏形態はニューウェーヴ風だけど、メロディにはもっと昔のブリティッシュ・ポップ風なやわらかさがあります。M4「Via da noi」などは8分の6拍子の露骨にオールド・ファッションドなロッカ・バラードで、いまどきこんなのありかとも一瞬思うのですが、かえっていまの時代にはこういうのも新鮮なのかもしれませんね。

こういったブリティッシュ・ポップ/ニューウェーヴ風なグループは最近のイタリアに多いように感じますが、Ameba4の音楽はイギリスぽい装いを聴かせながらも根底にイタリアの濃い血が流れているように感じられるところが好ましいです。イギリス風の曲でも、歌メロのどこかにイタリアらしい伸びやかなメロディが挟み込まれていたり、醒めた若者風な曲でもちょっと歌い上げるパートがあってイタリアの情熱がこぼれてしまったり。こういうところ、好ましい。

曲調にバリエーションがあまりないので、アルバムを通して聴いてるとだんだんどれも同じに聴こえてきてしまうところがあり、これは今後の課題だろうな。また、このアルバムではプロデュースとアレンジをCorrado Rustici(コッラード・ルスティチ)が手がけているのですが、今後もCorradoがかかわって、彼らを育ててくれるのか。そこもポイントになるかもしれません。

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2006/05/17

MATIA BAZAR / ...BERLINO...PARIGI...LONDRA

Matia Bazar(マティア・バザール)のオリジナル・メンバーで、曲づくりの中心人物でもあったPiero Cassano(ピエロ・カッサーノ)脱退後にリリースされた最初のアルバム(Pieroは1999年に復帰しています)。それまでのダイナミックかつドラマティックなポップ・ロック・サウンドを残しつつも大胆にテクノ・ポップ・アレンジを導入し、ずいぶんと印象が変わりました。

M1「Lili Marleen」はたしか、このアルバムと同じタイトルの日本独自編集盤ではB面の最後に収録されていたように記憶しています。そのためか、この曲を聴くと、なんだかもうアルバムが終わってしまうような気がします(笑)。Marlene Dietrich(マルレーネ・ディートリッヒ)などで有名な曲ですが、テクノ・アレンジが施されたこのアルバムのなかでも、もっともテクノ・ポップ風味の強いアレンジになっています。

M2「Io ti voglio adesso」は、イントロのころころとしたエレクトリック・ピアノの音がとても可愛らしいですね。メロディがなめらかにつながらず、展開や構成に予定調和を見つけにくい、だけど緩急のドラマがあって美しい独特のヴォーカル・ラインは、Antonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)時代のMatia Bazarの曲以外ではなかなか聴けない気がします。

M3「Passa la voglia (Look at the rain fall)」ではイントロがスペーシーなシンセサイザー・プログレッシヴ・ロック風。ヴォーカル・パートに入ると、空気の澄んだ明け方の青い空のような爽やかな風が吹きます。

M4「Che canzone e'」はリズムの強調されたポップ・ロック。Antonellaのヴォーカルにはおてんば娘のような元気な可愛らしさがあり、楽しいです。曲の途中に、フィルターかヴォコーダーかなにかをかけたマイクでアルファベートを唱えるパートがあるのですが、この部分のバックで演奏されているギターのメロディは、あとの曲でまた出てきます。

M5「Fortuna」は、イントロの部分を聴くとM1とどう傾向のテクノ・ポップかなと思うのですが、ヴォーカル・パートへ入っていくとMatia Bazarらしいなめらかなポップスへと変わっていきます。1コーラスめでは男性ヴォーカル(誰かしら?)、2コーラスめからはAntonellaへとチェンジして、ヴォーカルの変化もつけています。ディストーションのかかっていないエレキ・ギターの音も好ましく感じます。

M6「Fantasia」はこのアルバムのなかでもなかなか魅力的な曲。デジタルなシンセサイザーの音とクリーンなエレキ・ギター。男女によるヴォーカルの掛け合い。いくぶんシリアスな感じの歌メロ。ヒューマン・ヴォイスを使った空間を感じさせるコーラス。M4の途中で出てきたギターのメロディが、ここでまた導入されています。

M7「Stella polare」は、個人的にこのアルバムのなかでもっとも好きな曲。ゆったりとしたメロディに乗るAntonellaの伸びやかな歌声が空高くまで届いていくようです。無限の空間が広がる夜空を眺めているような印象でしょうか。バックの演奏が意外と可愛らしくて、これもまた魅力的。

M8「Zeta」はピアノによる独奏。ほんのりクラシカルな雰囲気はありますが、とくにどうといったことのない曲のように思います。ピアノの音色に艶がないのが残念。

M9「Fuori orario」はアップ・テンポのロック。がちゃがちゃしたエレキ・ギターの音は気持ちいいのですが、白玉中心のキーボード・アレンジは平凡でいただけない感じです。曲調的にはMatia Bazarの前身グループともいえるJ.E.T.(ジェット)の面影が見える気がします。

M10「Astra」はこのアルバムで2曲目のインストゥルメンタル。オルゴールのねじを巻くSEから始まるので、ファンタジックな感じになるのかなと思いきや、スペーシーなシンフォニック・プログレッシヴの香りが漂う曲でした。キーボード・オーケストレーションをバックに気持ちよくメロディを奏でるギター。後半部ではピアノとAntonellaのスキャットも入ります。どことなくセカンド・アルバム『Granbazar』のころの彼らを思い出しました。


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2006/05/16

PROCOL HARUM / SOMETHING MAGIC

Procol Harum(プロコル・ハルム)の10枚目のアルバム。このアルバムのリリースと、アルバム・プロモーションのための小さなツアーを行なったのち、Procol Harumは活動を停止します(のちに再結成され1991年に『The Prodigal Stranger』をリリースしますが)。

おそらく船の甲板にある椅子に座る、首のない貴婦人。注に浮かぶ逆さまの金魚鉢(金魚入り)。空を埋め尽くす黒雲と水平線上に輝く光。意味ありげなモチーフがふんだんに配置されたジャケット・アートは、プログレッシヴ・ロック風です。収録されている曲にもオーケストラもふんだんに使っていて、このアルバムではたおやかなクラシカル・エレガンスを意識したのかもしれません。

M1「Something Magic」では、冒険映画に出てくる砂漠の王宮での王様のお出ましのときにかかるようなイントロがなんだか楽しいです。おなじみのオルガンやオーケストラのほかにブラスも入り、ほどよくクラシカル、ほどよくユーモラスで、Procol Harumの持つ音楽性をほどよい薄さで総動員といった印象です。

M2「Skating on Thin Ice」はピアノとオーケストラを中心とした、おだやかでのんびりしたスロー・ポップス。ほんのりクラシカルな風味は、やはりProcol Harumサウンド。

M3「Wizard Man」はミディアム・テンポのポップ・ロック。ハンド・クラップやオルガンの使い方が1960年代や70年代前半の香り。伸びやかでないエレキ・ギターの音色も、古き良き時代のロックを思い出させます。

M4「The Mark of the Claw」では、クラシカル・エレガンスとは別方向でのProcol Harumの特徴でもある、ちょっといなたいブルース・ロックを聴かせてくれます。ピアノのコード・ストロークやファズ・ギターの音色が懐かしい感じです。

M5「Strangers in Space」はスローなジャズ・ブルース風のバラード。ハモンド・オルガンが心地よい音色でなっています。効果音の使い方がちょっと彼ららしくないかな。

M6~M8は「The Worm & The Tree」という組曲。ピアノとオーケストラ、そして忘れてはならないハモンド・オルガンを中心に、Procol Harumのクラシカル・エレガンスな側面をたっぷりと聴かせてくれます。中間部では軽やかなリズムに乗ったポップスや、いなたいブルース・ロック風なパートも挿入されますが、全体を通してはイギリスの田園を思わせるような、のんびりとおだやかで美しい風景が思い浮かぶような曲調です。詩の朗読のような、あるいはナレーションのようなヴォーカルも、どことなくファンタジックな雰囲気を加味しています。

それぞれの曲にProcol Harumの持つさまざまな面が感じられて愛らしいのではあるけれど、曲そのものの持つ魅力や、アルバム全体の持つ吸引力といった点では、ちょっと弱いし小粒だなという印象があります。このアルバムでいったんProcol Harumはその歴史の幕をおろすのですが、なんとなく「力尽きて倒れた」といった印象で、少し寂しさを感じます。



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