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2006/12/04

ジャカランダの咲く街へ~アデレード(7)

2006/11/21(火) 曇りときどき雨

7時半過ぎ起床。雲は多いけれど、いまのところまだ雨は降っていない。今日はドイツの町並みが見られるハーンドルフからワインの名産地バロッサ・ヴァレーへと巡るツアーに参加するので、このまま雨が降らずにもってくれるといいのだけど。

8時50分、フロントから「ツアーバスが待ってるから、早く降りておいで」という電話がかかってくる。約束は9時なのだけど、少し早く着いたらしい。急いで下へ降りてバスに乗り込む。ほかにもう一人、電話で呼び出されたのであろう外国人女性を乗せてから、バスは出発。このままツアーに出掛けるのかと思ったら、このバスは違うツアーへ行くバスで、自分たちはヴィクトリア・スクエアで別のバスに乗り換えとなった。

今日のバロッサ&ハーンドルフ・ツアー(ノース・アデレード・ハイライト)に参加したのは6組12人ほど。その割りにはバスがでかい。いくつかの町並みや、おそらく由緒ある建物などについて運転手さんが何か解説してくれている(英語なのでほとんどわからず)のを車窓見物しながら、まずはマウント・ロフティの展望台へ。非常に風光明媚。ちょっと曇りがちで遠くまで見えないのが残念。

次はクリーランド・ワイルドライフ・パークへ。ほどよく広い敷地内にカンガルーやワラビーが放し飼いになっていたり、ネズミっぽい小さな哺乳類が園内をうろうろしていたり、もちろんコアラやウォンバットといったおなじみの動物もいて、その気になれば1日中でも自分たちは楽しめる場所なのだが、残念ながらツアーで来ているので滞在時間は1時間。それでも間近でコアラを見て、ワラビーにも触って、それなりに楽しめた。でもやはり、できることならあと30分か1時間、滞在時間がほしかった。

動物園を出たあとは、1830年代にドイツからの移民がつくった町ハーンドルフへ。ここで昼食(各自自由に)&町散策ということだったが、滞在時間が1時間しかない。食事をしたら、町を見る時間などほとんど残っていなかった。

ちなみに食事は「ハーンドルフ・ガーデン・カフェ(Hahndorf Garden Cafe')」という店で、名前どおりガーデン内の席に座り、ソーセージとザワークラウトのバゲットロール、分厚いハンバーグとたっぷりの野菜をサンドしたハンバーガー、ドイツ産のビール小瓶1本を注文。26ドル程度。安い。しかもハンバーガーは肉の旨みたっぷりなうえに甘酢ソースとさわやかなサワークリームが非常にいいバランスだし、バゲットのほうもしっかりと肉の味がするソーセージとしっかり酢の味がするザワークラウトがいいバランス。口がしつこくなることなく、胃にももたれずに食べられる。付け合わせのフレンチフライもサクサクで、今回のオーストラリア滞在で食べたフレンチフライのなかではナンバーワンといっていいだろう。

また、自分らのとなりのテーブルは予約席になっていたのだが、しばらくして6人くらいの団体がやってきて、どうやらそのなかの年配の男性の誕生日祝いらしい。テーブルに着いたみんなで「ハッピー・バースデイ」を歌うなど、楽しげかつ微笑ましい光景だった。別のテーブルの下げものをしながらそれを聞いていた若い(中学生くらいか?)のウェートレスも楽しげに笑っていた。

13時10分前頃に店を出て、残の10分でバス乗り場に戻りながら土産物屋などを冷やかそうと思っていたのだが、突然大雨が降ってきたので軒のある店の前で雨宿り。やむまでに5分以上かかり、雨が小降りになったタイミングで急いでバスに戻るしかできなかった。滞在時間、あと30分か1時間、長くほしかった。

続いて車窓見物、そしてトイ・ファクトリーへ。トイ・ファクトリーで30分の自由時間があったが、とくに自分には興味を引くものはなし。適当に時間をつぶす。次に向かったのはアンガス・パーク・フルーツ・カンパニー。オーストラリアを代表するドライフルーツの専門工場だそうで、ショップが併設されている。試食の干しぶどうをつまみ、喉が渇いたのでSarsaparillaという薬草味のルートビアーのようなドリンク(2ドル)を好奇心から飲み、あとは店内を冷やかして時間をつぶした。ドライフルーツはたしかにおいしそうではあった。

最後はこのツアーのハイライト、バロッサ・ヴァレーの各ぶどう畑見物(バスの車窓から)とワイナリーでのワイン・テイスティング。

雲が切れて陽の差したぶどう畑は本当に美しい。ワインの産地はどこも美しいと聞くが、ラインガウ(ドイツ)、チンクエ・テッレ(イタリア)とくらべても遜色のないほど、バロッサも美しい場所だった。途中、メングラーズ・ヒル(Mengler's Hill)という、バロッサ・ヴァレーのぶどう畑を一望できる場所で停車したのだが、眼下に広がるぶどう畑の中を自分の足で歩けないのが非常に残念なほど、きれいな畑で埋め尽くされていた。

さまざまなワイナリーの持つぶどう畑のわきをバスは走り抜けていく。そのなかには有名なJacob's Creekの畑もあった。広大な敷地がブドウの種類ごとに区分けされ、それぞれの区画にJacob's Creekのロゴとブドウの名前が記された看板が立っている。醸造所も巨大な工場だった。日本で何度か飲んだことのある家族経営の小さなワイナリー「Bethany」のぶどう畑の横もバスは通り、なんだかとてもうれしくなってしまった。

テイスティングによったのは「Klie」という家族経営のワイナリー。このラベル、見かけたことがあるような、ないような。テイスティングのできるワインは白が3種類ほどと赤ワインが6種類ほど、スパークリングが赤と白、スウィートの3種類。デザートワイン2種類にフォーティファイドワイン2種類と、けっこう充実している。しかも、頼めば何種類でもテイスティングさせてくれる。2005年のリースリングは品のよい酸と甘み。2006年のリースリングはまだ若い感じで、よりドライ。2000年のシラーズはかなり熟成が進み、ブランデーのようなニュアンスも出てきはじめている。2005年のメルロー「Deer Stalker」はまだ若い感じで、低価格帯のボルドーに似たニュアンスが少し感じられる。スイートワインは、リースリングとセミヨンでつくられたものは上品かつさわやか、もうひとつはブドウを忘れてしまったが、蜂蜜のような風味が楽しめた。高級ワインの味ではないけれど、気さくで楽しい感じの味わいだった。

ワイナリーをあとにし、アデレードへ戻る。ツアー・パンフではブリッジウォーター・ミルというところへも行くようなことが書いてあったが、時間の都合か何かで今回はカットになったようだ。17時半過ぎ、ホテルに到着。荷物を置き、お茶を飲み、一休みしてから夕食をとりに出掛ける。アデレード滞在もあと2日だし、セントラル・マーケットも終わっている時間なので、今日はレストランで食事をとろう。

19時半頃ホテルを出て、グージャー・ストリートのレストランをチェック。昼にソーセージとハンバーグを食べているので、夜はシーフードを食べたい。とくにこのあたりの名産らしいWhiting(タラの一種らしい。とくにKing George Whitingというのが自慢らしい)を食べたい。店頭に張り出されたメニュー表を調べた結果、Paul'sという店で食べることに。WhitingとGar Fish(ガーという白身魚)、Snapper(鯛の一種)のミックス・グリルと、串に刺したエビ4尾をおそらく直火で炙ったもの、グリークサラダを注文。パン2切れのほかに、お約束のようにポテトの揚げたものがついている。それとグラスで白ワインを4杯飲んで、全部で76ドル。魚はどれもやわらかな甘みや旨みがあって美味しいし、エビはぷりぷり。ギリシャやトルコが混じったようなエキゾティックな雰囲気のある髭もじゃ長髪の調理担当兄ちゃんも感じがよく、声がでかくて威圧的でちょっとこわい感じのアジア人ホールスタッフも帰るときには笑顔で声をかけてくれたし、全体的にとてもいいお店だった。

21時過ぎ、ホテルに戻り、コーヒーブレイク。シャワーを浴びて就寝。明日はいよいよアデレード最終日。土曜に買ったパンが少し残っているので、ランドル・モールのウールワース(Woolworth)で少し総菜を買い足して、明日のお昼はエルダー・パークあたりでピクニック・ランチにでもしよう。

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コメント

オーストラリアと云えば有袋類だと思うのですが、そんな身近にカンガルーやワラビーやコアラが居るのですか?
公園や動物園の中だけでしょうか?
因みに自分の中での有袋類のトップはフクロモモンガです(^-^)

投稿: shun | 2006/12/04 22:59

 毎日慌しく、なかなかハードなツアーですね。アデレードだけでも、1ヶ月くらいないと大変そう。

投稿: なこ | 2006/12/05 03:53

さすがに都市部にはいないようですが、ちょっと町から離れるとすぐに山や林や川などの自然があるオーストラリア。畑や農場とかも多いし。そして、そういった「土や樹が多いところ」には、けっこう普通にカンガルーやワラビーがいるみたいです。

実際、畑の中を数頭の群れで走っていくワラビーを気球に乗って見たこともありますし、ツアーバスの前に突然、道路脇からカンガルーが飛び出てきてバスが急ブレーキをふむのにも乗り合わせたことがあります。パースのそばのロットネスト島というところでは、クオッカという有袋類(メチャかわいい!)がそこらじゅうをうろうろしてますし。

さすがにコアラはユーカリの密生地じゃないといないみたいですが、アデレード近郊のユーカリ林にはけっこう野良コアラがいるそうで、道路脇の樹の上で寝ていたり、ときにはハイウェイを横切ったりする姿が見られると、バスの運ちゃんがいってました。

フクロモモンガって、見たことがない気がするけれど、モモンガで袋があるなんて、考えただけでかわいーっ!

投稿: もあ | 2006/12/08 08:32

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