ALBERTO D'AMICO / ARIVA I BARBARI (1973)
Alberto D'Amico(アルベルト・ダミコ)は1943年にヴェネツィアで生まれましたが、両親はシチリアの人だそうです。1968年に『Il mio partito saluta Mosca』でデビューし、1986年の『Aneme』まで4枚のアルバムをリリースしているようです。
『Ariva i barbari』は1973年にリリースされたセカンド・アルバム。手元にあるのは1996年にリリースされたCDですが、どうもこれ、LPからの盤起こしのようで、あちこちにプチプチとしたノイズが入っているうえ、ときどき音量レベルや左右のバランスにもふらつきがあったりします。ただ、収録されている曲がほとんどどれもガット・ギターによる弾き語りのようなものなので、音量変化についてはあまり気にならなかったりはします。
曲のタイプとしては、古い時代の人が歌った古いメッセージ型フォーク・ソングといった感じで、おそらくメロディよりも歌詞が非常に重要なのでしょう。というより、楽曲の魅力の大部分が歌詞に集約されるタイプといえそうです。歌詞カードの最初に掲載されているIvan Della Mea(イヴァン・デッラ・メア)という人の解説?はいきなり「ヴェネツィアは死ぬ(でいいのかな? Venezia muore)」で始まってて、歌詞のなかにもヴェネツィアがどうのなどと書かれているようで、なにかきっとヴェネツィアに関した物語になっているのでしょうが、イタリア語のわからない自分にはぜんぜん理解できません。なので残念ながら、自分にはこのアルバムを楽しめません。歌詞の理解なしに、メロディと演奏と歌声だけで楽しむには、ちょっと地味すぎるし、平坦すぎるように感じます。
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コメント
venezia muoreは、ヴェネツィアは死ぬで訳合ってますよ。わからないのはAriva。Arrivaってことはないですか? これならバルバリと呼んでいた野蛮人・未開人がやってきたという訳でも良さそうだけど、文法的にはArrivanoと複数にする必要があるかな。Arrivoなら到着という名詞になるからいいんだけど・・・わかりません。
投稿: なこ | 2006/10/24 16:28
おそらく、ヴェネツィア方言じゃないかしら。なのでたぶん、arivaはarrivaなのでしょう。ちなみにMama Madona dei venessianiなどという文章もあるのだけど、これもきっと標準イタリア語表記だとMamma Madonna dei venezianiとかになるんじゃないかと推測してます。
投稿: もあ | 2006/10/24 17:34
なるほど方言ね。それなら納得いきますね。アオスタ地方の方言は、イタリア人が聞いてもわからないんですよ~。
投稿: なこ | 2006/10/24 19:11