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2006年3月12日 - 2006年3月18日

2006/03/17

その先にはなにがあるんだろう

いいことじゃないよ。
だけど、食ってかなきゃいけないんだよ。

だから、誰かの時間と労力とその成果を、
自分の好き勝手に扱っていいというのか。
頼んでつくってもらったものを、受け取る段になって、
やっぱりいらないと投げ捨てていいのか。
合意のうえに交わした約束を、
踏みにじってもいいのか。

食っていくための仕事なら、
その気になればいくらでも見つかるはず。
なのに、なぜ、その仕事でなければならないんだろう。
他人を踏みつけにしてでも、
その仕事で食っていきたい理由はなんなのだろう。

いいことじゃないけど、やらなくてはいけない。
それは、一時的なことなのか。
どこかの時点に到達するために、いまは涙をのんで、
あえてやっているというのか。

では、その時点とは、どこだ?
多くの人を、多くの約束を、その重みをないがしろにする先に、
なにがあるというのだろう。

いいことじゃないよ。
だけど、食ってかなきゃいけないんだよ。

自分が生きていくためには、
他人を殺そうが他人から盗もうがかまわない、
といっているのと同じ。
すでに、「買う」といったはずの他人の時間と労力を盗んでいる。

そうまでしなければ残せないようなものなら、なくしてしまえ。

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2006/03/16

MODA' / TI AMO VERAMENTE

2005年のサンレモ音楽祭新人部門に「Riesci a innamorarmi」で参加したグループ。このアルバムは彼らのデビュー作で、もともとは2004年にリリースされたものにサンレモ参加曲を追加して2005年に再リリースされました。

サンレモ参加曲の「Riesci a innamorarmi」から始まるアルバム前半の数曲を聴いて、彼らも最近よくあるLunapop(ルナポップ)系の古いブリティッシュ・ポップスを思わせるノスタルジックなバラード・ポップが得意なグループかと思ったのですが、アルバムのなかには意外とロックンロール風な曲も多くあり、Lunapopよりもずっとロック色の強いグループだということがわかります。ノスタルジックな印象を持っているところは変わりませんが。

アルバムのなかではバラード・ポップ調のものとロックンロール調のものに曲調が二分されています。バラード調のものは、ちょっとこもった感じの音色のかわいらしいピアノにオーケストラも導入され、おだやかで美しいメロディを素直に楽しめます。ロックンロール調のものは、比較的平凡な印象の曲が多いのですが、中間部に静かなパートを入れたり、ほんのりとした哀愁を混ぜ込んだりと、構成やアレンジにそれなりの工夫をしています。

哀愁は漂わせているのだけど、前面に出てくる印象は明るく暖かな感じなのが好ましいです。歌い上げるようなドラマティックなメロディもあるのですが、ヴォーカルが張りと艶と声量のあるタイプではなく、どちらかというとへなちょこひ弱系なので、あまりドラマティックにも暑苦しくもならず、かえって身近な感じになって好ましいと思います。

曲のヴァリエーションが乏しい(大雑把にいって2種類しかない)のが残念ですが、個々のフレーズには、おおらかな美しさや楽しさ、ほんのりとした寂しさなど、素直に心に届く要素が多いので、これらを上手に活かして曲の幅を広げていってほしいと思います。


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石と刃で気分すっきり

昨日はスーパーでほうれん草が特売98円だったので、消費期限ギリギリ2割引のひき肉も買って、ほうれん草とひき肉のくたくた煮をつくることにしました。この料理、簡単でおいしいので、ほうれん草が安くなっているとついつくってしまいます。

調理方法はほんとに簡単。ニンニク、たまねぎ、下茹でしたほうれん草をひたすら細かくみじん切りにして、まずはニンニクとたまねぎをオリーブオイルで炒めます。中火でじっくりとたまねぎの甘みを引き出したら、ひき肉を投入。塩・胡椒で基本の味付けをして、ひき肉がぽろぽろになるまでじっくり炒めます。そこにほうれん草を投げ込み、白ワインと水でひたひたになるくらいにし、唐辛子をひとつまみ(一味でも七味でもカイエンペッパーでも可。ほんとは青唐辛子を切って入れると辛さと爽やかさが加わって美味しいのだけどね)。あとは中火でほうれん草がくたくたになるまで煮るだけ。

みじん切りが多少面倒な以外は、材料を炒めて煮るだけなのでほんとに簡単な料理なのですが、ここでおいらは気がつきました。

うちの包丁、なんでこんなに切れないんだ?

ニンニクはさくさくと細切れにできましたが、たまねぎにはなかなか刃が入っていかない。ほうれん草にいたっては切るというより広げて押しつぶしているような感覚。

切れない包丁は、調理時間が余計にかかる、怪我をする確率が高くなる、素材を押しつぶすので見た目が美しくなくなる、素材を押しつぶすので細胞や繊維が必要以上に破壊され味や栄養素が流出しやすくなる=美味しくなくなる……などなど、いいことがないのです。

そういえばなぁ、もう長いこと包丁砥いでないもんなぁ。西洋ナイフを砥ぐためのスティック状の砥ぎ器(100円ショップで購入)でときどき申し訳程度にシャッシャッとはするけれど、あれだと一瞬ちょっと切れるようになった気がするだけなんだよなぁ。

というわけで、すべての材料を鍋に投げ込んでくたくたと煮ているあいだに、ひさしぶりに砥石で包丁を砥ぐことにしました。

砥石に水を振り掛けて、流し台の端っこに固定して、包丁の両面をシャッシャッと。まずは刃全体、次に根本、中間、刃先と部分ごとに。とくに中間部から刃先にかけての部分は砥がれにくいので念入りに。これを両面とも、何度か繰り返します。

となりのガスコンロでは鍋がくつくつ。手元では砥石と包丁がシャッシャッ。

くつくつ、シャッシャッ。
くつくつ、シャッシャッ。
くつくつ、シャッシャッ。

気がつくと、ほとんど無心で包丁砥ぎに没頭してました。

気持ちいい。

ただひたすらに、砥石に包丁を滑らせて、刃をつけていく。
これだけのことが、なんだか妙に気持ちいいのです。
余計なことを考えず、砥石と包丁の状態だけを見てる。
ときどき刃のつき具合を確認しながら、ひたすらに砥いでいく。

研ぎ終わったときは、なんだか晴れ晴れ、気分すっきりです。
出題するお姉ちゃんだけがスッキリしている山手線の気分すっきりクイズ(?)を解くよりも断然すっきりです。
うん、理由はわからないけれどなんだか気分が晴れないなぁというときは、また包丁を研ごう。そうしよう。

くたくた煮を食卓に持っていく前に、トマトと豆腐のサラダ(カプレーゼ風)をつくりました。砥いだあとだから、トマトがさくさく切れて、これも気分すっきり。

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2006/03/15

MARCO TURRIZIANI / BASTAVA CHE CI CAPISSIMO IO E I MIEI

Marco Turriziani(マルコ・トゥッリツィアーニ)についての詳しいことはわからないのだけど、生まれたのは1966年ころのようです。もともとはコントラバス奏者としてオーケストラと演奏していましたが、1990年代に入ってLatte e i Suoi Derivati(ラッテ・エ・イ・スォイ・デリヴァーティ)というポップス系のグループに参加、1998年ごろにグループが活動停止するまで在籍していたようです。

このアルバムは2005年の暮れにリリースされたソロ・デビュー作で、Marcoはヴォーカルとギターのほかにコントラバスも演奏しています。マンガ『ぼのぼの』に出てくるプレーリードッグくんのような、のほほんと平和な顔をした犬と、おそらくMarco本人だと思われる長髪の男性が、向き合うかたちで腹ばいになってうたた寝しているといった感じのシンプルな線画がとても気に入り、とくに情報等を調べずにいわゆる「ジャケ買い」したのですが、正解でした。

ジャケットから感じられるのとは少しタイプが違うような気はしますが、音楽にものんびりと平和な感じがあります。Marcoの演奏するコントラバスとアコースティック・ギターのほか、ピアノ、クラリネット、チェロといったアコースティックな楽器でバックが演奏され、やわらかで、あたたかで、おだやかに楽しい感じが漂います。

歌はフォーク・タッチなのだけど、演奏は古いヨーロッパのムード音楽やサロン・ミュージックといった印象で、ほんのりノスタルジックなロマンを感じます。そこに乗るMarcoの歌声も素朴で淡々としているのだけど、ときには少し力をこめてメリハリを出しています。彼、もう40歳くらいのはずなのですが、その歌声には感傷的な青臭さのようなものがときに感じられ、それがまた胸にしみます。この感じはFranco Simone(フランコ・シモーネ)などにも通じるかもしれません。また、曲によってはLucio Dalla(ルーチォ・ダッラ)のセンチメンタルをなんとなく思い出したり、Angelo Ruggiero(アンジェロ・ルッジェーロ)の哀しげな美しさを思い出したりもしました。

M1「Benedetto amore」はやわらかくて軽やかなフォーク・タッチのポップスで、アコースティック・ギター、アコーディオン、チェロ、クラリネットの音色がとても心地よく感じられます。メロディの感じが少しLucio Dallaに通じるように思います。前半ではおだやかに歌っていますが、サビではいくぶん声を張り上げ、力強さを出します。

M3「Nel nome del padre」のイントロで聴かれるピアノとチェロの演奏は、ロマンティックな月夜のよう。そこに詩の朗読のようにMarcoの声がのり、サビに向けて徐々に言葉にメロディがついていくといった流れも素敵です。サビ以降は素朴なメロディのフォーク・ロックになっていきます。

M4「Il mio cane ed io」はピアノとクラリネット、チェロなどの演奏が、古いヨーロッパのムード音楽を思わせる、ひなびたロマンを感じます。うらぶれたクラブでアルコールを片手に聴くのが似合いそうな前半から、ゆるやかなダンスを踊る人々の姿が思い浮かぶような後半へとつながる流れも素敵です。

M5「Il figlio che...」ではピアノとチェロの演奏にのって歌われるMarcoのめそめそした感じのヴォーカルがしみます。Franco Simoneを少し力強くするとこんなような感じになるかもしれません。

M8「L'ora delle luci magiche」には寂しげなロマンティシズムが漂います。ピアノ、チェロ、アコーディオンが奏でる、古いヨーロッパを感じさせる哀愁のメロディと、Marcoの歌声が、ヨーロッパの小さな町の石畳の夕暮れを思わせます。



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2006/03/14

やっとサンレモ2006

RaiClickに一時置いてあった(いまはもう削除されているようです。ダウンロードしておいてよかった)今年のサンレモ音楽祭テレビ中継のファイルを今頃になってやっと見だしているおいらです。夕食をとりながらテレビで見られるようにDVD化する(コピー)作業に時間がかかってしまった。しかし、もともとパソコン上で小さな画面で見る用のファイルを無理やりDVD-Videoにしてるので、画質が粗いな。じっと見てると目が疲れる。

昨日はやっとPrima serata(1日目)の第2部・第3部まできました。これでとりあえず2日がかりでPrima serataは見たわけで、今年の参加曲もいちおう一通り聴いた(新人部門はワンコーラスずつでしたが)ことになるのですね。

しかし、うむぅ。

なんか、おんなじような曲が多いなぁ。どれもみんな綺麗なメロディで、平均的なクオリティは高いというか、それなりにいい曲なんだけど、「おぉっ!」と思う曲がないのよねぇ。とくに活動暦のそれなりにある歌手たちは、あいかわらずというか、まぁこんなもんだろうなという想定の範囲内な感じ。

というわけで、男性部門・女性部門・グループ部門といったベテラン組ジャンルで多少なりとも印象に残ったのは、Dolcenera(ドルチェネラ)とAnna Oxa(アンナ・オクサ)くらいでした。Anna Oxaは見た目がすごく怖かった。曲も変な曲で、サンレモ受けはしないだろうなぁとは思いましたが、Annaの個性的な歌声とオーケストラの効果によりとてもミステリアスな雰囲気があって、クセのある曲や歌い方が好きな自分には好ましいですわ。Nomadi(ノマディ)はあんき~おさんのBlogでも言及されていたように、ヴォーカルのおっちゃんが坊さんにしか見えず、「音楽好きのお坊さんたちによる趣味のグループ」といった印象だけが残っちゃいました。

初日ではワンコーラスしか歌わなかった新人部門の参加者たち、こっちのほうが、なんだかおもしろそうですね。とくにRiccardo Maffoni(リッカルド・マッフォーニ)とSimone Cristicchi(シモーネ・クリスティッキ)は妙な個性を持ってそうで期待です。あとはAmeba 4(アメーバ・クアトロ)とかいうグループがちょっと気になる。女性歌手たちは、みんなそれなりにうまいようには思うけど、オーソドックスというか、平均点だなぁ。若い男の子たちは、歌唱力がちょっと微妙な人が多くない? Virginio(ヴィルジニオ)なんて、だいじょうぶかよと心配になりましたよ。

というわけで、今年のサンレモ関係のCDは、コンピ盤2種類と、新人部門参加者を何組か+Anna Oxaあたりを買おうかなぁ。

☆サンレモ2006女性歌手部門参加者たちのアルバム☆
(↓今年の参加曲というわけではありません)


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2006/03/13

週末・観たもの・聴いたもの

髪が伸びてじゃまくさいので、髪留め(櫛のような歯のついた大きな洗濯バサミみたいな奴)で頭のうしろでまとめているのだけど、その姿を自分で鏡で見たら、生活に疲れたお母さん(イメージ)のようでした。はぁ~(ため息)。

■F1バーレーン・グランプリ■
ついに今年のF1が開幕。なかなか力強いレースでしたね。ミハエル@フェラーリも今年は速そうだし、昨日もフェルナンド@ルノーと緊迫したバトルをしてた。やはりこうじゃないとね。ジェンソン@ホンダも安定して速い感じ。ファン・パブロ@マクラーレンがなぁ、なんだかずっと迫力不足なのが残念です。以前のファン・パブロはもっと迫力があったのに。最後尾から3位表彰台のキミ@マクラーレンはさすが。しかし、予選で沈み本選で追い上げっていうパターンからはそろそろ抜け出してほしい。ニコ@ウィリアムズはなんだかおもしろそうな新人ですな。自動車メーカー(BMW)に見限られたウィリアムスですが、コスワース・エンジン、けっこう速そうじゃん。新しいチーム・カラーとドライバー構成がまだなじめなくて、画面を見ながら「こいつは誰だ? どこのチームだ??」となってしまう部分が多々あり、とくにトロ・ロッソとミッドランドはまったく判別できないままに終わってしまった。BMWもほとんど印象に残ってない。スーパー・アグリは... 完走するのが「奇跡」な状態でF1に来るなよ。

■David Gilmour / On an Island■
Pink Floyd(ピンク・フロイド)のギタリスト、David Gilmour(デヴィッド・ギルモア)の最新ソロ作。Pink Floydとしてもソロとしてもひさしぶりなんじゃないかしら。ところどころにDavidらしい音色で切り込んでくるギターは聴けるけれど、全体的にはあまりにもおだやかで、あまりにもやさしい音楽で、ちょっと退屈しちゃった。Kate Bush(ケイト・ブッシュ)の新作もそうだったのだけど、きっと、もっと違うものを期待してたのだなぁ、自分。




■Momo■
英語版ペーパーバック。やっと読み終わった。1年くらいかかった(もっとか?)。今回は、知らない単語が出てきてもあまり辞書を引かず、前後の文脈などから大雑把に話の内容を理解していこう、そうすればきっと少しは早く読み終わるはずと思っていたのだけど、あまり変わらなかったかもしれないなぁ。3分の1くらいは知らない単語だったので、きちんと細部まで物語の内容を把握はできなかったけれど、おおよそのことはわかった。1年間行方不明になっていたモモが古い友人たちにあいにく場面は哀しかったなぁ。とくにグイドとの再会&再度の別れのところは胸がつまった。ここのところずっと英語のペーパーバックに挑戦してきたけれど、ここで少しお休み。次は発売になったばかりの日本語版文庫『ダ・ヴィンチ・コード』を読まねば。




■サンレモ音楽祭2006■
RaiClickにおいてあったビデオ、とりあえず全部ダウンロードはしてあったのだけど、ぜんぜん観る余裕がなかった。Prima Serataの第1部のみ、やっと観た。う~ん、どうなんでしょ。あんまり印象に残る曲がなかったなぁ。Dolcenera(ドルチェネラ)とRon(ロン)が、歌声が多少よかったといった感じか。Gigi Finizio(ジジ・フィニツィオ)はグループで出場した意味がよくわからんし、曲はFinizioというよりはまんまGigi D'Alessio(ジジ・ダレッシォ)といった感じ。D'Alessioが自分で歌ったほうがよかったんじゃないだろか。Povia(ポヴィア)は今年のサンレモ優勝者らしいが、これが、この曲が、この歌が、優勝なのぉ? う~ん、むむむむむむぅ。
(↓は2006年のサンレモ参加曲収録アルバムというわけじゃありません)


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