NICCOLO' FABI / LA CURA DEL TEMPO (2003)
1968年5月16日、ローマ生まれ。著名なプロデューサー、Claudio Fabi(クラウディオ・ファビ)を父に持つNiccolo' Fabi(ニッコロ・ファビ)が『Il giardiniere』
でアルバム・デビューしたのは1997年なので、29歳のときですか。このデビュー・アルバムは自分も持っていて、中途半端にテクノ・ポップ・テイストな、あまり好みに合わないタイプの曲が多く、その後はずっとスルーしていたのだけど、いつのまに、こんなに素敵な曲を歌うカンタウトーレになったのだろう。
ロマンチックで、センチメンタルで、ちょっと都会の孤独や寂しさがあって、だけどどれもがさりげない。おだやかで、どこか夢見るような歌声。淡々としたヴォーカル・ラインをほどよく彩り、包み込む、サキソフォンやオーケストラ。無理に盛り上がることもなく、ことさらに哀愁を振り撒くこともなく、素直に、ときに非常にアーティスティックに、つむぎだされていく音楽たち。
初期の頃に見られた中途半端なエレ・ポップ風味はここには感じられません。派手さはないけど、おだやかで落ち着いた気分になれる、素敵なアルバムでした。CCCDなのが残念。
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