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2006/11/13

ベースとヴォーカルのデュオにドッキリ


11月11日(土)は、関東近郊在住イタリアン・ポップス・ファンの月に1度のお楽しみ、Italo pop festaの日でした。詳しいレポートは主宰のYohioさんのBlogにそのうち掲載されるだろうから、そちらを読んでいただくとして、今回のFestaでの個人的ないちばんの収穫はPetra Magoni e Ferruccio Spinetti(ペトラ・マゴーニ・エ・フェルッチォ・スピネッティ)という女性ヴォーカルとコントラバスのデュオ。いや、ひさしぶりにちょっとビックリしました。

Petraは10年近く前にPupo(プーポ)が発掘したらしく、Pupoのアルバムでデュエットしている音源が残っていたりもするのですが、それを聴くかぎりでは、これといって特徴のない普通の女性シンガー。なのにこのデュオでは、七色の声を使い分け、ときに奇声を発し(?)、非常にアグレッシヴでパンキッシュなヴォーカルを聴かせてくれます。

そして、そのヴォーカルをサポートするのが、たった1本のコントラバス。このコントラバスがまた、えらくかっこいい。ときにコード・ストロークまでするFerruccio Spinettiはかなりの使い手。それもそのはず、彼はPiccola Orchestra Avion Travel(ピッコラ・オルケストラ・アヴィオン・トラヴェル)のコントラバス奏者だったのですね。もともとパンク系でスタートし、のちにジェントルなラテン・ムードとシアトリカルな作風で独特の個性をアピールするようになったAvion Travelのメンバーだといわれると、納得できる気がする作風です。

キュートでコケティッシュでアヴァンギャルドでパンキッシュ。Art Ensemble of Chicago(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)をバックに従えていたときのBrigitte Fontaine(ブリジット・フォンテーヌ)とかをちょっと思い出してしまいました。なんか、アート系の小劇団みたいな匂いがします。ライヴDVDで紹介されたので、そのステージングなどからも小劇場ぽい雰囲気が漂います。

いや、楽しかった。彼らのファースト・アルバムは最近edelから廉価で再発されたようなので、次のイタリアへの発注のときにリストに加えておこう。ひとつ心配なのは、映像なしのスタジオ録音盤でもきちんと尖った演奏を聴かせてくれているか、ですね。

それ以外に紹介された歌手は、Zucchero(ズッケロ)はあいかわらずZuccheroだったし、久々の新譜が出たLuca Carboni(ルーカ・カルボーニ)もあいかわらず力が抜けてていい感じでした。Pino Daniele(ピーノ・ダニエーレ)はライヴからの紹介でしたが、自分としてはスタジオ・ヴァージョンのほうが好き。Franco Battiato(フランコ・バッティアート)はヴィジュアルのキャラが濃いなぁ(←そんな感想かよ!)。Francoに関しては、その長いキャリアと幅広い音楽性と一風変わった感性を感じてもらうには、3曲の紹介では足りないですね、やはり。

また、僭越ながら自分はAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)の新譜『L'abitudine della luce』から2曲と、最近リリースされたIvano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)の3枚組ベスト盤『Ho sognato una strada』から3曲を紹介させていただきました。個人的には、これらの曲はこの日にFestaで紹介された数々の曲のなかでもベストだと思っております(←自画自賛 ^^;)。

ところで、話は戻ってPetra Magoni e Ferruccio Spinetti。自分は彼らのことを知らなかったのですが、インターネットで検索してみると、意外と彼らについて触れている日本のBlog等がたくさんありました。主にジャズ系の音楽ファンの方のようですけれど。以前から思っているのですが、日本における「いまのイタリアのポピュラー・ミュージック」って、自分たちItalo pop festaメンバーがよく聴いているようなカンタウトーレやポップ系シンガー/グループよりも、いわゆるクラブ・ミュージック系やジャズ系、あるいはロック系のほうが、リスナーも多いし知名度もあるようですね。ただ、そういった音楽のファンは、とくに「イタリア」にはこだわりがないような感じですが。でも、そのほうが自然といえば自然だし、健全といえば健全な感じもする今日この頃です。

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コメント

きょう小丸が関東で紹介するはずだったの。
ただフォンテーヌが新譜をリリースしたよ♪
いやきのうフォンテーヌで、自画みたいな検索したいなぁ。

投稿: BlogPetの小丸 | 2006/11/13 11:52

お疲れ様でした。
Ivano Fossati良かったですよ。
もあさんの紹介するものにけっこうハマる傾向があります(笑)

投稿: ニコラ | 2006/11/13 14:09

Ivano Fossati、いいでしょぉ~。とくにFestaで紹介した「La costruzione di un amore」は名曲だと思います。寂しげに、哀しげに、かつ、すごく地味に(笑)始まって、曲がすすむに連れてだんだんと盛り上がっていく構成、しかもサビでは単調から長調に転調するなど、すごく自分の好きなタイプです。

ああいった、聴いているだけで頭の中になにかの絵(場面)やストーリーを自分なりに思い描けるような曲が自分は好きです。ヴィデオクリップやライヴ映像にほとんど興味を持てないのは、自分が思い描く前に「絵(場面)やストーリー」を提供されてしまい、自分なりのイメージを頭の中につくりだせなくなっちゃうからだったりします。

投稿: もあ | 2006/11/14 08:15

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