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2006/08/21

週末に観た映画

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
夜中に地上波で放送されたもの。ストーリー的には、それほど深みはない感じ。このミュージカルが制作された当時はどうだったかわからないけれど、いまとなってはありきたりなテーマなように思う。全編に流れる音楽はいいな。古き良き時代の、グラマラスで危険で妖しくて情熱的なハードロック満載。David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とかAlice Cooper(アリス・クーパー)とかNew York Dolls(ニュー・ヨーク・ドールズ)とか思い出しますね。ただ、ヘドウィグのヴォーカルがあまりうまくないのが残念。もっと「歌える」人で聴きたかったかも。アンドロギュヌスの神話をモチーフにした「Origin of Love」はなかなかの名曲です。


この世の外へ クラブ進駐軍
BSで放送されたもの。なんでしょうねぇ。なんか、ドラマが希薄だ。主要登場人物の数が多いのだけど、それぞれが抱えるものが充分に描ききれていなくて、どれも中途半端になってしまった感じ。たくさんの登場人物たちの絡み合いが最終的にどこかに昇華するかというと、そうでもなかったし。ラッセルさんは最初、なんであんなに日本人が嫌いだったの? それもわからなければ、心変わり?の理由もよくわからん(まさか、あの演奏だけで!?)。観終わってみれば、主演の萩原聖人さんの歌の下手さと、ぜんぜんジャズに聴こえない演奏ばかりが印象に残りました。


■呪われた森■
夜中に地上波で放送されたもの。ディズニー制作だそうですが、映像はゴシックな雰囲気満載のイギリス風。1980年制作と古いこともあって、SFXなどはちゃちなんだけれど、それもかえって雰囲気を高めてますね。いちおう、ゴースト・ストーリー風なのだけど、ホラーというよりはミステリーでしょうか。怖がらせることよりも、少女が忽然と姿を消した謎の解明に主眼があり、そこに秘密結社と入会の儀式、40年に1度(だったか?)の日食などをからめて上手に展開していると思います。家主の老女として登場するベティ・デイヴィスが、めちゃめちゃ存在感と妖しげな雰囲気を振りまいてますが、一瞬、加賀まりこさんにも見えたりします。


サイン
地上波で夜9時台に放送されたもの。とりあえず、笑っておこう。水に弱い宇宙人って、むかしそういう映画があったな。宇宙からの光を浴びた植物かなんかがワラワラと襲ってくる話。なんというタイトルだったか。しかし監督、画面に出すぎ。


ドッグヴィル
DVDで。これは、すごいな。3時間があっというまでした。いや、あっというまじゃなくて、観終わったあとにはけっこう疲れたのだけど、でも、観ていて「長い」と感じなかった。こういった性悪説的な話って、自分は好きというか、納得しやすいというか、理解しやすいというか、真実味があるように自分には感じられます。
登場人物の誰一人として「正しいこと」を行なっていない。そもそも、「正しいこと」も「真実」も、ある特定の閉じた世界の中での価値判断でしかなく、不変の真理ではない。より「力」のある者が、自分の決めた「正しいこと」「真実」を押し付けているだけ。けっきょくすべては「傲慢」でしかない。それは、町でも田舎でも、強者の世界でも弱者の世界でも、同じこと。
「下劣な者の町(Dogville)」(「dog」には古い意味として「下劣なやつ」という訳があるそうです)にやってきた「神の寵愛・慈悲(Grace=ニコール・キッドマンの役名)」により、町が崩壊・消滅する話。これはソドムとゴモラなのでしょうか。町の住人と家屋はすべて焼き尽くされ、最後に生き残ったのは犬のモーゼス。正しく「犬の町(Dogville)」になったと同時に、イスラエル人を導いた偉大な預言者モーセの名を持ったこの犬が、新たな「十戒」を世に広めるのかもしれません。下劣な十戒を。
家屋等のセットを組まず、床にチョークで地図と間取りを書いただけのうえで役者が演じるという特殊な技法なので、映画というよりは舞台中継を見ている感じ。いっそ、舞台で観たかったかも。


宇宙戦艦ヤマト(前編・後編)■
地上波で夜中に2日に渡って放送されたもの。テレビ版の連続ものを編集して劇場用にまとめたもののようで、おそらく、劇場用の新規場面制作はないのではないか。ぶつ切りのダイジェストといった感じで、話や場面のつながりなどに無理やり感が満載。長大な作品をスキップサーチで見ているような、あらすじだけを見させられているような、そんな印象でした。有名な「肌が青くない(白い)デスラー総統」のシーン(歩いている途中に肌の色が城から青に変わる)がいちばんの見せ場か。


ウォルター少年と、夏の休日
地上波で夜9時台に放送されたもの。気楽に楽しんで観られる。夢や冒険への憧れが無数にあふれていた古き良き時代(世の中的にも、自分的にも)の名残りを感じられる。主演のじいさんの一人、ロバート・デュバルって、『地獄の黙示録』で空挺部隊長をやってた人ですよね。メコン川でサーフィンする、「弾なんか、あたりゃせん」っていう。彼が歳とってこんなふうになったんだ(違う違う)などと想像するのも、また楽し。じいさんふたりの最後の散り方も爽快。ライオンのジャスミンと同じように、きっと笑いながら死んだんだろう。ハーレイ・ジョエル・オスメントは、あいかわらず不細工だ。ところで、最初のほうでは犬と一緒によく歩いていた豚さんは、どうしたのだろう。途中から見かけなくなってしまったのだけど。やっぱり、食べられちゃったのかしら。

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