EUGENIO FINARDI / SUGO (1976)
1952年7月16日、ミラノ生まれ。1970年代にデビューして、おそらくいまも現役で活動中の硬派なカンタウトーレ、Eugenio Finardi(エウジェニオ・フィナルディ)が、テクニシャン集団であるジャズ・ロック・グループ、Area(アレア)
のメンバーをバックに従えてリリースしたアルバムです。
Eugenioの曲って、自分はあまり聴いたことがなく、アルバムも、この『Sugo』
と、ベスト盤と思われる『La forza dell'amore 2』
しか持っていません。曲のメロディや構成の美しさで聴かせるタイプというよりは、おそらくなにかのメッセージ色がある歌詞を力強いヴォーカルで聴かせるタイプといった印象を自分は持っていて、イタリア語がわからない自分にはとっつきにくいし、その良さを感じにくいアーティストのひとりです。
『Sugo』は、バックがArea
ということもあってイタリアン・プログレッシヴ・ファンのあいだではよく知られた作品なのですが、自分はあんまり興味を持てず。カンタウトーレ(歌もの)作品として楽しむには歌メロの魅力に欠けるし、プログレッシヴ・ロックとして楽しむには構成の魅力に欠ける、といった印象です。
ただ、バックの演奏そのものはテクニカルでキレがあり、ほんのり地中海風な香りもあったりして、なかなか魅力的。手元にあるのはLPをMDにコピーしたものなのですが、リズム・セクションが非常に良い音で録れていて、力強くて引き締まった演奏を聴かせてくれます。インスト曲も数曲あります。
Eugenioのファンがこのアルバムをどう捉えているのかわかりませんが、なんとなく、Eugenio
ファンにとってもArea
ファンにとっても微妙な位置づけにあるような気がする、そんな作品でした。
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