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2006/11/07

MAURIZIO FABRIZIO / MOVIMENTI NEL CIELO (1979)

1952年3月16日、ミラノ生まれ(オリジンはアブルッツォだそうです)。初期のAngelo Branduardi(アンジェロ・ブランデュアルディ)のアレンジャーとして、またAl Bano(アル・バーノ)Patty Pravo(パッティ・プラーヴォ)Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)Rossana Casale(ロッサーナ・カザーレ)Eros Ramazzotti(エロス・ラマッゾッティ)Renato Zero(レナート・ゼロ)など数多くの重要なカンタ(ウ)トーリたちに曲を提供した作者として著名なMaurizio Fabrizio(マウリツィオ・ファブリツィオ)のソロ・デビュー作です。

Maurizioはこのアルバム以前に兄弟のPopi(ポーピ)とともにMaurizio & Fabrizio(マウリツィオ・エ・ファブリツィオ)というデュオでポップ・アルバムを出したこともあるようですし、セカンド・ソロの『Personaggi』もヴォーカル入りのポップ作品らしいのですが(どちらも未聴)、このファースト・アルバムは全編インストゥルメンタルで、オーケストラを使用した作品となっています。

LP時代もあまり流通量がなかったのか、イタリアン・プログレッシヴのファンのあいだでは「幻の名盤」的な扱いになっていましたが、さまざまなレア作品・マニアック作品がCD再発される現在も彼のアルバムはどれもCD化されておらず、いっそうレア感が漂う幻の作品になっています。自分の手元にあるのも、貴重なLP(けっこうノイズが入るので、きっと中古で手に入れたのでしょう)を持っている友人が何年か前にカセットテープに録音してくれたものをMDにコピーしたものだったりします。

内容的には、ポップなクラシック・ミュージックといった印象です。ポピュラー・ミュージックのリズム・セクションが入ったオーケストラの奏でるクラシカル・シンフォニー風音楽といってもいいでしょうか。クラシックはあまり聴いたことがないのでジャンルがよくわからないのですが、バロックやロマン派とかが入り混じった感じなのかしら。Rondo' Veneziano(ロンド・ヴェネツィアーノ)よりは雄大でなめらかでロマンティックな響きが強いように感じます。明るく軽快な雰囲気を持ったところや、悲愴な雰囲気を持ったところもあり、また一部ではAngelo BranduardiBanco del Mutuo Soccorso(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)を思わせるメロディもあったりして楽しめます。

個人的な好みをいえば、自分はやはりヴォーカル作品が好きなので、歌なしの完全インストゥルメンタルであるこのアルバムは、そんなに好きとはいえません。また、巷でいわれていたほどすごい名盤だとも思いません。クラシカル・シンフォニックなインスト・プログレ作品でいうなら、William Sheller(ウィリアム・シェラー)の『Lux Aeterna』のほうが好きかもしれません。でもMaurizioのこのアルバムには、のちのイタリアン・ポップス界で重要人物となっていくMaurizioの若き日の情熱、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノ、作曲、パーカッション、ファゴット、コントラバスを学んだ彼のクラシックへの憧れといったものが感じられ、イタリアン・ポピュラー・ミュージックのファンとしては、やはり愛らしく聴こえてしまうのでした。

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