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2006年11月

2006/11/30

ジャカランダの咲く街へ~アデレード(4)

2006/11/18(土) 曇りのような晴れのような

8時45分頃起床。空を見た。ちょっと雲が多いかな。でも切れ間に青い空も見える。身支度を軽く整え、今日と明日の夕食分の食材を買いにセントラル・マーケットへ。パンやパイ、チーズ、野菜、オードブル、スモークターキーなどを購入。もちろんワインも2日分(2本)。これでマーケットが休みでスーパーも早い時間に終わってしまう日曜日も大丈夫。

いったんホテルへ戻って荷物を置き、あらためて身支度を整えグレネルグ(Glenelg)へ行く。ヴィクトリア・スクエアから出ているトラム(1デイチケット7ドル20)に乗って30分くらいで着くはずだったのだが、トラムの線路のアップデート工事中だとかで、途中まできたところでシャトルバスに乗り換えとなった。トラムだけでなく、シャトルとはいえ、思いがけずバスにも乗れてちょっと楽しい。

グレネルグについて、とりあえず昼食。海に面したScanpi's(スカンピス)で、シーフードミックス(30ドル)とベビースピナッチのスフレ(17ドルくらいだったかな)、ガス入りのミネラルウォーターを注文。ミネラルウォーターを注文するとき、イタリアでの癖でついAcqua Mineale Gassataといってしまい、ウェイターさんを困らせてしまった。

シーフードミックスは、白身の魚、タコ、エビ、イカのグリルにたっぷりのポテト。エビはプリプリだし魚は旨みがしっかりで美味しい。スフレもバターの風味がきいていて、品のいい味わいに仕上がっていた。どちらの料理についていたのかわからないが、生野菜のサラダもたっぷりで、お腹いっぱいになった。

食後はビーチへ。日差しは強く、気温も高いのだけど、風は心地よい涼しさがあり、水はまだ少し冷ため。泳いでいる人もいるが、そんなに多くはない。泳ぐにはまだ少しだけ早い感じか。ひざくらいまで浸かる程度にして、あとはビーチで昼寝。しかし、おそろしく暑い。日焼け止めもしっかり塗ったが、けっこう焼けてしまった。

そしてショックだったのが、おそらくビーチで寝ているときに日差しの強さと暑さにやられてしまったのか、もってきたデジカメが壊れてしまったようで、写真が撮れなくなってしまった。カンガルー島にバロッサヴァレーといったアデレード・ハイライトともいえるツアーがこれからあるというのに... とりあえず冷蔵庫で少し冷やしてみよう。そういうことじゃないか。

ショックを引きずったまま、シャワーを浴びて夕食。ワインはアデレードのご近所、McLaren Vale(マクラーレン・ヴェイル)産の「Mount Hurtle = Shiraz 2001 / Geoff Merrill Wines」。アルコール度数は14%で、9ドル99というお手頃価格。チョコレートやタバコの葉のような香りと、少しスパイスのような香り。豊かな果実味とほどよい酸とタンニン。オーストラリアらしいフルーティでパワフルな味わい。

フードメニューは、オーストラリア製のブルーチーズ、チーズとホウレン草入りのパイ、生野菜とトマトのサラダ、ドルマ(ブドウの葉でお米を包んで煮たトルコ料理)、マッシュルームのマリネ。チーズはかなり塩気が強いが、同じオーストラリアのワインとバランスよく楽しめる。ドルマはお米のサラダのようで味わい深く、マッシュルームはさっぱり。どれもワインと楽しく味わえる。

アルコール度数の高いワインでちょっと酔ってしまった。明日は電車でポート・アデレードへ行き、日曜だけオープンのマーケットなどを冷やかす予定。ポート・アデレードという名称どおり港町らしいので、美味しいシーフードが食べられるといいな。

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2006/11/29

ジャカランダの咲く街へ~アデレード(3)

2006/11/17(金) 晴れ

目が覚めたら9時過ぎてた。お茶を飲んで身支度を整え、10時過ぎにホテルを出る。

ヴィクトリア・スクエアに向かう道でゼッケンをつけたオールドカーが走っているのを何台も見かける。スクエアに着くと「Adelaide Classics」(だったかな)と書かれた小さなゲートが立っていて、オールドカーは皆そこを通っていた。たぶん、ミッレ・ミリアみたいなイベントなのだろう。

まずはHISへ行き、カンガルー島日帰りツアーとバロッサヴァレーのツアーを予約。カンガルー島は、本当は明日行きたかったのだがすでに満席で、月曜日に行くことになった。月曜日も飛行機の空席がギリギリで、ブッキングにけっこう時間がかかってしまった。

HISを出たあと、歩いてアデレード動物園へ。入園料1人18ドル。すでに12時近かったので、とりあえずサンドイッチでお昼ごはんに。計画では動物園へ来る途中でWoolworthに寄ってお弁当を買うつもりだったのだが、すっかり忘れてしまった。

アデレード動物園は、それほど大きくないが、コアラやウォンバット、タスマニアン・デヴィルといった基本的なオージー・アニマルもいるし、コビトカバ、アザラシ、ペンギンなどの水系、バク、ライオン、キリン、熊などのおなじみの動物もいて、手頃な感じ。チルドレンズ・ズーとTouching Placeが改装中でほとんど機能していなかったのと、ビーバーが巣穴から出てこずまったく見えなかったのがちょっと残念だったが、園内は木も多く、気候もよくて、気持ちよく散策できる。

閉園時間の夕方5時まで動物園で過ごしたあと、トレンス川(River Torrens)沿いに動物園前からエルダー・パーク(Elder Park)まで散歩。両岸に芝生があるトレンス川はとても穏やかで美しく、ニュージーランドのハグレー公園沿いに流れる川を思い出した。

エルダー・パークからキング・ウィリアム・ロード(King William Road)に上がり、セントラル・マーケットへ向かう。今日は金曜日なので夜9時までやっている。マーケットの屋台でミックスベリーのヨーグルトを食べて一休みしたあと、ポークとヴィール(Veal。子牛)のハム、ローストポーク、ドライトマトとオリーヴとフェタチーズのミックスオードブル、パン、レタスのサラダ、アボカド、アデレード産らしい洋梨、ワインを買う。また、隣接のスーパーマーケットColesでパック入りのソーセージも買う。これで夕食の準備はOK。

ホテルへ戻り、お茶を飲んで一息つき、シャワーを浴びたあとに夕食。今日買ったワインは「Two Churches = Chardonnay 2005 / Austral Wines」で、ご当地バロッサ・ヴァレー産、アルコール度数は13度。少しスモークしたような香り。しっかりした酸とやわらかな果実味。オーストラリアのシャルドネらしい味わいと香りかな。ポットで暖めたソーセージはちょっと味が濃かったが、ワインがしっかりした味わいなのでバランスは取れる。ポークと子羊のハムはトロンとした口当たりと味わいがパテのようでとても美味しく、ワインともベストマッチ。今日も楽しい食卓となった。うん、今日も楽しい1日だったな。

明日はトラムに乗って約30分、ビーチリゾートのグレネルグ(Glenelg)に行く予定。天気がよく気温が高いことを願う。

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豚ばら肉の柔らか煮@ジォヴァンニ(中野)

昨日の昼は、仕事の打ち合わせで中野にいたので、以前からちょっと気になっていた「イタめし処 ジョヴァンニ」でランチコースを。パスタとサラダで構成されるいちばん安いコースは1050円からあるのだけど、せっかくなので前菜、パスタ、メイン、デザートで構成される1890円のコースで。どのお皿も数種類から選べる。前菜にはアンティパスト5種盛り合わせ、パスタは茄子とホウレン草のパスタ、メインは豚ばら肉を柔らかく煮てレンズマメのソースをかけたもの、デザートはイチゴのタルトを選んだ。

どれもとくに印象的というわけではないし、唸るほど旨いというわけでもないのだけど、充分に美味しい。

アンティパストは白身魚のカルパッチョにレンズマメの煮たもの、ローストポーク、細切りニンジンの酢漬け、薄切りバゲットにパプリカのペーストを塗ったものが盛り合わさっていたが、カルパッチョにかけられたピリ辛のオリーブオイル(唐辛子を漬けたオイルのようだ)とニンジンの酢の味が食欲を刺激する。

パスタは、ちょっとオイルが多すぎ(最後にプレートの下にかなりたまっていた)だけど、麺の湯で具合はいい塩梅。塩は強めかな。自分的には許容範囲(残ったオイルはパンにつけて食べると美味しい。もちろん白ワインと一緒にね)だけど、健康的な食事を気にする人には、ちょっと気になるオイルと塩の量かもしれない。

メインのポークは、ナイフで押さえるだけでホロホロと崩れるくらいに軟らかく煮てあり、ソースもやさしめなお味でいい感じ。メインがこんなに素敵にとろとろなのに、付け合せ野菜の煮カブなどが意外と硬かったのが残念な感じというか、それともコントラストを狙ったのだろうか。

デザートまでつけての全体の分量もほどよく、カメリエーラふたりの接客もほどよくフレンドリーかつほどよく素朴で、全体としてなかなかいい印象のお店でした。自宅からも職場からも歩いていける場所ではないけど、わざわざ食べるためだけに出かけるかというと、そこまでではないけれど。

イタめし屋 ジョバンニ

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ROBERTO SOFFICI / LE PIU' BELLE CANZONI DI (2006)

Roberto Soffici(ロベルト・ソッフィーチ)は、主に1970年代から80年代前半ころにかけて活動していたカンタウトーレ。彼のオリジナル・アルバムは(おそらく)まだ1度もCD再発されたことがなく、入手困難なアーティストのひとりとなっています。ベスト盤CDのリリースも、たぶんこれが2回目。前回は「音源さえあれば何でもリリースする」感じのD.V.MOREレーベルからでしたから、基本的にはイタリア国内でもあまり人気のない人なのでしょう。

自分は、たぶん1979年ごろにリリースされた『Roberto Soffici』というアルバム(LP)と、1996年にリリースされた『Il meglio』という再録ベスト盤CDを聴いたことがあります。LPのほうは歌謡曲ぽいポップスだったような、おぼろげな記憶しかないのですが、ベスト盤CDのほうは、歌謡曲ぽいものもあるものの、落ち着いた哀愁があって、けっこう気にいっていました。再録ということで演奏がプログラミング中心なのが気になるものの、エレキ・ギターなどは綺麗に鳴っていて、「あぁ、生オーケストラ入りであろうオリジナル録音を聴いてみたいものだ」と思ったものでした。

Warnerからリリースされたこのベスト盤は、彼にとってはおそらく初めての「オリジナル音源CD化」だと思います。オリジナル・アルバムが少なくとも4枚にシングルが12枚くらいあるのに収録曲が全部で12というのは少し寂しいですが、とりあえずオリジナルが聴けるということで期待したのです。

でも、結果的には、自分にとっては微妙でした。なんか、全体的に古臭い。オーケストラのアレンジも歌謡曲チックだし、カンタウトーレ風というよりはイージーリスニングやBGM風な印象が強いし。もともとRobertoのヴォーカルって、ダミ声なわりには弱弱しいというか儚げな印象があるのですが、言い換えれば迫力や声量があまりないわけです。そんなヨワヨワの歌声が、いまとなっては古臭い印象の歌謡曲風な演奏に乗って、全体に安っぽくなってしまっている感じを受けます。

M3「All'improvviso l'incoscienza」やM5「L'amore finisce」、M9「Tanto donna」などは、オーケストラを中心になだらかなメロディと徐々に盛り上がる展開を持ったイタリアらしい曲なのだけど、ヴォーカルが歌い上げきれていないためか、カンタウトーレ風やカンツォーネ風というところまでいかず、BGM的なイージーリスニング風といった印象で止まってしまいます。とくにM5はオーケストラを中心とした歌なしの演奏パートがけっこう長く、いっそうBGM風。自分にとってはまったく物足りないのです。

オーケストラとアコースティック・ギターが陽だまりのおだやかさのようなM2「Invece adesso」とか、アコースティック・ギター2本によるアルペジオが美しいM4「Poesia, musica e altre cose」とか、短いながらもちょっといなためなエレキ・ギターがいい感じなM7「Il canto dello scorpione」とかも、悪くはないのだけど、やはり古臭さや迫力のなさが耳についてしまう。ピアノを中心にシンプルなメロディを歌うM8「Se nonci fossi tu」などは儚げな美しさがあってRobertoのヴォーカルに合っているけれど、メリハリに欠ける感じ。

メリハリに欠ける。うん、全体的にメリハリ感が足りないように思うのです。その点、再録ベストの『Il meglio』は、プログラミング中心の演奏とはいえ、もう少しメリハリがあったはず。もっとリズムや、ロック的な力強さがあった気がします(しばらく聴いてないのでうろ覚え)。それが、ひびわれ声なのにヨワヨワで儚げなRobertoのヴォーカルをいい塩梅に彩っていたのかもしれません。それに対しオリジナル録音では、ヨワヨワなヴォーカルをヨワヨワなままに包み込んじゃうアレンジなのかなぁ。

もちろんM6「Nel dolce ricordo del suo sorriso」のように、シンプルなメロディを積み重ねて徐々にロマンティックに盛り上がる曲もあって、これは彼の儚げなヴォーカルによく合っています。オーケストラのアレンジも、ありがちといえばありがちだけど、ほどよい叙情に満ちています。こういった曲は、自分は好きです。好きですが、こういった曲ばかりが並んでたら、それはそれで飽きてしまいそうではあります。

某プログレ系専門店ではClaudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)Riccardo Cocciante(リッカルド・コッチァンテ)Umberto Balsamo(ウンベルト・バルサモ)を引き合いに出して大絶賛に近いような紹介がされていましたが、Claudioたちの作品には遠く及ばないというのが自分の率直な印象です。ただ、そこそこ古くからのイタリアン・ポップスを聴いているファンとしては、充分に楽しめる内容、愛すべき楽曲群だとも思います。

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2006/11/28

ジャカランダの咲く街へ~アデレード(2)

2006/11/16(木) シドニー(雨)→アデレード(晴れ)

到着1時間半前あたりで朝食。そしてシドニー着。地上にはカンタスへの乗り換えを案内する係員がスタンバイしてくれていて、とりあえず空港内でさまようことはなかった。ただ、この係員に教えられたトランスファーデスクでは次に乗るQF81のチェックインを扱っておらず、10分以上並んで待ったのにカウンタースタッフに「カンタスのトランスファーデスクに行ってくれ」といわれて、ちょっとがっかり。あらためてカンタスのデスクに行き、ここでも10分ほど並んでやっとチェックインできた。

飛行機内ではほとんど寝て過ごす。眠い。途中で軽食、というかデザートのサービス。ヨーグルトかマフィンのチョイス。ヨーグルトを選んだ。その後は『ダ・ヴィンチ・コード』を見ながらまたうとうと。

12時40分過ぎ頃、アデレードに着。今回は税関で長く引き留められることもなく、すんなりと入国。タクシーで今回の宿、Director's Studioへ。部屋はシングルベッドが3つもあり、広々としている。バスタブがついているのもうれしい。ただひとつ残念なことは、ミニキッチンにガスレンジやIHヒーターの類いがないこと。加熱調理器具は電子レンジのみで、これでは肉とか焼けないじゃん。楽しみにしてたのに。う~ん残念。

部屋で紅茶を飲んでから、アデレード探索第1弾スタート。まずは楽しみにしていたセントラルマーケットから。いやぁ、楽しいです、ここ。広い。いろんなものが売っている。とくに肉類とチーズ類の充実はよだれたれまくり。部屋で肉が焼けないのがあらためて残念。しかしキッシュなども充実していて、どれも非常においしそう。マーケットは5時に終わってしまうので、とりあえず今日の夕食用にサーモンとディルのキッシュとフォカッチャ風のもの、コロッケ、茄子のオイルづけとアンチョビの酢漬け、ベビーホウレン草、グリッシーニとワインを買い、いったんホテルに置きに戻る。

食材を置いて、アデレード探索第2弾出発。無料バスのCity Loopに乗ってアデレード駅まで行き、そこからランドルモール、ランドルストリート、ノーステラスといったアデレードの中心街を見て回る。印象としては、パース中心街のショッピングモールとあまり変わらず。アデレードのほうがちょっと規模が大きいかな。まぁ、予想どおりといえば予想どおり。シティは、とりあえずこんなもんでいいでしょう。

宿へ戻る途中でHISに寄って、カンガルー島とバロッサヴァレーのツアーパンフをもらう。カンガルー島、最初は1泊でと思っていたけど、日帰りでもいいかもしれない気がしてきた。

宿のそばのColesでミネラルウォーターを買ってから戻る。お腹がすいた。シャワーを浴びて夕食にしましょう。

ちなみに今日のワインは「Queen Adelaide Riesling 2005 / Woodley Wines」(13%)。西オーストラリア産のご当地ワイン。8ドル20という売価と、アデレード初日に楽しむのにふさわしい名前が気に入って購入。味にも香りにもリースリングのニュアンスを感じないが、すっきり爽やかな辛口で、やわらかな果実味がとてもオーストラリアらしい感じ。サラッとした口あたりなので油断しがちだが、アルコール分は13%としっかりめなので、意外と酔いが回る。

イワシの酢漬けは予想以上に旨みがあって、本場?イタリアで食べたものにも劣らない感じ。茄子もしっかりした歯ざわりだし、ホウレン草も味が濃い。どれもとても美味。キッシュ、コロッケも美味しく、フォカッチャはクミンが入っていてインド風でこれもまたいい感じ。ワインとの相性も悪くない。

ワインを飲んだらすっかり眠くなってしまったので、今日は早目に寝よう。

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2006/11/27

ジャカランダの咲く街へ~アデレード(1)

2006/11/15(水) 成田(曇り/雨)→シドニーへ

会社を30分ほど早退して成田空港へ向かう。11月もなかばだが、今日からやっと夏休み。もう冬じゃんという声もあるが、これから向かう先はいまから夏が始まるオーストラリアのアデレード。だからちゃんと夏休みなんだな、これが。

アデレードへは直行便がない。シドニーかメルボルンあたりで乗り換えるしかないのだけど、今回はシドニー乗り換え。それはかまわないのだが、残念だったのは成田からアデレードまでのすべてをカンタスで揃えられなかったこと。

一度はオール・カンタスでチケットが取れたのだが、その後カンタス側で運行スケジュールの変更が行なわれ、トランジットに7時間などというありえないスケジュールにされてしまったのだ。仕事の都合で21時以降の飛行機でないと乗れないのだが、それだとその乗り継ぎしかない。20時頃発が使えればもっといい乗り継ぎのカンタス便があったのだけど、こればかりはどうしようもない。まったくもってむかつくカンタス。どうしたものかと頭を抱えたが、いつも使っている代理店のマロントラベルさんがいろいろと頑張ってくれ、シドニーまではJAL、シドニーから先はカンタスで乗り継ぎ約2時間というチケットを取ってくれた。結果として、当初に取れたカンタスでのスケジュールよりも1時間くらい早くアデレードにつけることになった。チケット代は高くなってしまったけれど。

その点ではよかったのだけど、困ったというか、ちょっと戸惑うのが、実は自分たち、違う航空会社の飛行機を乗り継いだことがこれまでないのだ。端的にいって、何をどうすればいいのかわからない。航空券は見たところ、成田からシドニー経由でアデレードまでといった記述が見つかるが、てことはあれか? 同じ会社での乗り継ぎと同様に、成田でJALのチェックイン時にカンタスの分もチェックインされるのか?

しかし世の中、そんなに甘いものではなかった。JALのチェックインカウンターのグランドホステスさんは感じのいい笑顔で「カンタスさんはシドニーに着いてからお手続きしてくださいね」というのであった。

やはり、そうか。手続きって、どこでするんだろう? トランジットカウンターみたいなものをときどき見かけるが、あれかな。乗り継ぎ先のチェックインが済んでいないということは、たとえば飛行機のシドニー到着が遅れた場合とかに待っていてくれるのだろうか? アデレード行の出発時間ぎりぎりになってしまったらどうしよう。それでも行きはJALだから頑張って定刻からそうずれずに飛ぶかもしれないけど、帰りはまずカンタスでシドニーに行ってからJALのチェックインということだよな。カンタスが定刻どおりに飛ぶか、けっこう心配だ。うぅ。

21時、搭乗開始。シートのポケットにすでに食事メニューが入ってるのがうれしい。お腹がすきました。メニュー表によると、夕食はペンネ・アラビアータか大豆ハンバーグ塩焼きそばのチョイス、シーフードマリネ、チキンパストラミ、ポテトサラダ、フレッシュサラダ、バナナのパンナコッタだそうだ。軽く微妙な献立。到着前にはヨーグルトと野菜のデニッシュ、キットカットが出るらしい。

ちなみに帰りは、昼にマーボナスご飯ぞえか若鶏のグリル・プロヴァンサルソース沿えのチョイス、日本ソバ、フレッシュサラダ、クッキーが、到着前の軽食でチキンマヨネーズのバゲットサンド、ティムタム、ゼリーが出るらしい。

まずは煎餅とスカイタイムゆずで人心地。お腹すいてたし喉渇いてたからな。しかしオーストラリアは食料を持ち込めないのが残念。この煎餅スナック、ホテルでのおつまみにぴったりなのだけど。

一息ついたところで夕食。ペンネ、焼きそば、ハンバーグともに、予想以上にふわふわ。味付けは悪くないのだけど。

食後はひたすら爆睡。飛行機はすいていて、真ん中の四人がけのシートで横になって寝ている人もたくさんいた。自分は自分の席で普通に寝た。首が痛い。


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2006/11/15

オーストリアが

オーストリーに名称変更されてました。

Österreich 日本語表音表記 の変更について
Österreich日本語表音表記の変更について (PDF)

たしかにオーストラリアと紛らわしかったですからね。

んでと、おいらはこれからオーストラリアにいってきます。やっと夏休みだよー。

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2006/11/14

(上)天丼@鳥茶屋本店(神楽坂)

天丼を食べようと思うなんて、ほんと、何年ぶりのことでしょう。あったかいご飯のうえに、さっくり衣に包まれた自然な旨みの野菜や魚介が載り、ほんのり甘いタレがほどよくまぶった天丼。もう何年も目にしていません。通りに面したメニュー表に「(上)天丼」の文字を見かけた瞬間、今日はこれを食べようと思ってしまいました。

というわけで、神楽坂の鳥茶屋本店へ。1階のカウンター/テーブル席がすでに満席だったため、別亭に引き続き、靴を脱いで2階の座敷へ上がるハメに。さらに別亭に引き続き、仲居さんにしまっていただくのが恥ずかしいボロ靴を履いていたことに気づき。鳥茶屋さんとの相性は、微妙に悪いのか。

運ばれてきたお盆の上には、漬物、味噌汁、デザートのコーヒーゼリー、そして主役の天丼。載っているてんぷらは、海老が2尾、茄子、南瓜、しし唐、玉ねぎ、サツマイモがひとつずつ。これで950円。お値段的には納得の品揃え。しかし、しかしですね...

衣がサクサクじゃなぁ~い(ToT)

クリスピーな衣をまとったてんぷらをさっとタレにくぐらした程度の状態で提供されるタイプの天丼を期待していたのですが、ここの天丼は、てんぷらをしっかりとタレにつけて、衣がしっとりなるまでタレを吸い込んだ状態で提供されるタイプのものだったのです。

残念です。いや、味はね、悪くないんですよ。自分にとってはタレがちょっと甘すぎな部分はありますが(日本食は調理に砂糖を使うことが多いので自分は苦手)、海老はぷりぷりだし、茄子もちゃんと味がするし。でも、衣ベッチョリてんぷらなんです。お店のせいじゃありません。たんに自分のリサーチ不足です。

あぁ、衣サクサクなてんぷらが食べたかったよぉ~。

同じ値段の(上)とり重にしておけばよかった。

鳥茶屋本店


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2006/11/13

気になっている新譜

Barbara Cavaleri / Ad un passo dal sogno
Cesare Cremonini / 1+8+24 - con London Telefilmonic Orchestra - Theatre Tour (11/24)
Claudio Baglioni / Quelli degli altri tutti qui
Cristina Zavalloni / Idea
Enrico Ruggeri / Tutto Ruggeri - Rien ne va plus...
Fiorella Mannoia / Onda tropicale
Le Vibrazioni / Officine meccaniche
Luvi De Andrè / Io non sono innocente
Petra Magoni e Ferruccio Spinetti / Quam Dilecta (11/24)
Renato Zero / Renatissimo! (11/17)
Sergio Cammariere / Non mi lasciare qui (11/24)
Vinicio Capossela / Nel niente sotto il sole - Grand Tour 2006 (11/24)
Corrado Rustici / Deconstruction of a postmodern musician

さぁ、このうちどれを実際に買うでしょう?

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松花堂弁当@わしょくや(神楽坂)

松花堂弁当って、なんだかお得だし楽しい気分がして好き。というわけで、今日は「わしょくや」の松花堂弁当、950円。冷や奴、マグロとイカの刺身、秋刀魚の塩焼き、鶏肉と里芋・茄子の煮付け、豚の角煮、豚肉のしょうが焼き・キャベツつき、がそれぞれ少しずつ、それにシジミの味噌汁と炊き込みご飯、漬物、デザート(サツマイモのアイスクリーム)がついてる。味付けの濃いめな肉料理の比重が高く野菜が少ないのがちょっと残念だけど、いろんなものが少しずつ楽しめるのは、やっぱりいいな。

ちなみに、同じ「麹村」グループのお店でも、毘沙門天の向かいあたりにある「だいこんや」神楽坂店では松花堂弁当が1500円する。内容がどれくらい違うのだろう? 高いので、食べにいく気になかなかならない。あと、長いこといっていないけれど、高田馬場の「にんじんや」では800円くらいじゃなかったかなぁ、松花堂弁当。高田馬場とくらべると、やはり神楽坂周辺は単価がちょっとお高めですことね、オホホ。

わしょくや

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ベースとヴォーカルのデュオにドッキリ


11月11日(土)は、関東近郊在住イタリアン・ポップス・ファンの月に1度のお楽しみ、Italo pop festaの日でした。詳しいレポートは主宰のYohioさんのBlogにそのうち掲載されるだろうから、そちらを読んでいただくとして、今回のFestaでの個人的ないちばんの収穫はPetra Magoni e Ferruccio Spinetti(ペトラ・マゴーニ・エ・フェルッチォ・スピネッティ)という女性ヴォーカルとコントラバスのデュオ。いや、ひさしぶりにちょっとビックリしました。

Petraは10年近く前にPupo(プーポ)が発掘したらしく、Pupoのアルバムでデュエットしている音源が残っていたりもするのですが、それを聴くかぎりでは、これといって特徴のない普通の女性シンガー。なのにこのデュオでは、七色の声を使い分け、ときに奇声を発し(?)、非常にアグレッシヴでパンキッシュなヴォーカルを聴かせてくれます。

そして、そのヴォーカルをサポートするのが、たった1本のコントラバス。このコントラバスがまた、えらくかっこいい。ときにコード・ストロークまでするFerruccio Spinettiはかなりの使い手。それもそのはず、彼はPiccola Orchestra Avion Travel(ピッコラ・オルケストラ・アヴィオン・トラヴェル)のコントラバス奏者だったのですね。もともとパンク系でスタートし、のちにジェントルなラテン・ムードとシアトリカルな作風で独特の個性をアピールするようになったAvion Travelのメンバーだといわれると、納得できる気がする作風です。

キュートでコケティッシュでアヴァンギャルドでパンキッシュ。Art Ensemble of Chicago(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)をバックに従えていたときのBrigitte Fontaine(ブリジット・フォンテーヌ)とかをちょっと思い出してしまいました。なんか、アート系の小劇団みたいな匂いがします。ライヴDVDで紹介されたので、そのステージングなどからも小劇場ぽい雰囲気が漂います。

いや、楽しかった。彼らのファースト・アルバムは最近edelから廉価で再発されたようなので、次のイタリアへの発注のときにリストに加えておこう。ひとつ心配なのは、映像なしのスタジオ録音盤でもきちんと尖った演奏を聴かせてくれているか、ですね。

それ以外に紹介された歌手は、Zucchero(ズッケロ)はあいかわらずZuccheroだったし、久々の新譜が出たLuca Carboni(ルーカ・カルボーニ)もあいかわらず力が抜けてていい感じでした。Pino Daniele(ピーノ・ダニエーレ)はライヴからの紹介でしたが、自分としてはスタジオ・ヴァージョンのほうが好き。Franco Battiato(フランコ・バッティアート)はヴィジュアルのキャラが濃いなぁ(←そんな感想かよ!)。Francoに関しては、その長いキャリアと幅広い音楽性と一風変わった感性を感じてもらうには、3曲の紹介では足りないですね、やはり。

また、僭越ながら自分はAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)の新譜『L'abitudine della luce』から2曲と、最近リリースされたIvano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)の3枚組ベスト盤『Ho sognato una strada』から3曲を紹介させていただきました。個人的には、これらの曲はこの日にFestaで紹介された数々の曲のなかでもベストだと思っております(←自画自賛 ^^;)。

ところで、話は戻ってPetra Magoni e Ferruccio Spinetti。自分は彼らのことを知らなかったのですが、インターネットで検索してみると、意外と彼らについて触れている日本のBlog等がたくさんありました。主にジャズ系の音楽ファンの方のようですけれど。以前から思っているのですが、日本における「いまのイタリアのポピュラー・ミュージック」って、自分たちItalo pop festaメンバーがよく聴いているようなカンタウトーレやポップ系シンガー/グループよりも、いわゆるクラブ・ミュージック系やジャズ系、あるいはロック系のほうが、リスナーも多いし知名度もあるようですね。ただ、そういった音楽のファンは、とくに「イタリア」にはこだわりがないような感じですが。でも、そのほうが自然といえば自然だし、健全といえば健全な感じもする今日この頃です。

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2006/11/10

秋刀魚のスパゲティ@ステファノ(神楽坂)

昨日のお昼はおなじみ&お気に入りのリストランテ・ステファノでランチコースを。今週2回目。火曜日に食べた子羊とパプリカのリゾット、鶏もものジャンボネットのボリート(鶏肉にきのこなどの詰め物をして、スープで煮た、のかな?)もメチャ旨でしたが、コースメニューに載っていた別のプリモ&セコンドも、すっごく気になっていたのです。

というわけで、プリモに「秋刀魚とウイキョウのスパゲティ 白ワイン風味」、セコンドに「本日の鮮魚のソテー ポロネギとアサリのソース」をいただきました。これでお腹いっぱいになっちゃうので、アンティパストとドルチェはパス(もうコースじゃないじゃん)。最後のエスプレッソはつけてもらい、アレンジ価格1650円。

セコンドの魚のソテー(白身でふっくら、ふんわり甘い)もポロネギソースのやさしい甘みがとっても美味でしたが、なんといっても秋刀魚ですよ、秋刀魚。身をほぐした秋刀魚がふんだんに、満遍なく、パスタにまぶっていて、トッピングにも大きな切り身の炙ったものが2切れ。味わい深い秋刀魚の旨みがたっぷりです。ウイキョウ(フェンネル)の葉のさわやかな風味が秋刀魚の持つ脂の旨みとすっきりマッチ。あつあつパスタと一緒にほうばると、口の中から海の音が聞こえてきそう。目の前にはイタリアの青い海、沖合いからいっそうの小さな漁船が港に戻ってきて、秋刀魚を担いで船から降りてきたのは小柄で年配の... 日本人のおじさん猟師? なんてことを思い浮かべながらいただきましたさ。

秋刀魚のスパゲティは神楽坂にある別の某イタリアン・レストランでも食べたことがあるのだけど、そこのはなぜかパスタ自体が生ぬるく、秋刀魚も切り身は2切れ載っていたけれどまぶし用のほぐし身は少なくて、「秋刀魚のスパゲティ」というよりは「秋刀魚とスパゲティ」という感じで残念に思ったことがある。

でもステファノさんが出してくれたのは、まぎれもなく「秋刀魚のスパゲティ」。秋刀魚の旨みがパスタ全体にいきわたり、パスタとしっかり絡みあってる。いついっても期待を裏切らないな、このお店は。そもそも、ここで提供される魚介系のパスタって、魚介の使用量が多めだと思う。さすがにイタリアのお店で食べたものほどは多くないのだけど、日本の中途半端な店で出しているものよりはぜったい多い。「このぐらい使わないと、味が出ないよ」と以前、ステファノさんがいっていたが、まったくもってそのとおりなのだよなぁ。

美味しゅうございました。

リストランテ・ステファノ

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2006/11/09

ANDREA CHIMENTI / IL PORTO SEPOLTO (2002)


1959年、レッジォ・エミーリア生まれのAndorea Chimenti(アンドレア・キメンティ)は1992年に『La maschera del corvo nero』でソロ・デビューしていますが、それ以前はModa(モーダ)というインディーズ・グループのヴォーカルとして活動し、1983年からグループが解散する1989年までにアルバムを3枚リリースしていたようです。ソロになってからは、2004年までにアルバムを8枚、また2005年には初のDVDもリリースしています。

この『Il porto sepolto』は彼の6枚目のソロ作品となります。20世紀の前半に活動していたGiuseppe Ungaretti(ジゥゼッペ・ウンガレッティ。1988-1970)という詩人の詩に曲をつけたもののようで、非常におだやかで、詩的な美しさに満ちた作品となっています。

主にピアノまたはアコースティック・ギターのシンプルな演奏のうえにAndreaの寂しげな歌声が乗るといったもので、そこにストリングスが奥行きや広がりを加えます。ちょっとメソメソした感じの特徴ある歌声は、たとえばDavid Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)などと似たタイプといえそうです。と思ったら、過去にAndreaとDavidは共演したこともあるようです。

いくぶんアンビエント・ミュージック風にも感じられる、美しく寂しげな演奏と、わずかにクラシカルな香り。曲調や歌い方にあまりヴァリエーションがなく、どの曲も同じように聴こえてしまうということはありますが、透明で寒くて寂しい感じが漂うこの作品は、自分にはけっこう好ましいものです。収録時間が30分程度と短いのも好印象です。

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2006/11/08

へたれ子パンダ

かわいいっ!
たまらんっ!!

眠くてもかわいいへたれ子パンダ

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ニシンのスモーク@サン・マルタン(神楽坂)

ひさしぶりに行った。フレンチなのに、飾らない料理とそっけないサービスが町の定食屋みたいで気楽な店。行くとマダムに「ワインは?」と当然のようにたずねられてしまう(昼から飲む人だと思われている)ので、やっぱり飲んでしまう。

ランチはサラダとメインの組み合わせで1050円。メインは4種類からチョイス。今日はこれまで食べたことのない「ニシンのスモーク」を注文。ニシンは少しヴィネガーでマリネ状にしてあるのかな。調理中からけっこう強い酢と魚の匂いを発していたのだけど、お皿に載ってでてきても、なかなかに魚な匂いがしている。ワインとあわせたら生臭くなるかなぁと心配したけど、そんなことはぜんぜんなく、酢のさわやかさとスモークの風味がグラスワインの白(今日はサンセールだったみたい)とサッパリすっきり調和した。盛り合わせの粉ふき芋もたっぷりで、いかにも定食屋ふうなところが素敵。

サン・マルタン(Livedoor東京グルメのページ)

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2006/11/07

MAURIZIO FABRIZIO / MOVIMENTI NEL CIELO (1979)

1952年3月16日、ミラノ生まれ(オリジンはアブルッツォだそうです)。初期のAngelo Branduardi(アンジェロ・ブランデュアルディ)のアレンジャーとして、またAl Bano(アル・バーノ)Patty Pravo(パッティ・プラーヴォ)Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)Rossana Casale(ロッサーナ・カザーレ)Eros Ramazzotti(エロス・ラマッゾッティ)Renato Zero(レナート・ゼロ)など数多くの重要なカンタ(ウ)トーリたちに曲を提供した作者として著名なMaurizio Fabrizio(マウリツィオ・ファブリツィオ)のソロ・デビュー作です。

Maurizioはこのアルバム以前に兄弟のPopi(ポーピ)とともにMaurizio & Fabrizio(マウリツィオ・エ・ファブリツィオ)というデュオでポップ・アルバムを出したこともあるようですし、セカンド・ソロの『Personaggi』もヴォーカル入りのポップ作品らしいのですが(どちらも未聴)、このファースト・アルバムは全編インストゥルメンタルで、オーケストラを使用した作品となっています。

LP時代もあまり流通量がなかったのか、イタリアン・プログレッシヴのファンのあいだでは「幻の名盤」的な扱いになっていましたが、さまざまなレア作品・マニアック作品がCD再発される現在も彼のアルバムはどれもCD化されておらず、いっそうレア感が漂う幻の作品になっています。自分の手元にあるのも、貴重なLP(けっこうノイズが入るので、きっと中古で手に入れたのでしょう)を持っている友人が何年か前にカセットテープに録音してくれたものをMDにコピーしたものだったりします。

内容的には、ポップなクラシック・ミュージックといった印象です。ポピュラー・ミュージックのリズム・セクションが入ったオーケストラの奏でるクラシカル・シンフォニー風音楽といってもいいでしょうか。クラシックはあまり聴いたことがないのでジャンルがよくわからないのですが、バロックやロマン派とかが入り混じった感じなのかしら。Rondo' Veneziano(ロンド・ヴェネツィアーノ)よりは雄大でなめらかでロマンティックな響きが強いように感じます。明るく軽快な雰囲気を持ったところや、悲愴な雰囲気を持ったところもあり、また一部ではAngelo BranduardiBanco del Mutuo Soccorso(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)を思わせるメロディもあったりして楽しめます。

個人的な好みをいえば、自分はやはりヴォーカル作品が好きなので、歌なしの完全インストゥルメンタルであるこのアルバムは、そんなに好きとはいえません。また、巷でいわれていたほどすごい名盤だとも思いません。クラシカル・シンフォニックなインスト・プログレ作品でいうなら、William Sheller(ウィリアム・シェラー)の『Lux Aeterna』のほうが好きかもしれません。でもMaurizioのこのアルバムには、のちのイタリアン・ポップス界で重要人物となっていくMaurizioの若き日の情熱、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノ、作曲、パーカッション、ファゴット、コントラバスを学んだ彼のクラシックへの憧れといったものが感じられ、イタリアン・ポピュラー・ミュージックのファンとしては、やはり愛らしく聴こえてしまうのでした。

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2006/11/06

鶏の唐揚げと鯖の味噌煮@花かぐら(神楽坂)

めったに和食って食べない。だからか最近、箸を使うのが下手になってきた。というか、箸は疲れる。箸の使い方が下手な大人って、かっこ悪いよな、などと思いながら、今日のお昼は和食のお店、神楽坂の「花かぐら」へ。旬菜ランチ、900円。週の前半・後半で内容が変わるらしいが、今週前半の盛り合わせは、鶏の唐揚げを大根おろしで、鯖の味噌煮、豆とベーコンのサラダ、味噌汁、漬物、ご飯、たぶんミカンのゼリー。

鶏の唐揚げなんてひさしぶり。つけあわせは定番?のキャベツ。マヨネーズがたっぷりついてる。カロリー高そう。ポン酢だれの大根おろしもたっぷり載っているので、マヨネーズはほぼ不要。キャベツ用かな。普通に唐揚げで美味しい。

豆とベーコンのサラダ。たぶんマヨネーズとケチャップを混ぜたソース。ここでもマヨネーズかよ。カロリー高そう。ソースの味が強くて、野菜の味わからず。もし美味しい野菜と豆を使っているのだとしたら、味付けはもっと素朴に、シンプルにしてもらったほうがいいな。もともと味がしない野菜ならしかたないけれど。

鯖の味噌煮。すっごくひさしぶり。もう10年以上食べてないかもしれない。そもそも3回くらいしか食べたことがない気もする。そんな程度の経験なので、標準的な鯖の味噌煮がどういうものなのか、よくわからないのだけど、鯖の味噌煮って、こんなにぬる~い感じで食べるものなの? むかし渋谷の居酒屋でお昼に食べた鯖味噌は、もっと熱かった気がする。煮込み味噌も、なんだったらこのまま味付けの濃い味噌汁として飲めないこともないよ、くらいの味なのだけど、こんなに薄いものなの? むかし渋谷の居酒屋でお昼に食べた鯖味噌の煮込み味噌は、もっと濃厚な味だった気がする。

お腹はめっちゃいっぱいになる。ご飯はおかわり自由らしいが、そんなに食べなくてもいいです、自分。帰りにランチ時に使用できるコーヒー無料券をくれたので、思い出したらまたいってみようかなとは思う。

花かぐら(ぐるなびのページ)

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2006/11/05

ハワイ風料理@Kaulana CORN BARLEY(吉祥寺)

いろいろたくさん書いたのだけど、途中でBlog書き込みの操作を間違えてすべて消えてしまい、ショック。なので、短くする。

母の1週間遅れの誕生日祝い食事会の場所として選んだハワイ風料理店。2006年5月にオープンしたばかりの新しい店だそうだ。ロミロミやポキ、ロコモコといったおなじみのハワイ料理のほかにアヴォガドのフライといったちょっと珍しい感じのものもあり、またパスタやカルパッチョ、ハンバーグ、フライドチキンといったいわゆる西洋食もあって、幅広い人の味覚に応えられそう。味付けも、最近流行の妙に濃い系ではなく、程よく濃くて程よくあっさり。ドリンクも、トロピカル・カクテルを中心に、ハワイ産のビールや国産ビール、ワイン、ウィスキー、焼酎、日本酒など幅広く取り揃えられている。

スタッフは若い男性が多いようだが、みな感じがよく、ちょっとはにかんだ感じの笑顔を持った人が多く、サービス・レベルはすごい高いわけではないけれどフレンドリーでそれなりに気も利き、いい感じ。火を入れた魚はいくぶん焼きすぎな印象もなくはないが、全体に料理の味もよく、分量もあり、充分に納得できるレベル。おなかいっぱい食べて飲んで一人当たり3000円程度というコスト・パフォーマンスもうれしい。

食事の終盤に「お誕生日だとお聞きしましたので、これ、お店からです」と鯛の尾頭付き1尾丸焼きを出してくれて、びっくり。予約時に、1週遅れの母の誕生日だということを伝え、なにかそれっぽい演出とかありますかとたずねたとき、電話を受けた女性は「ケーキとかなら用意できますが」といったので、「ケーキはいらない(だいたいいつも料理を食べ過ぎてデザートまでいけないので)から、それならいいです」と答えたのだけど、ケーキ代わりにできることを、お店の人たちが一生懸命考えてくれたのだろうな。そして、魚料理ばっかり注文してるのを見て「魚好きの集団だ」と判断し、鯛を選んでくれたのかしら。肉料理ばっかり注文してたら、違うものがきたのかしら?

いずれにしろ、60過ぎの両親にとってもわかりやすい「めでたい(鯛)尾頭付き」が丸ごと1尾でてきたのは嬉しいサプライズ。母にとってもきっと記憶に残る誕生日になったことでしょう。

最初は、ちょっとおしゃれ系な感じだし、小金持ちの若い姉ちゃんとかが喜びそうな、雰囲気重視で料理やサービスは微妙なチャラい系の店だったらどうしようと少し心配もしてたのだけど、結果としては、ここを選んだのは正解だった。楽しい食事となりましたよ。スタッフのみなさん、ありがとう。

Kaulana CORN BARLEY(ぐるなびのページ)

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2006/11/02

チャーハン@りゅうほう(神楽坂)

午前の会議が長引いたもので、いま、お昼を食べてきました。もうどこのお店もランチメニュー終わっちゃってるよ。ということで、もとからランチメニューなんてもののない、ラーメン屋さんのりゅうほうへ。こういうお店、ひさしぶり。チャーハンを注文。750円。チャーハン食べるのもひさしぶり。スープつき。ところどころでラー油と酢をふりかけたりしながら、美味しくいただきましたさ。

道を挟んだ向かいにある、改装中のカーブ・イデアル店内で働くmixiネーム「ワイン野郎」さんの姿がガラス越しに見えました。新装オープンはいつだったっけ?

りゅうほう(グルメウォーカーのページ)

ついでにイデアル

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VINICIO CAPOSSELA / OVUNQUE PROTEGGI (2006)

1965年12月14日に生まれ、1990年に『All'una e trentacinque circa』でアルバム・デビューしたイタリアの個性的なカンタウトーレ、Vinicio Capossela(ヴィニチオ・カポッセラ)が2006年にリリースした8枚目のアルバム。彼の作品は1991年リリースのセカンド・アルバム『Modi'』を聴いたことがあって、タイプとしてはPaolo Conte(パオロ・コンテ)などに近い、ジャズ・テイストにあふれたカンタウトーレなのだと認識していたのですが、このアルバム『Ovunque proteggi』は、たんにカンタウトーレ作品といってしまうには、あまりに風変わりです。

M1「Non trattare」では低音でストリングスがドロ~ンと鳴りつづけ、シタール(だと思う)がエキゾチックな響きとメロディを奏で、 リズムは呪術系音楽のようにプリミティヴ。中近東の香りにサイケデリックな雰囲気もあって、初期のPink Floyd(ピンク・フロイド)だとかIndaco(インダコ)などにも通じるものがあるように思います。

M2「Brucia troia」も、なんだかぶつぶつ呟いているようなヴォーカルという時点で普通のポップスではなく、途中からはファズ・ギターなども入ってきて、サイケデリックな雰囲気の強い実験的なロックになっていきます。

M3「Dalla parte di spessotto」のヴォーカルはさらに個性的になり、演劇的という、物語的というか。曲の展開のしかたなどには古い舞台用音楽のような雰囲気もあるように感じます。こういった演劇性は、中期以降のPiccola Orchestra Avion Travel(ピッコラ・オルケストラ・アヴィオン・トラヴェル)などにも通じるかもしれません。

M4「Moskavalza」ではコード・ストロークでアーム・ダウンをするなど、オールド・スタイルのロックン・ロール風なエレキ・ギターがバックで鳴り、リズムと装飾はデジタル感が強いという、1980年代ころにイギリスなどでよく聴かれたような気がするタイプの曲。パンキッシュな雰囲気があり、The Stranglers(ストラングラーズ)などに通じるところがあるかもしれません。また、ときにヴォーカルがオペラチックもどきになったりして、ちょっとKlaus Nomi(クラウス・ノミ)とか思い出したり。

M5「Al colosseo」は管楽器によるファンファーレとティンパニをバックに「コロッセオでどうしたこうした(XXXX al Colosseo)」とぶつぶついっているだけだし、途中で「めぇ~」みたいな声も出すし、もう間違いなくポップスじゃありません。

M6「L'uomo vivo」は管楽器を中心に演奏されるマーチにヴォーカルをつけたもので、運動会やパチンコ屋を思い出します。

M7「Medusa cha cha cha」はタイトルどおり、チャチャチャのリズムを取り入れたラテンの雰囲気たっぷりの曲。華やかなブラスの音も楽しげな演奏ですが、ヴォーカルはウィスパー気味だったりして、ストレートなポピュラー音楽にはなっていません。途中で入るのこぎりヴァイオリンのような音の短いソロもいい感じ。

ここまで聴いても、このアルバムが、いわゆるイタリアン・ポップスやカンタウトーレ作品とは違う、非常に個性の強い、言い換えるなら風変わりな作品だということがわかるでしょう。これだけでも自分的にはかなり好ましい、興味を持って楽しめる内容なのですが、極めつけはM12「S.S. dei Naufragati」という曲。ここでは、途中からミラノのサン・マウリツィオ聖歌隊による混声合唱が入り、一気にクラシカルになります。それ以前から、ストリングスのアコースティックな演奏をバックにVinicioがぼそぼそと詩を朗読し、ときに神への祈りを捧げるように歌い上げたりと、かなりアート感の高い曲です。これはもう、ポップスやカンタウトーレというよりも、プログレッシヴ・ロックの一部といってしまっていいのではないでしょうか。

日本ではあまり知られていない人ですが、多少は彼の名前を知っている多くの人にとってのVinicio Caposselaというアーティストに対する認識は、おそらく、いわゆるカンタウトーレなのではないかと思います。ですが、この『Ovunque proteggi』というアルバムは、ポップ系・カンタウトーレ系の曲もいくつか収録はされているものの、いわゆるイタリアン・ポップス・ファンには受け止めきれないような、実験的だったり、トラッド風だったり、プログレッシヴな雰囲気を持った曲が多く、イタリアの底力を感じます。プログレ系のファンでないとなかなかきつい、ある意味ではプログレ系のファンにこそ聴いてもらいたいアルバムかもしれません。



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2006/11/01

チコリとソーセージのビゴリ@ステファノ(神楽坂)

週に1度(場合によっては2度、3度)はステファノの日!な感じのわたくしめでございます。今日は普通にランチコースを頼もうかなぁと思っていたのですが、念のために「なにかおすすめある?」とたずねたところ、そば粉のビゴリがあるというではないですか。ビゴリ。ヴェネト地方でつくられる手打ちのパスタ。これ、好きなんだよなぁ。そこに自家製ソーセージとチコリとミニトマトが入るといいます。もう、それしかないでしょう。

というわけで、ランチコースのパスタをビゴリに替えてもらい、メインは魚料理(今日は海老とイカとメカジキのフリットでした)、デザートとドリンクはつけるけれどアンティパストはなしという、変形ランチコースでお願いしました。差し引き2620円。こういったリクエストにも柔軟に応えてくれるところが素敵です。

やっぱりビゴリは美味しいなぁ。自家製ソーセージ(見た目は肉団子みたいですけれど)も肉の旨みがたっぷり。ひさしぶりに食べましたが、やっぱりおいらは好きです、ビゴリ。

今日もお腹いっぱいになりました。体重が増えるぅ~。

リストランテ・ステファノ

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