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2006/09/28

LINO BANFI e AMEDEO MINGHI / SOTTO L'OMBRELLONE (2005)

ローマ出身のカンタウトーレ、Amedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)が、バーリ(Bari)出身の喜劇俳優、Lino Banfi(リーノ・バンフィ)と組んでリリースしたアルバムです。歌詞はLinoが書き、曲はAmedeoがつくっています。

ちなみにLinoはイタリアにおけるユニセフの国内大使でもあるようで、このアルバムもユニセフがらみ。アルバム売上の一部が、アフリカ東部の国エリトレア(Eritrea)に学校をつくるのに使われるようです。

収録されているのはすべて新曲です。Linoがメイン・ヴォーカルをとる曲が多いように感じますが、1曲を通してLinoかAmedeoのどちらかだけが歌うということはなく、交互に歌ったり、ハーモニーをつけたりと、ふたりで歌っています。また、子供によるヴォーカルやコーラスなども積極的に導入されています。

M1「Sotto l'ombrellone」は、Amedeoらしいメロディをアップ・テンポにし、ちょっとコミカルでリズミカルなアレンジを施したといった印象です。AmedeoとLinoは交互にヴォーカルをとり、またふたりのコーラスも聴かせてくれます。ところどころでキーボードの使い方がとてもAmedeo風です。

M2「Bagnasciuga」は、ムーディなイタリアン・ポップスに少しジャジーなアレンジを施した感じでしょうか。中間部ではアップ・テンポでにぎやかな、ヨーロッパの田舎のお祭り音楽風な楽しい曲調になります。Linoの歌声は、ちょっとひび割れていて、ひなびた感じがいい味わいとなっています。

M3「W il bagnino」は、通常のAmedeoのアルバムではまず聴けないであろう、ディストーション・ギターが前面に響くロック。一瞬聴こえるオルガン・サウンドもオールドなロックぽい味わいです。ただ、Amedeoですし、ユニセフがらみでもあってか、ギンギンなロックにはなりません。リズム・セクションが打ち込みなので迫力が出ませんし、子供のコーラスが大きく導入されていて、明るく楽しげです。

M4「Lo spaghettino」は、リゾート風のゆるい楽しさが感じられるようなポップス。レゲエ風のリズムやジャマイカンな風味のドラムが導入され、明るく軽快です。途中でクラリネットのやわらかな音色もあり、とてもリラックスした雰囲気。Linoの少しひび割れた歌声もよく合います。コーラスも気持ちよさげで、明るい海辺で寝そべって聴きたい感じです。

M5「Faimedesimotalequaleame」は、ピアノと薄いキーボード・オーケストレーションを中心にしたスローな曲で、あたたかくやわらかな感じがとてもAmedeoらしいです。ヴォーカルもAmedeoがメインで、サビでは子供たちによるコーラスが入ります。

M6「Senza il cellulare」は、ほんの少しナポリっぽい匂いもするフォーク・ロックといった感じでしょうか。ウェスタンぽいところもあるともいえるかもしれません。アコースティック・ギターのストロークがメインで、ガット・ギターによるフィルインや、トランペットなども入ります。サビでは子供たちがコーラスを聴かせます。

M7「Oronzo cana'」は、最初はNinna Nanna(イタリアの子守唄)風なのですが、途中からはホーンが「ぶんちゃっ」といった感じで入り、古き良き時代のジャズ・ポップス風になっていきます。ゆっくりとしたリズムとメロディが、Amedeoのやさしい歌声とともに、やわらかな雰囲気をだしています。

M8「Il ballo della panza」は、フォーク・ロックにオールド・スタイルで楽しげなブラス・アレンジとコーラスを加えたような感じでしょうか。これもまた、ヨーロッパの小さな田舎町のお祭り風で、にぎやかで、少し浮かれた風なところが楽しいです。こういった曲調にLinoの歌声は合いますね。

M9「Benedetto maledetto mare」は、子供がメインのヴォーカルを取る軽快なポップス。曲調やメロディも、どこか子供向けというか、素直でわかりやすく、楽しい感じがします。

M10「Smile children」は、ボーイ・ソプラノと子供合唱団によるバラード風賛美歌? 最後は「アーメン」コーラスになります。キーボードのオーケストレーションをバックに、ゆったりとした、さわやかで美しいメロディを、あどけない声で歌っています。

全曲をAmedeoが作曲しているとはいえ、企画盤ということもあり、通常のAmedeoのアルバムとはかなり印象が違います。とくに最近のAmedeoは、演奏のほとんどを打ち込みに頼り、プロデュースやアレンジもほとんど自分で行なうという、「Amedeoひとりで大半を完成させた作品」といった感じのものが多いのですが、このアルバムでは人の手による演奏が使われ、アレンジやプロデュースもAmedeo以外の人が行なっています。そのため、Amedeoの最近作よりもずっと人間味にあふれたものになっていると思います。また、曲のあたまや最後などに、LinoとAmedeoの会話が収録されているものもあり、とてもリラックスした雰囲気が漂っています。



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コメント

ユニセフで、歌がプロデュースしたいなぁ。

投稿: BlogPetの小丸 | 2006/09/28 12:41

「Linoの歌声は、ちょっとひび割れていて、ひなびた感じがいい味わいとなっています」Lino Banfiって知りませんが、聴いてみたいですね。

投稿: なこ | 2006/09/28 17:08

>なこさん

こちら↓とか参考に。
http://www.youtube.com/watch?v=x9zWGjpZu4A
歌ってるのはAmedeoがメインですが(^^;)。

投稿: もあ | 2006/09/28 18:23

 ありがとうございました。顔を見たら誰だかわかりました。Amedeo Minghiってこんなひょうきんな歌も歌うんですね。真面目なイメージだった。Lino Banfiも歌うまい。お笑いの俳優さんは、歌上手な人が多いですね。

投稿: なこ | 2006/09/28 19:20

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