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2006/10/25

ALFREDO BANDELLI / FABBRICA GALERA PIAZZA (1974)

1945年にピサで生まれたAlfredo Bandelli(アルフレード・バンデッリ)は、1994年に亡くなっているそうです。50歳になるかならないか。若くして亡くなってしまったのね。

1974年にリリースされたこのアルバムは、Alfredoの唯一の作品のようです。もともとはピサの駅のCarrellista(Carrellista alla stazione di Pisa)... みたいなことがバイオグラフィに書いてあるのですが、Carrellistaってなんだろう? 荷物運搬人かな。想像するに、おそらく労働者階級の人で、おそらく一種のプロレタリアート音楽のような内容の歌なのではないでしょうか。自分はイタリア語がわからないので、思いっきりあてずっぽうですけれど。

収録されている音楽は、古い時代のフォーク・ミュージックでしょうか。ほとんどがガット・ギター1本もしくは2本程度をバックにした弾き語り。曲によっては女性コーラスも入りますが、とても地味です。Alfredoのこのアルバムといい、Alberto D'Amico(アルベルト・ダミコ)のアルバムといい、i dischi del soleというレコード・レーベルはこうした地味な作風が特徴なのでしょうか。と思ってちょっと調べたらこのレーベル、1960年代にミラノで設立された、プロテスタント的だったり前衛的な思想を持った音楽家のフォーク作品を多く紹介する、イタリアのポピュラー・ミュージック界における重要なインディーズ・レーベルのひとつのようで、また、ここからアルバムをリリースしたAlfredoも、早い時代にイタリアのポピュラー・ミュージックに政治的な思想を持ち込んだシンガーとして意外と重要な人物だったようです。Canzoniere del Lazio(カンツォニエーレ・デル・ラツィオ)のデビュー作なども、このレーベルからのリリースでした。

そんなわけで、歌詞重視のフォーク・ソングをほとんどギターの弾き語りというシンプルすぎる演奏で聴かせる地味な作風は、イタリア語を理解しない自分にはちょっときついのですが、それでもメロディのところどころに、ときにナポレターナを思わせたり(Alfredoはピサの人ですが)、ヨーロッパのサロン・ミュージックにも通じる優雅かつ可愛らしいフレーズが見え隠れしたりと、楽しみどころもなくはありません。ヴォーカルも、とくに抑揚をつけるとか表現力豊かにといった感じではなく、言葉をぶっきらぼうに放り投げているようなものではあるのですが、たとえばバックにアコーディオンやオーケストラが入っていたら、なかなかの味わいになりそうと思わせる程度のメロディはあります。頻繁には聴かないけれど、何年かに1度くらいは思い出したように聴いてみてもいいかな、といった感じですかね。


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