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2006/09/21

AMMUINA / TUTTO LO SPLENDORE DI UN RESPIRO (2006)

カンパーニア州サレルノ(Salerno)出身のニュー・グループ。このアルバムがデビュー作となります。大雑把にジャンル分けをすれば「ロック・グループ」となるのですが、いわゆる元気でやかましいロックンロールといったタイプではなく、憂鬱なアートを感じさせるような、たとえば音の感じはちがいますがDavid Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)などにも通じるようなニューウェーヴ系のものです。ジャズでもクラシックでも歌ものポップスでもないから、とりあえずロックにしておこう、といった感じでしょうか。

多用されるエレキ・ギターのクリーン・トーン。滴り落ちる水滴のように透明なピアノの響き。それらが水面に広がる波紋のように交わっていきます。どこか静謐で神聖にさえ感じられる瞬間を持ったギターとピアノのうしろでは、厚みのあるドラムとベースが力強いリズムを刻みます。そして、少し喉を絞められたような声で、淡い狂気と哀しみを秘めて搾り出されるかのごとく歌われるヴォーカル。このヴォーカルがときに、いびつな浮遊感と高揚感を持つのですが、そのときの様は初期のAlan Sorrenti(アラン・ソッレンティ)を髣髴させます。

盛り上がりの少ない淡々としたメロディ構成の曲が多く、バックの演奏も派手なドラマティックさなどはないのですが、ヴォーカルを含めたメロディ楽器の持つある種の静けさとリズム・セクションの力強さの対比が心地よく感じられます。サビなどの部分で効果的にコーラスが使われる曲や、シンセサイザーがファンタジックなオーケストレーションを演出する曲もあります。また、オーヴァードライヴで甘くひずませたエレキ・ギターが丸く伸びやかなフレーズを奏でるパートなど、Genesis(ジェネシス)England(イングランド)といったシンフォニック・プログレッシヴを思い起こさせますし、クリーン・トーンのエレキ・ギターによるアルペジオにシンセサイザーが薄くかぶるところなどではPink Floyd(ピンク・フロイド)などに通じる匂いも感じます。

イタリアのあるウェブサイトでは、彼らのサウンドからインスピレーションを感じるアーティストとして、Afterhours(アフテルアワーズ)Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)Fabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)Subsonica(スブソニカ)Pink FloydChopin(ショパン)の名をあげているのですが、なんとなくなるほどと思います。


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コメント

小丸はイングランドまでもあでエレキを構成すればよかった?
がイングランドで演奏しなかった?

投稿: BlogPetの小丸 | 2006/09/21 12:23

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